【LRT延伸に黄信号!?宇都宮市でも公共工事ができなくなる!?】全国各地で入札不調が乱発し、混乱が広がっている!

2024年12月12日木曜日

宇都宮市でマイホームを 宇都宮市のLRTについて 宇都宮市の不動産と街の動向 不動産ビジネスあれこれ 不動産投資・大家さんネタ

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宇都宮市長選と栃木県知事選も終わり、どちらも現職が再選し、宇都宮市の次世代型公共交通、LRTを西側延伸する計画が実現することに期待を寄せる報道が増えています。

→宇都宮と芳賀結ぶLRT 累計乗客数500万人超に 沿線活性化で高まる延伸への期待(産経新聞)

人口減少、少子高齢化の進行で、東京一極集中はとどまることを知らず、日本各地の地方から大都市に富が集中し、「人」も流れ続けています。

そんな中、地方都市の希望でもある、スマートな次世代公共交通、LRTを開業した宇都宮市。

ネット上では、先行して開業している東側の成功を経て、早期の西側延伸を要望する意見が多数の賛同を得ています。

しかし、、一方で、、

今、地方都市では、公共工事を受注してもらえない、「入札不調」が相次いでいます😓💦

とにかく、今までの常識が全く通用しない状況となり、行政の仕事が全く進行しない事態となり、混乱がつづいています。

今回は、全国各地で起こっている、「公共工事ができない」問題を考えながら、宇都宮市に起こる未来を考えたいと思います。

過去ログ→【インフレと人手不足で、東京都心部でも再開発が困難に!?】LRT西側延伸と宇都宮駅西口の再開発にも暗い見通しが💦

過去ログ→【訪れる新築の限界💦宇都宮市のマイホームは中古がメインに!?】破綻しないマイホーム選びを考えてみたら・・!?


混迷する公共工事!入札不調とは何なのか!?

「入札不調」とは、公共工事の入札において、参加する事業者がいない、または予定価格を下回る金額の入札がなかったため、入札行為を中止することを指します。

国立劇場閉場1年、再開発が暗礁に 歌舞伎・中村萬壽氏「伝統芸能の死活問題」(日経ビジネス)

どうして入札不調が起きるのか?

・発注機関が提示する条件が現実の状況とかけ離れて安く、採算に合わない

・入札地が地理的に遠すぎる

・人手不足や労務費や材料費の高騰

・発注機関の調査不足により魅力的でない条件を提示した

・条件に対応できる事業者がいなかった

などが考えられますが、現状はほぼ人手不足と建設コスト高騰に尽きます😅💦

皆さんも、ここ2年ほどで物価高騰が手取り収入に全く追いつかず、ひどいインフレになっているのを実感していると思います。

インフレの波は、公共工事の建設費にも直撃しており、巨額の公共工事を発注する地方自治体や国の事業ですら、入札不調で完成が見通せない案件が急増しているのです!


これから予定される公共工事、規模縮小は当たり前に!?

予算不足で入札不調となった公共事業はどうなるのでしょうか?

→伊東市の新図書館、建設費高騰で蔵書16%減 「これ以上削れない」(朝日新聞)

静岡県の伊東市では、新図書館の建設計画が、入札不調となり、規模縮小、再設計を余儀なくなされた上、コストも当初計画の10%増となる見込みです💦

「コストダウンにも限界がある」(市担当者)、建設資材や人件費の高騰は今後も見込まれることから、建設費は当初の37億円から42億円へと増額を決断したようですが、、

規模縮小、予算も増額したのに、再度、入札不調になってしまったら・・

どうするのでしょうか??😅💦

同じ静岡県の、県立図書館の建て替えでも同様の問題が!

→【どうなる】新築移転工事巡り“入札不調”の新県立中央図書館…“難儀”の背景と今後の見通しは?(静岡)

JR東静岡駅前にある2万4000平方メートルの広大な県有地に、2028年に開館する予定の新県立中央図書館。

県の基本設計では、建物は9階建てで、約200万冊が収蔵できる国内最大級の図書館で、交流の場として、1階にはカフェも併設される予定となっています。

しかし、その計画が進んでいません😅💦

わずか1年で、総事業費は、50%以上も増額を迫られています!

何とそれでも、、入札がなかったいうことで、ショックを隠しきれないといったところでしょうか。

さらなるコスト増を受け入れるか、もしくは計画を見直し、規模を大幅縮小するかが迫られることになります。

鹿児島県でも💦

鹿児島市が計画してい8つの小中学校を統合した新設学校の公共工事は、工事の入札が2度に渡り、不調となり、その後の事業者との随意契約も成立しませんでした😓

再来年4月の開校を予定していた学校の開校時期は事実上白紙になり、市は再検討するとしています💦

→桜島学校の入札が2度不調 開校時期は事実上白紙に(NHKニュース)

公共工事の発注システムが、急なインフレに全く対応することができていないことから、受注する業者からは、物価スライドに応じた工事費の増額ができるよう、体制の変更が要望されています。


公共工事ができない問題は、これから更に深刻に!?

そもそもなぜ、公共工事の受注をしてもらえないかと言えば、受注する業者が儲けを見込めないからです!

行政の仕事は、細かい報告書など無駄な手続きが多く、工期も厳しいことから、民間の需要が旺盛な今、全国各地で積極に仕事を受けたいと思う業者が減っています。

そこへ来て、先の見通せない物価高騰がつづいています!

秋田県では、災害の復旧工事にも大きな支障が生じていて、公共工事の入札不調が相次いでおり、住民や議会も紛糾しています💦

生活に必要不可欠のインフラの普及にすら困難を極めている状況となり、住民の中には、新たな再開発に不満を持つ人も増え始めています。

秋田県では、新しい県立体育館の建設も入札不調になり、総事業費を40%あまり大幅に増額し、なんとか着工に至ろうと、議会が紛糾しています。

大幅な事業費の増額に反対する議員もおり、調整は難航している模様です。

さらに、住民からは普及工事すらまともにできない状況で、新たなハコモノ再開発に大幅な予算を費やすことに不満も出始めているようです。


このような問題は、全国各地で勃発し始めており、限られた税金をどこに割り振るか、今後大きな議論を呼びそうです。

→新県立体育館の入札不調 県が事業費を364億円余に増額へ(NHKニュース)


宇都宮市の公共工事も例外ではない

全国の自治体間では、住民の争奪戦が激しくなっています。

自治体の人口減少が加速すれば、既存インフラの維持もどこかで必ず限界を迎えます!

しかし、同一市町村内で、過疎化が進む場所のインフラ更新をしないと決断することは、簡単ではありません。

そこで暮らす住民が一人でもいれば、水道なんかの基本的なライフラインが使えなくなると、死活問題になりますからね😅

そうなると自治体の公共工事の優先順位は、過疎化が進む地域といえども、既存のインフラ維持が最重要となるでしょう。

そして、必然的に新たなハコモノやインフラ整備は二の次にならざる得なくなるのが目に見えています。

宇都宮市でも、基本的なライフライン維持(水道管の更新等)の入札不調が相次ぎ、コストが大幅増になったとき、削れる予算はLRT西側延伸など新たに整備する予定の公共工事になる可能性が高いと思われます。

そのため、これからますます供給制約を受ける状況を勘案すると、LRTが西側延伸し開業できる可能性は、よくて五分五分くらいと見積もっています。

現場の状況は本当に深刻で、止まらいないインフレと、人手不足で、これから更に供給制約がひどくなることは確実で、近い将来、新たなハコモノやインフラの整備の計画が相次いで中止される可能性が高いとみています。

LRTを西側延伸し、コンパクトシティ化を進めることは、街の人口維持し、持続可能な都市にするため、必要不可欠な事業ですが、背に腹は代えられません。

宇都宮市内の人口密度が低い場所でも人が住んでいれば、インフラの放棄は簡単にはできないでしょう。

知事や市長は、有権者の顔を見て、LRT西側延伸について耳障りのいい話に終始しがちです。

皆様の期待に水を差したくはないのですが、すでに人口減少が顕著な秋田県のような地方を見ると、宇都宮市の未来を垣間見えます。

公共工事の入札不調が相次いでいる、秋田県知事は半分諦めの発言までしています😅💦

日本全体として、新たなインフラや再開発の供給制約はすでに起こっていて、大都市にすべてのリソースが集中する傾向が顕著になり始めています。

その都心ですら、都心の都心に再開発が集中し、都下ともいえない中野サンプラザの再開発が頓挫するほどの事態となっています😅💦

時代は確実に大きなトレンドチェンジを迎えています!

いくら、知事や市長が血気盛んにLRT西側整備に邁進し、都市の再開発を推進しようと試みても、肝心の供給リソースが制限されている状態では、どうしようもありません。

不動産投資の視点では、現時点でLRT西側沿線への投資はネガティブと判断せざる得ないです。

もはや、知事や市長の手腕だけでは、どうしようもない状況に突入していることは確実です。

将来に夢や希望を追い求めたくなるのは人の常ですが、足元の冷静な現状を直視できる視野の広さは、生き残る上で、必要不可欠な要素だと思います。

もし、お時間あれば、「入札不調」で検索をかけてみてください。

全国各地で何が起こっているか、よくわかるはずです。

皆様の参考になれば幸いです。

 

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宅建士・不動産コンサルティングマスター。株式会社サンプランの荻原功太朗が運営。速読を使いこなし、年間200冊以上を読書する活字大好き人間です。

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