宇都宮市の中心市街地では、先日の「宇都宮パルコ跡地」をゼビオが取得という朗報に続き、
過去ログ→【✨️朗報!✨️宇都宮パルコ跡地、ゼビオが取得し再開発へ!?】知事・宇都宮市長選の結果が経済を動かす!?
今度は、旧「丸井宇都宮」跡地のビルも、再開発され、ホテルへ生まれ変わると、報道がありました!
かつて宇都宮市の中心市街地には、丸井宇都宮をはじめ、西武、福田屋、上野、東武など、百貨店やファッションビルが乱立し、街はいつも人々でごった返し、活気に満ち溢れていました。
映画館も、中心市街地に集中していて、街全体がエンターテイメント空間となっており、わくわくする場所でした😆
今では、信じられないでしょうが、年に2日だけ行われる「宮まつり」の活気が、毎日、宇都宮の中心市街地にはあったのです!
それが、時は流れ、、百貨店は「東武宇都宮百貨店」のみとなり、映画館もほぼ壊滅状態に・・・😭
今回、報道のあった中村第一ビル(旧 丸井宇都宮 跡)は、大手チェーン居酒屋が地下に入居している以外は、すべて空きテナント状態です。
さすがに、一階すらテナントの入居がない状態だと、中心市街地で、活気を奪っている一画となっていました😅
もう長年空きビル放置状態だったので、誰もが期待さえしていなかった区画の再開発!
先日の選挙で、現職の知事と宇都宮市長が当選し、「LRT西側延伸」が現実味を帯びてきて、中心市街地の再開発への動きが活発化し始めています。
新たな、交通インフラ整備の効果は、すでに先行して開業している駅東エリアで鮮明ですから、これから開業が予定される西にもその経済の好循環の波が訪れることを期待し、投資が流れ込み始めているのを実感します。
それだけ都市において、街の持続ある成長と発展には、時代にあったインフラを整備し、公共投資を行い続けることが、必要不可欠なのがよくわかると思います。
気になる再開発のナカミは!?
大通り沿いで長年空きビル状態で放置されていた区画が、再開発予定になったことは中心市街地としては大きな朗報です!
今回予定されている再開発では、現況の古いビルを取り壊し、新たな施設は地上14階建てで1階は飲食店、高層階にはホテルを導入する予定となっています。
再開発予定地の周辺は、多くの飲食店が立ち並ぶエリアで、観光や出張で訪れるには便利で、現況でも複数のホテルが集まっているエリアです。
しかし、マイカーでホテルを利用したい方には、駐車場の確保が難しい場所であることから、LRTの停留所がすぐ近くにできることを見越しての再開発だと思われます。
JR宇都宮駅から、LRTに乗り換えて、ホテルの目の前まで行けるのであれば、駐車スペースの問題も軽減されますからね。
早ければ来年4月に解体工事が始まり、今から約4年後、2028年10月に新しい施設が開業する見込みです🙌
国策として中心市街地の再開発に投じられる税金
「丸井宇都宮」跡地は、国、地方自治体が推進するコンパクトシティ化への流れを進め、必要な再開発を促すために導入された「優良建築物等整備事業」となる見込みです。
去年4月に宇都宮市が制度を導入し、JR宇都宮駅や東武宇都宮駅の周辺地域などを対象に開発費用を補助する仕組みとなっています。
今回の再開発プランは、この整備事業が適用される初めてのケースとなる予定です。
マップ上の青色部分の場所が、「優良建築物等整備事業」の対象となっていて、主に、古い雑居ビルが立ち並ぶエリアとなります。
このエリアを再開発するため、土地を集約化し、区画を整理し、時代にあった建物を再開発し、次世代の都市へと進化させることを宇都宮市は目論んでいます。
民間が所有する不動産の再開発に、税金から巨額の補助金が投入されることには、賛否両論はあるでしょう。
しかし、対象エリアは、公共性が高く、もともと固定資産税が非常に高い場所でもあり、なおかつ再開発された建物からも税収を見込めることを考えれば、必要な公共投資の一部だとみなせます。
そもそも国が国策としてコンパクトシティ化を推進しており、LRT整備と同様に、再開発には国からも多額の補助金が出るため、街としてはこの制度を積極的に活用することが得策となるでしょう。
期待する「昭和の活気」復活は難しいか・・・
いくらLRTを西側に整備し、必要な再開発を促したところで、昭和時代にあった、中心市街地の活気を取り戻すのは難しいでしょう。
なぜなら、かつて中心市街地の繁栄を導いていた都市機能の多くは、すでに街の郊外に移転してしまっているからです。
マイカーが普及したことで、人々の移動は公共交通や自転車から、自動車中心となり、都市の主要なエンターテイメント(小売や映画館等)の施設は、マイカーでアクセスしやすい都市郊外に移動し、中心市街地は寂れてしまいました💦
現状でも多くの住民は、マイカー移動が中心ですから、LRTが西側延伸しただけで、都市郊外にあるエンターテイメント要素が再び、都心に戻るとは到底考えられません。
昨今、中心市街地で行われている再開発のほとんどが、マンション建設となっており、かつては「遊びに行く都心」だったのが、今は「住む都心」へと変貌していっています。
先日、「宇都宮パルコ」跡地をスポーツ用品小売大手のゼビオが取得し、大きな話題になっていますが、LRTが西側開業し、魅力ある物販や飲食店等を誘致したところで、かつてのパルコほどの集客を行うのは到底不可能でしょう。
それだけ、人々のライフスタイルは、「昭和」の価値観から大きく変化しています。
これから行われる中心市街地の再構築には、かつての「昭和型繁栄」に思いを馳せるのではなく、新たな「令和型」都心イメージを住民に広くPRしていくことが不可欠でしょう。
住んでも、観光で訪れても楽しい、中心市街地とは!?
すでに宇都宮市では、「都心部まちづくりプラン」を策定し、「街なか空間」の未来像を示しています。
宇都宮市が思い描く中心市街地の未来像では、スマートな公共交通を整備することで、モータリゼーションが普及する前の昭和時代のように、公共交通や自転車での移動を促し、中心市街地に人々が集うイメージが提示されています。
つまり、マイカーでの移動を中心としたライフスタイルから、スマートな公共交通や自転車や新しいモビリティを利用し、歩きたくなる(ウォーカブル)な場所としての中心市街地を目指すということです。
昨今は、オリオン通りも飲食街へと変貌し、夜中心の街へと様変わりしました。
しかし、、日中に訪れたいと思うようなお店はどんどん閉店し、イベントでもなければ、オリオン通りは、閑散とした時間が多くなってしまいました😓💦
また、中心市街地が区画整理された巨大なマンションだらけになると、どこか無機質で人情味のない味気ない場所になってしまいます。
魅力ある街を構築するためには、時代にあった、地域に根ざした新しい個人店を育成したり、集客力ある店舗を誘致するのが、必要不可欠です!
それでも、、やはり最大の課題は「脱マイカー」になるでしょうね。。
脱マイカーが進み、自動車での移動が減らない限り、都心に人を惹きつけるウォーカブルシティ構想は「絵に描いた餅」にしかなりません😅
そのためには、LRT沿線へ住民を移住させるような取り組みや、新しいライフスタイルのPR、公共交通の無料化など、インパクトある政策が必要になると考えます。
特に、マイカー移動が中心のニューファミリー層の多くに、新しいライフスタイルが支持され、LRT沿線に魅力を感じてもらえるかがカギになるでしょう。
なにわなくとも、中心市街地に、空きテナントばかりの廃墟ビルがあっては、話になりません。
「丸井宇都宮」跡が、ホテルへと順調に再開発されることを期待したいです🙌
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