以前過去ログでもお伝えした、宇都宮市の岡本駅から徒歩10分ほどの徒歩圏にある、広大な工場跡地の再開発計画が決まったもようです!
過去ログ→【宇都宮市岡本駅近くに新たな商業施設2024年OPEN予定!?】公共交通と連携した人気街区になるのか!?
岡本駅のこちらの用地の再開発については、新聞で報じられてから、ほとんど続報がなかったため、非常に注目を集めていて、私のブログのなかでも人気の過去ログでした。
それだけ、注目度が高い開発エリアだったことがうかがえます。
新聞報道の後、目立った情報がなかったので、開発自体が頓挫してしまったのかとも思っていましたが、今回は宇都宮市の都市計画課から公式に開発計画が公表されました。
今回は、岡本駅徒歩圏の工場跡地再開発について考察してみます。
再開発されるエリアは?
再開発される場所は、JR岡本駅北側のとりせん岡本店に隣接するエリアになります。
開発予定の面積は12.2ヘクタール(東京ドーム約3個分ほど)と広大な区画になります。
岡本駅からは徒歩10分程度と近距離にあり、公共交通へのアクセスも良く、開発エリアを囲むように住宅街が形成されていることから、岡本駅周辺が一気に活気づく大きな再開発になるのは間違いありません!
この場所はもともと、ダントーホールディングス株式会社の工場があり、ピーク時には1000人近くの雇用を確保していました。
しかし、2011年の東日本大震災の被害で工場は閉鎖を余儀なくされ、遊休地状態となっていました。
周辺の住宅街化が進む立地特性を踏まえて、土地を所有するダントーホールディングスが新たな再開発を着手するもようです。
岡本駅周辺は、宇都宮市が目指しているネットワーク型コンパクトシティ構想において、地域拠点として位置づけられています。
該当地は、宇都宮市から都市機能誘導区域に指定されているエリアに隣接しており、地域住民の生活利便性の向上に寄与する新たな都市機能の開発が求められていました。
気になる再開発の内容は?😳
今回の公表で、具体的な開発構想の概要が示されています!
西側は商業・地域サービスエリアで約9・1ha、東側は住宅街エリアで約3・1haで住宅戸数は約124区画の販売が計画されています。
商業エリアのメイン道路は幅員12mで両側に歩道を設けたゆとりある設計にし、西側の住宅街には地区住民の憩いの場として、マルシェ等のイベントが開催できる広場を設けるとともに、商業エリアからの車両の流入を制限するよう、快適な住環境に配慮した街づくりが構想されています。
気になる商業施設には、スーパー&ドラックストアはじめ、ホームセンターや飲食店、更には、スポーツジムや温浴施設、塾などの各種スクールやカフェなどのオープンも予定されており、総合エンターテイメントとして、岡本駅周辺に大きなインパクトのある商業開発が行われることになります。
周辺にはすでに2つのスーパー(とりせん、たいらや)もあることから、普段の食料品のお買い物がかなり充実したエリアになりますね😋
個人的には、温浴施設が温泉になるのかが気になっています🙌
JR岡本駅徒歩圏で、なおかつ充実した商業施設に隣接した新たな住宅街は超人気エリアになること間違いないでしょう。
公共交通に隣接するエリアの再開発効果とは?
平成に入ってから、宇都宮市での主流の商業開発は、街の郊外に広大な駐車場を要するマイカーでの来場が前提のものとなりました。
公共交通の連携はまったく構想になく、交通弱者への配慮は考えられていませんでした。
平成も終わり、高齢ドライバーの交通事故の悲しい報道が目立ちはじめ、公共施設や商業施設への公共交通との連携がますます求められるようになっています。
残念ながら、公共交通としてバス路線は人材不足の影響ですでに減便を余儀なくされ、今後も利便性の低下が見込まれています。
→関東自動車、路線バスを5%減便 労働時間規制響く(日本経済新聞)
需要は増加しているのに、細やかなバスネットワークを維持するのはすでに限界を迎えています。
そこで注目されているのが、輸送効率の優れた鉄道です。
宇都宮市が新たに開通させたLRTが全国的に注目を集めているのは、バス路線を維持するのが限界を迎え出したことが大きな要因の一つとなっています。
時代の流れとして、鉄道路線の駅チカでの商業施設や住宅の開発が今後注目を集めていくのは間違いないでしょう。
つまり、再開発の大きな流れが、今までは内→外(都心から郊外)への拡散型でしたが、これからは外→内(郊外から街の拠点)へと集中型に向かうことになります。
今回の開発も、公共交通と連携していることから宇都宮以北に住むマイカーに頼れない、交通弱者の方々にとっては、大きな利便性向上につながる再開発となります。
昨今は、ニューファミリーの皆さんもマイホームを購入する際に、マイカーに乗れなくなった時の老後生活を配慮した、立地選定をする傾向が強まっています!
宇都宮市ではLRT沿線に注目が集まりがちでしたが、今回の開発計画で、日本の大動脈である、JR沿線の岡本駅周辺にも目を向ける方々が増えるのは間違いないでしょう。
いつできるの?
気になるオープン予定ですが、商業施設のオープンは2025年を予定しているということです!
当該地の用途地域は「工業専用地域」であり、現状では開発構想を実現することができません。
再開発を実現するためには、宇都宮市の都市計画を変更する必要があり、商業・住宅機能の複合的な土地利用計画が実現可能な、「第二種住居地域」への用途地域の変更が提案されています。
今回の再開発案は、宇都宮市のネットワーク型コンパクトシティ構想の流れに適合する再開発だと判断され、都市計画の変更が行われることが決定し、公表となりました。
一連の流れを見ていると、今後は今まで主流だった郊外型の不動産開発には都市計画の変更や許可が降りにくく、逆に宇都宮市の都市構想に沿った、誘導エリアの不動産開発には規制緩和を含め、大きなインセンティブやバックアップが行われることがよくわかります。
この流れを見ても、不動産価値の長期的な視点では、宇都宮市が開発を後押しするエリアの不動産は「買い!」、誘導エリア外の場所は「売り!」になるでしょうね。
再開発で岡本駅周辺が活気づき、「マイカーに依存しないでも楽しめる宇都宮市」として、都市の魅力が向上するのが楽しみです😊
再開発の詳細が気になる方は、下記に宇都宮市の該当ページのリンク貼っておきますので、そちらからご確認ください。
→宇都宮市、都市計画提案制度について > ダントー工場跡地等
★荻原功太朗の業務について★
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