【宇都宮市のLRT西側延伸と街の再開発は前途多難に!?】資材高騰と人手不足が全国のまちづくりの難題に!?

2024年3月27日水曜日

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宇都宮市のLRTは開業以来、大盛況で、開発に反対していた方々の心配をよそに、開業初年度の収支は、なんと!試算を超える黒字化が確実な見通しとなっています🙌

→「市民の足」利用定着 初年度、試算超の黒字へ(下野新聞)

開業後の利用状況は、平日は朝夕の通勤通学客のほか、工業団地への出張者など昼の利用もあり、予測通りに推移しました。

想定外だったのは、土日祝日の市民の足として、ベルモールへの買い物客を中心に予測の2~4倍で利用客が推移していることです。

特に平日は9割が定期券利用者になるとの予測だったのが、定期券の販売数は現状では、9割には届かない数字になっています。

逆に言えば、それだけ日常利用が堅調に推移し、この半年間を支えたことになります。

開発に反対していた方々の心配とはうらはらに、通勤利用以外の一般市民が日常の足として想定以上にLRTを利用した結果となりました。

この結果から、わかったことは、マイカーに依存したくない宇都宮市民が数多くいたことと、交通弱者の高齢者や高校生以下の子どもたちにとってLRTはかけがえのない足になったことです。

また、LRTができたことで、LRTを目的に宇都宮市を訪れる観光客が増え、街のブランドイメージ向上にも、大きく貢献しました。

LRTの西側延伸が必要な理由?

宇都宮市のLRTは、開業初年度から試算を超える黒字化が確実になり、西側延伸に弾みがつきました。

開発に反対していた方々の主張はことごとく間違っていたことが結果に出てしまい、有権者の多くも、西側延伸に期待するようになっています。

また、昨今はバス運転手の不足が深刻になっていることで、宇都宮市内のバス路線も減便を余儀なくされています!

→関東自動車、路線バスを5%減便 労働時間規制響く(日本経済新聞)

これからますますバス運転手の不足は深刻化し、現実的には既存のバス路線を維持するのは年々困難になるため、宇都宮市は駅西エリアでもLRTを軸に公共交通の見直しが不可欠な状況になってきています。

このように、宇都宮市が目指すコンパクトシティ構想が順調に進んで行きそうな体制が整ってきましたが、ここへきて新たな問題が浮上してきています💦

世界的な資材価格の高騰と建築人材の不足で、全国のまちづくりに深刻な影響が!

宇都宮市以外でも全国各都市の中心市街地では、高度経済成長期の古いビルや建物を取り壊して、高層ビルやマンションなどを建設する再開発が進められています。

中心市街地で高層化による再開発を進める全国129の地区にアンケート調査をしたところ、

全体の7割以上で工事費が上昇し、計画の遅れや見直しが必要だとわかりました。

→中心市街地の高層化再開発 7割以上で工事費増 遅れや見直しも(NHK)

影響が深刻なケースでは、計画の柱だったサービス付き高齢者住宅を、収益性を上げるためマンションに変更したものや、地権者が追加で1000万円ほどの負担を求められたところもあったということです。

名古屋市では、名古屋三越栄店が入る商業ビルが建築費の高騰などが理由で、2029年の完成を目指していた複合ビルへの建て替え計画を一時凍結すると発表しました。

→三越入居ビル建て替え凍結 名古屋・栄 費用高騰、再開発は継続(読売新聞)

大都市圏でも、建築費の高騰が再開発に影響を及ぼし始めています。

先日速報でお伝えした、JR宇都宮駅西口の再開発においても、高層化した建物で新たな床を創造し、そこから上がる収益により、地権者が費用負担なしで建て替えができるような開発であるため、もしかすると計画の変更や凍結があるかもしれません💦

→【速報!JR宇都宮駅西口で新たな再開発が始動!?】地上30階建てタワーマンション複合ビルが2027年着工に!?

LRT西側延伸の工事費用増は避けられないか?

宇都宮市のLRT西側延伸の着工は2026年と今から2年後を予定しています。

今の為替や金利の状況と、世界的な紛争、資源価格の流れや、今後さらに深刻化する建築人材の不足を勘案すると、これから更に工事費が高騰するのは避けられないでしょう。

すでに日本以外でも、工事費の高騰で、都市の再開発に急ブレーキがかかっています。

→韓国、建設費用の増加で「再開発・再建築事業」遅延事例の続出、施工権を放棄する建設会社まで現れる(The Pabii Research)

国は、工事費増による事業の停滞を避けるため、補助金を追加で支給するなどして、全国各地のまちづくりをバックアップすると表明していますが、補助にも限界があるでしょう。

今の時点で、宇都宮市が想定しいる工事費の2倍以上もの金額が再見積もりされるようになったら、計画をどのように修正するかは難題です。

LRTは先行して開通した駅東エリアで大成功し、想定以上の黒字確保と、宇都宮市民にLRTの利便性を理解してもらったことで、西側延伸への期待は住民全体に間違いなく高まっています。

しかしここへきて、計画当初は予想もしなかった新たな工事費増という、難題が浮上してきました。

宇都宮市の路線バスを運行する関東自動車も、バス路線の維持限界を口にしていることからも、公共交通を維持するためにもLRT西側延伸は宇都宮市にはどうしても必要不可欠な開発となります!

できるだけ費用を抑えるためにも、できる限り前倒しの着工と前倒しの開通を目指すしか、現時点ではやれることはないと思います。

国の方にも、都市に必要な交通インフラ整備には、都市のビル群の再開発よりも優先的に補助金を振り分けてもらえるよう配慮してほしいですね。

いずれにしても、LRT西側延伸は、のんびしていると費用がかさむばかりです。

LRT西側開通に向け、行政にはスピーディーな動きを期待したいです。

 

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