宇都宮市の岡本駅周辺で大規模な不動産開発が行われるようです!!
下野新聞ネット版の5月1日記事に以下のような内容の掲載がありました。
宇都宮で複合開発構想 岡本駅近く、商業施設や住宅など集積(下野新聞)
記事によりますと、、
「タイル製造のダントーホールディングス(大阪市)は30日、栃木県宇都宮市下岡本町の宇都宮工場跡地に商業施設や中小企業用地、住宅地などを整備する複合開発構想案を明らかにした。
開発面積は約12ヘクタールで、JR岡本駅から1キロ圏内の立地を生かしてコンパクトな「街」を形成し、市が進めるまちづくりに寄与したい考え。6月をめどに構想案を市へ提出し、市などと協議しながら実現に向け取り組む。商業施設は2024年春のオープンを目指す。」
ダントー宇都宮工場は1967年(昭和37年)の会社創立以来、主要工場の一つとして宇都宮の発展とともに成長を続けていましたが、2011年3月に発生した東日本大震災に老朽化した施設が甚大な影響を受け閉鎖されていました。
現在は遊休地となっていることは皆様もご存じかと思いますが、老築化により再利用の目途も立たなかったこともあり、現在は解体工事が進められています。
解体後の土地活用については様々な憶測も飛び交っていましたが、最終的に「都市計画提案制度」を利用しての土地活用が策定されました。
都市計画提案制度の利用であることから官民一体の構想となり、宇都宮市の発展に寄与する複合開発として計画されています。
工場跡地の所在地は宇都宮市岡本町2130番地
全体の広さは11.7ha
掲載した航空写真を見れば分かりますが広大な規模のL字型地形です。
(株)ダントーが自社で公開している構想によると、全体の敷地を下記「商業・地域サービス」「住宅」「工業」の3街区にゾーン分けしています。
南側に位置する「商業・地域サービス街区」には、大型家電量販店やホームセンター、専門店などが入る4階建ての商業施設を建設し誘致計画も進められているようです。
計画では地域交流を促すコミュニティースペースや広場も整備する予定で、北東側街区に配置が予定される「住宅街区」を中心に災害時にはソーラーパネルで蓄電した電力の供給や駐車場の開放も想定し、「雇用・商業・住宅」といった三位一体の防災拠点を目指しています。
私たち不動産業者も気になる一戸建て区画は約100戸を予定しており、北西部には雇用創出として周辺住環境に影響の少ない企業誘致を計画しています。
ご存じのように岡本駅周辺は、宇都宮市が進めるネットワーク型コンパクトシティ(NCC)事業の重点地域拠点としてのまちづくりが進められています。
このエリアは、都市計画法で工業専用地域に指定されていることから、都市計画法に基づく用途変更が必要とされる地域です。
そのために自主開発といった手法ではなく、土地所有者らがまちづくりを目的に都市計画の変更を提案できる「土地計画提案制度」を活用して、官民一体の街づくり構想によるプランを策定しました。
当然のことではありますが、「まちづくりコンセプト」も宇都宮が目指す未来都市構想と合致しています。
具体的な開発スケジュールも、暫定的ではありますが2024年春の「商業施設OPEN」に向けて組まれています。
大規模な土地をエリアごとにゾーン分けして開発する手法は、すでに街並みが形成されている場合には容易なことではありません。
★荻原功太朗の業務について★
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