スポーツ用品販売大手のゼビオ(福島県郡山市)が年内に「宇都宮パルコ」跡地を取得し、本社を移転する方向で調整していることが大々的に報道されました!
→「宇都宮パルコ」跡、ゼビオが本社移転へ…中心市街地の活性化に期待も(読売新聞)
2019年に閉店した宇都宮市中心部のファッションビル「宇都宮パルコ」跡地。
街のシンボルである場所が、5年にもわたり空きビルのまま放置された状態が続いていて、中心市街地の活気を奪っていました。
過去ログ→【宇都宮パルコ閉店から4年!解決策はあるのか?】全国的に都市型商業ビルの苦戦が続く!?
LRT西側の延伸着工が正式に決まるまで、動きはないだろうと思っていましたが、そんななか、突然のビッグニュースに驚きました😮
この決定は、先日の宇都宮市長選挙と栃木県知事選挙の結果が大きく影響しているのは間違いないでしょう。
実は、去年の時点で、佐藤市長とゼビオの諸橋社長が、連携協定を結ぶことは報道さていました。
まさに政治力のたまものです!
選挙前にすでにおおよその方向性は決まっていたと推測できますが、選挙後に正式に発表といったところでしょうか。
街の発展に貢献している佐藤市長の手腕は、大いに評価できますね👍
ゼビオサイドとしては、宇都宮市長、栃木県知事も、現職が当選したことで、LRT西側延伸を軸とした、都市の再整備が順調に進むことを期待し、「宇都宮パルコ」跡地の取得に至ったと考えられます。
すでにゼビオは、JR宇都宮駅西口駅前の再開発が予定されている「日清製粉宇都宮工場跡地」も取得していて、宇都宮市の再開発にからむ案件に、民間企業として大きな投資を行っています。
大手の三井不動産が、西口駅前の旧ララスクエアから撤退したのとは対象的に、ゼビオは宇都宮市の再開発にかけ、大きな投資を繰り返しています。
パルコ跡地の立地から考えると、低層階は店舗となるでしょうから、是非ともゼビオには、集客力のある再開発を期待したいです👏
市長選の結果、LRT西側延伸は圧倒的な支持を得た!
先日行われた、市長選挙の結果を見ると、予想通りというか、マスコミ各社が争点としたLRT賛否は全くといっていいほど有権者には意識されなかったようです。
LRT西側延伸を推進する、現職の佐藤市長と毛塚候補で、90%以上の得票を獲得しています。
LRT開発に反対する2候補の得票の合計は10%にも満たない結果ですから、LRTの西側延伸がまったく選挙の争点になっていなかったのが如実に現れた結果です。
すでにLRTの賛否を問うこと自体、今回の選挙結果からオワコンであることが証明されました。
昨今、アメリカの大統領選や、兵庫県知事選の偏向報道等があまりにもひどく、マスコミの信用はガタ落ちしていますね😅💦
宇都宮市の市長選も、LRTを推進は当たり前で、その先を議論する佐藤市長と毛塚候補の一騎打ちだと多くの有権者は感じていたのに、LRT賛否を選挙争点とする報道のズレっぷり💦
過去ログ→【2024年、宇都宮市長選挙の争点、またまたLRT!?】夢物語より現実的な政策論争を!?
個人的に選挙の争点は、LRTをどのように活用し、これから街の運営をしていくのか、2候補の主張を中心に報道してほしかったです。
栃木県知事選挙は現職が圧勝
同日、行われた、栃木県知事選挙では、現職の福田富一知事が圧勝し、再選を果たしました。
有力な対立候補が出馬しなかったことから、予想通りの結果となったかたちです。
そのため、投票率が32%と非常に低く、得票率ほど圧倒的な信任を得たとはいいにくいでしょう。
ただ、選挙は結果が全てです!
これで、同じ政策の方向性を持つ、現職知事と市長、2人が当選したことで、計画されている都市開発が順調に進む見込みが出たことで、宇都宮市の経済にとっては間違いなく好影響があるでしょう。
今回の「パルコ跡地」の取得の結果も、選挙結果が大きく影響したことは間違いありません。
これからの政治課題はインフレ対策
選挙の出口調査の結果からは、知事、市長ともに、景気とインフレによる物価対策が最も期待されています!
有権者は日々悪化する生活状況の改善を期待し、スピード感ある政策の推進を求めた結果、現職勝利に大きく影響したと思われます。
現実問題として、食料費が家計の消費支出に占める割合である「エンゲル係数」が急激に上昇しています!
→エンゲル係数「30%」目前、食費高騰が家計にずしり…日本人の豊かさは後退しているのか(読売新聞)
2024年7~9月期は29%超と節目の3割に迫り、通年でも約40年ぶりの高水準で推移しています。
実質賃金が伸び悩む中、食品の高騰が急ピッチで進んでいることで、庶民の生活は急速に疲弊し始めています😓💦
家計の自由度が少なくなり、『豊かさが後退している』のは、誰の目からも見ても明らかです。
選挙が終わり、宇都宮市はLRT西側延伸を軸とした「ネットワーク型コンパクトシティ」構想を一気に推進していくことが期待されますが、足元で市民の基本的な生活が脅かされるような状況となってきており、再開発にも大きなブレーキがかかると予想されます💦
都市の持続可能性を考えたとき、LRTを整備するなど、時代にあった都市の再整備を行っていくことは、必要不可欠です。
しかし、住民の多くが、基本的な生活に困窮するような事態になると、再開発への風当たりは強くなり、困窮者への給付金などと予算の奪い合いになりかねません。
インフレは食料品に限らず、建設コストでも同様に起こっていることから、計画された予算より、インフレの影響でコストが大幅に増えるようなことになれば、計画の延期や凍結を求める声も大きくなるでしょう。
とにもかくにも、今、政治に求められているのは、圧倒的な「スピード」です!
止まらない円安、世界中で悪化するインフレの状況を見るに連れ、モタモタしていると、ここまで積み上げてきた計画がすべて台無しになりかねません。
先日行われた衆院選でも、インフレによる生活苦の影響で、与党が惨敗したことから、肝心の国からのバックアップがどこまでスムーズに進むかも微妙な情勢となっています。
だからこそ、佐藤市長、福田知事には、多選の経験を活かした政治力に期待したいです🙌
★荻原功太朗の業務について★
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。