宇都宮市長選挙を控え、またまたLRT(西側延伸)が選挙の争点になっているようですね💦
→宇都宮市長選告示まで1週間 4人立候補は2008年以来、激戦の様相 LRT西側延伸など争点 (下野新聞)
先行する駅東エリアのLRTが開業1周年を迎え、予想以上の大成功を収めた今、LRT西側延伸を選挙の争点とすること自体がナンセンスでしかないと思うのは、私だけでしょうか・・😅💦
個人的には、LRTはすでに整備されていますから、どのように新しい公共インフラを利用して、人口減少に対応した都市の再構築を行うか等、これからの具体的な政策を争点にしてほしかったです。
インフレが続き、市民生活が苦しくなるなか、オワコンになったネタをいつまでも議論しているようでは、多くの有権者から呆れられてしまうような気がしてなりません。
LRTに反対なら課題をどう克服するのか!?
LRT西側延伸に反対するのは自由ですし、そういった意見があってしかるべきです。
しかし、現状、運転手不足により、宇都宮市内のバス路線はすでに維持困難となっており、大幅に減便されています💦
このままでは、駅西側の細かなバス路線は崩壊し、不便になる一方です。
バス路線の維持が限界を迎えていることは、全国で大問題となっている喫緊の課題です。
過去ログ→【LRT西側延伸が宇都宮市長選挙の争点に!インフラ整備をしない都市は消滅に向かう!?】なぜ再開発に多くの高齢者が反対するのか!?
過去ログ→【宇都宮市のLRT西側延伸、待ったなし!?】バス運転手不足で公共交通の崩壊が始まっている!
現実的な問題から目を背け、バス路線の維持が限界であることを無視して、LRT反対を唱えるのはあまりにも無責任です。
LRTに反対なら、公共交通が限界を迎えている問題と真摯に向き合い、実行可能な解決策も示すのが当然の責務です。
専用レーンを設け、BRT(バス高速輸送システム)を採用するにしても、既存のバス路線を再編することなく維持することは不可能です。
公共交通の整備をコストだけで語るのはナンセンス
宇都宮市はLRTを整備したことで、沿線に大きな経済効果を生んだの結果として明白になっています。
インフラを整備し、民間からの投資を呼び込めれば、地域に安定した雇用と、税収がもたらされます。
巨額の税金を使っても、公共交通を整備することで、街の経済発展をうながすことができれば、全く問題ありません。
実際、宇都宮市が公表している税収の見通しは、LRTの開発効果でかなりプラスとなっています。
巨額の税金を使うのが悪いのではなく、無駄遣いがいけないだけです。
必要なインフラ整備に税金を使い、民間から投資を呼び込めれば、市民生活が豊かになり、その結果、税収が増える好循環がつづきます。
LRTの西側延伸に反対する意見の大半は、コスト面に終止しています。
しかし、現時点で、宇都宮市の経済に好循環を生み出しているのは、LRTを整備した結果です!
この現実を受け入れることなく、LRTの西側延伸に反対するなら、公共交通の維持だけでなく、どのように街の経済成長をLRT整備無しで行うことができるか、具体的な案を示すべきでしょう。
残念なことに、LRT西側延伸に反対する候補者の方々からは、未来に向けた街の具体的な経済成長策が伝わってきません。(反対候補の公約等を探しましたがみつかりませんでした💦)
これでは、反対のための反対と言われてもしょうがないでしょう。
宇都宮市は、都市として、拡大拡散の時代は終わり、人口・世帯数の減少にともない、街を集約せざる得なくなるのは、避けられない現実です。
これから、人口動態が大きく変化するなか、街の課題は山積しています。
代替え案が夢物語では市民生活は改善しない
今のところ伝わってくる、LRT西側延伸の代替案は、BRT(バス高速輸送システム)や、完全自動運転の水素バスの輸送システム、特区を取得し、マイカーもバスも自動運転できるようにする政策等です。
BRTはわかりますが、、未だ、実用化の目処さえ経ってない、自動運転技術で公共交通の問題を解決しようと考えるのは、技術的な限界を軽視し過ぎです。
いつ達成されるかもわからない技術に期待している間に、公共交通が破綻してしまっては、元も子もありません😓💦
急速にニューノーマルに向かう社会では、夢物語を語っている余裕はなく、求められるのは、すぐに実現可能なスピード感ある政策です。
また、公共交通の整備を行うことで得られる、民間投資を促す経済効果を無視し、整備費用の問題だけをとりあげるのも、経済オンチ過ぎます。
投資額が大きくても、しっかりと街全体として経済リターンが見込めるなら、全く問題ありません。
公共投資を行い、市民生活の利便性が向上し、投資金額以上の経済効果が見込めるなら、どんどん公共開発を推進するべきでしょう。
LRTの対案としてBRTはありか!?
LRTは専用の軌道が必要なため、BRTに比べると巨額の公共投資が必要になります。
確かにBRTはLRTより安上がりですが、、先行してBRTを導入している新潟市の例などを見ていると、全くと行っていいほど、街の経済に貢献していないようです😓💦
→連載[消える「BRT」新潟市バス交通の迷走]<上>“見切り発車”で「全て中途半端」、専用走行路の計画頓挫…名称廃止… 事業費16億円超、導入進めた前市長「求められていた」(新潟日報)
このように先行してBRTを導入し、失敗している地方都市があるのに、コスト面だけでしか考えず、場当たり的に対案としてのBRTなら、「安物買いの銭失い」になりかねません。
一方、すでに開業している宇都宮市のLRT東側は、全国の自治体や海外からも視察が相次ぎ、大成功を抑えめているのは周知の事実です。
全国からLRT目当てに観光客が訪れるなど、開業前には想定しなかった、コンテンツとしてLRT効果は、街の魅力を高め、移住者や観光客を呼び込む経済効果も発揮しています。
LRTの新設で、マスコミ各社が宇都宮市を取り上げる機会は急増し、街のブランド力も大きく向上しているのは各種調査から明らかになっています。
もしBRTだったら、マスコミに取り上げられることもなく、新潟市と同じような悲しい結末になっていたと感じるのは、私だけでしょうか😅💦
期待したい現実に即した議論
このブログでは、キラキラした未来を語るだけでなく、耳の痛い現実的な話もしているので、LRT西側延伸に反対する候補の方々には、是非そのあたりを話題してほしいと思います。
何度もお伝えしているように、インフレと深刻な人手不足の影響で、すでに東京都心部でさえ再開発計画が頓挫する事案が発生しています。
過去ログ→【インフレと人手不足で、東京都心部でも再開発が困難に!?】LRT西側延伸と宇都宮駅西口の再開発にも暗い見通しが💦
不動産開発の現場にいると、宇都宮市が思い描く、LRT西側延伸やJR宇都宮駅西口の再開発が順調に行えるとは到底思えません。
不都合な真実と真摯に向き合い、バス路線の減便や廃線を受け入れ、LRTを西側延伸せず、公共交通の縮小を唱えるのもまたひとつの政治の方向性です。
そのうえで、もっと現実に即した、解決策(ライディングシェアの特区を目指す等)なら理解できます。
しかし、まだ実用化の目処さえ立っていない自動運転車の導入を政策として提案するのは、あまりにも非現実的です。
少子化のスピードも政府の想定以上で、人口動態がもたらす、事態の深刻さは増すばかりです。
→ことし上半期の出生数 約33万人 年間70万人下回るペースで減少(NHK)
供給制約の問題は、いたるところで容赦なく訪れており、今までの常識が全く通用しない世界線に突入しています。
そんな今、政治に求められるのは、圧倒的なスピードだと感じています。
夢物語を語っている余裕はすでにありません。
有権者が、がっかりするような、政争に終止することなく、候補者の皆様には、未来に向けた責任ある政策論争を期待したいです🙌
★荻原功太朗の業務について★
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