【宇都宮市のLRT西側延伸、その先にある未来とは!?】東武宇都宮線への乗り入れと、デパート再開発の行方とは・・!?

2024年7月20日土曜日

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少子高齢化と人口減少が日本中で進むなか、公共交通と連携した街の集約化は避けられない課題となってきています。

宇都宮市は、街の背骨として基幹となる公共交通として、東西にLRTを整備し、ネットワーク型コンパクトシティ構想を推進しています。

先行して開業した、LRTの東側整備は、予想以上の大成功となり、西側延伸に弾みが付きました。

建築費の高騰等、様々な課題も山積していますが、今のところLRTの西側延伸は、計画通り順調に着工される流れで進んでいます。

過去ログ→【宇都宮市のLRT西側延伸と街の再開発は前途多難に!?】資材高騰と人手不足が全国のまちづくりの難題に!?

過去ログ→【どうなる宇都宮市長&栃木県知事選挙!?】政治にほんろうされ続けた、LRT開通までの30年を振りかえると!?

年末に行われる予定の、知事選と市長選で現職が順当に当選すれば、LRT西側延伸は、一気に着工に向けて動き出すことになるでしょう。

→現職・佐藤栄一氏6選出馬を正式表明「駅西口の再開発や、LRT駅西からの延伸など」 宇都宮市長選挙(とちテレ)

少し気が早いですが、、LRT西側延伸の着工が決まった後に、次の目玉の再開発とされ期待されているのが東武宇都宮線との相互乗り入れです。

栃木県経済同友会からの提言「トチギの未来夢計画」について以前ご紹介しましたが、いよいよLRT西側延伸が現実となるなか、東武宇都宮線とLRTの相互乗り入れについての話題も増えてくると思います。

今回は、LRTの東武線乗り入れと、東武宇都宮駅の再開発について経済界からの提言を見ながら考察してみます。

過去ログ→【トチギの未来夢計画!!】わくわくする宇都宮市の理想像がここに!?


そもそも栃木県経済同友会とは?

栃木県を活動拠点とする産業界のトップが集まり、地域においてその責任を果たしていくために、有志による地域経済の推進役として、組織された公益社団法人が栃木県経済同友会になります。

組織の趣旨として、「政治的に全く中立であり、信義誠実を旨とする機構であることを宣言する」とされていますが、基本的には都市の再開発等にすべからく反対一辺倒の現野党とは、水と油と言ったところでしょうか😅

県内の大企業の集まりといったところで、街の経済成長に必要な施策を様々な施策を提言しています。

今回ご紹介する、LRTと東武宇都宮線の相互乗り入れに関する内容は、今から7年ほど前の2017年に出された、同団体からの提言となります。

今の現職、福田知事も提言に名前が挙がっていることから、LRTの西側延伸の着工が決まり次第、次の再開発の話題となると東武宇都宮駅の再開発についても触れています。

LRTのゲージ(レールの内側からレールの内側までの距離)は、1,067mmです。

東武鉄道も1,067mm、JRの在来線も1,067mmです。

つまり、LRTは将来的に東武線へも,JRへも,真岡鉄道へも、相互乗り入れできることを考慮された設計となっています!


産業界は、LRT西側延伸後、東武線への相互乗り入れを要望

経済同友会だけでなく、宇都宮商工会議所のLRT研究会も同じく2017年に、LRTの東西区間の開通を優先し、その後はLRTを東武宇都宮線との相互乗り入れすることを、提言しています。

当時の資料ですが、これを見るだけでも、LRTの西側延伸の必要性がよくわかります。

街の西側には東側の2倍近い人が住んでいますし、学校も多く、通学の生徒数も3倍近くいますから、人手不足でバス路線の維持が限界を迎えている今、LRTを整備し、公共交通の再編を行うことが急務な事態となっています。

過去ログ→【宇都宮市のLRT西側延伸、待ったなし!?】バス運転手不足で公共交通の崩壊が始まっている!

LRT研究会では、LRTの西側延伸に当たり、 LRT整備を契機とした交通まちづくりの活性化プランを 第1期、 第2期など段階的にを描くべきだと提言しています。

今計画中の、LRT西側延伸の予定区間(教育会館前)までが第1期とすると、大谷までの延伸や、東武宇都宮線への乗り入れが、第2期といったところでしょうか。

研究会の延長案では、LRTを東武宇都宮駅で分岐させ、カンセキスタジアムのある西川駅までLRTを乗り入れさせる案が、提言されています。


他にも、大谷より先の鹿沼駅までの延伸や、東側は真岡鉄道までの乗り入れ延長案も示されており、LRTの未来の可能性を最大限に引き出した、ワクワクさせる延伸案となっています🙌


乗り入れ議論の前に必要な、東武宇都宮駅の再開発

LRTの西側延伸が完了したとしても、東武宇都宮線とLRTの乗り換えは非常に不便な状態がつづくことになります。

今でも、東武宇都宮駅とデパートに直接接続するバスは少なく、運行本数の多い関東バスは大通り沿いのバス停に停車します。

バス停の名前は「東武駅前」ですが、、最寄りの東武宇都宮駅東口まで徒歩3分ほど、ホームまでの距離を考えると徒歩5分以上必要になるので、乗り換えは不便です。

公共交通の結節点としてはアクセスが悪く、LRTが西側延伸しても大通り沿いを走ることから、この問題の解決には、東武宇都宮駅とデパート、周辺エリアを含む再開発が不可欠となっています。

再開発の提言は、経済同友会からされており、東武デパートにつづく馬車道通りを、自家用車の通行を制限し、LRTと歩行者優先のトランジットモール化する案になっています。

オリオン通り沿いに新東武デパートを配置し、江野町、宮園町、松が峰エリア一体での再開発案が、提案されています。

オリオン通り沿いに新東武デパート、オリオン通りを抜けるとLRT広場となるイメージで、想像するだけでもワクワクしますよね😊✨

現況のデパートの跡地が新たな交通結節点として、ターミナルとなり、そのままLRTが西川田駅まで乗り入れる構想で、東武沿線にも、経済の好循環が波及することが期待できます。

駅直結のホテルやマンション、コンベンションセンターも、再開発案に提示され、東武宇都宮駅とデパートは、中心市街地の核となる、すばらしい未来予想図が描かれています🙌

すでに既存の東武宇都宮駅と東武百貨店は増改築を繰り返し、老朽化が目立ち、抜本的な再開発&リニューアルが必要な時期に差し掛かっています。

現状では、郊外のショッピングモールとの過酷な競争にさらされており、東武百貨店独自の努力だけで、大規模な再開発を行うのは困難でしょう。

そのためにも、LRTの西側延伸と政財界からのバックアップが不可欠です!


LRT西側延伸で、中心市街地も経済の好循環が起こる!?

街の壁である、「JR宇都宮駅」を超えて街の東西をLRTで結ぶことと、JR宇都宮駅と東武宇都宮駅をLRTでつなげることは、どちらも宇都宮の街に革命を起こす大変革になることは、間違いないでしょう。

現状でもバス路線から、東武線への乗り換えは、不便過ぎます💦

LRTが直接、東武宇都宮線に乗り入れることができるようなったら、東武線の利用者も急増することになるでしょう。

今では想像もつかないですが、西川田駅から、ホンダまでLRTの直通電車で通うなんて方が出てくることになるのです。

街の核となるLRT、JR線、東武線がスムーズに連携すれば、街全体につながりと一体感が生まれ、マイカーに依存しない次世代の活力ある街へ生まれ変わります。

商工会議所の提案のように、現実的には、LRT西側延伸が着工した次の段階で、東武宇都宮線への乗り入れへと、東武宇都宮駅の再開発が動ごき出すことになるはずです。

このように、再開発の流れを時系列で追っていくと、LRTのような基幹公共交通の整備がいかに重要であり、街の発展の起爆剤になることがよくわかります。

中心市街地の懸案となっている「宇都宮パルコ跡地」やメガドンキの入る馬場通り2丁目の再開発もLRT西側延伸が決まれば、再開発へ動き出すと思います。

LRTを整備することは、単に公共交通の整備だけにとどまらず、民間の開発投資の連鎖を呼び込み、経済の好循環を促し、街の活性化に寄与します!

LRTがもたらす正のインパクトは、先行した東側の開業ですでに多くの方が目にしています。

街の東西がつながり、中心市街地や東武沿線にまで、スムーズな公共交通のネットワークが拡大することを考えると、ワクワクしかありません!

年末の選挙が気がかりなところですが、とにかく早急にLRT西側延伸を着工させ、次の段階である、LRTの東武宇都宮線への乗り入れに向け、動き出すことに期待したいです🙌


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