2021年11月28日日曜日

【うつのみやイルミネーション2021で街を演出!】在宅時間が長くなった今だからこそ、自宅でもイルミネーション!?

宇都宮市中心市街地のライトアップ実行委員会が11月18日から1月16日までの日程で「うつのみやイルミネーション2021」を開始し、道行く人々の目を楽しませています。


会場は、宇都宮市中心市街地のオリオンスクエア、釜川周辺、バンバ通り、オリオン通り、東武馬車道通り、ユニオン通りなどとなっております。




実行員会により撮影されたYouTube動画も公開されています。



県都に冬のきらめき うつのみやイルミネーション【動画】(下野新聞)





年末も押し迫りクリスマスが近づくと、街路樹や観光地、デパートなど様々なイルミネーションで彩られますが、コロナ禍による昨今、外出を控える代わりに自宅でイルミネーションを楽しむ家庭が増加しているようです。


画像_家仲間コム掲載写真より


家庭でのイルミネーションと聞くと、どうしても庭付きに一戸建てでなければ難しいと思っておられる方も多いのですが、海外の都市を見ても一戸建てばかりではありません。


道路に面している窓や、日本においては管理規約の確認は必要ですが、ベランダの手スリなどアイディア次第で楽しめるイルミネーション部材が豊富に販売されています。


昔の豆電球などとは違い、最近のイルミネーションはLEDが主流ですから、設置個数によってそれなりに電気の消費量は必要とされますが昔ほどではありません。



例えば上記の3×2mのインテリアライトは8種類の点灯パターンを持つ商品で屋外使用も可能ですが¥1,680円で購入できます。


また少しだけ気分を楽しみたい方や、マンションの場合には窓に張り付けるイルミネーションなども販売されていますが、全種類各880円で購入できます。




このように価格的にも購入しやすくなったイルミネーション部材の影響もあるのか、日本においても庭でクリスマスイルミネーションを盛大に飾り付け、ご近所の目を楽しませてくれるお宅が増加しています。

日本全国の各地域で名物のお宅が点在しており、イルミネーションを飾りつける時期には、それを見たさに人が集まりちょつとした観光名所のような状態であったり、また地方紙や雑誌などで取り上げられたりしています。

このようにすっかりと日本の風土にも馴染んだ感じのあるイルミネーションですが、大規模な催しとして有名なのがご存じ神戸の「ルミナリエ」です。

写真_イルミネーションガイド2021_旧外国人居留地及び東遊園地

ところがこのルミナリエも、昨年に続き今年も開催の中止が決定されました。

コロナの影響によるイベント中止は、珍しくありませんが残念なことです。

ですが、それ以外の地域でも北は北海道から南は九州沖縄まで開催を決行しているところが数多くあるようで、様々なイルミネーションが実施されています。

全国津々浦々のイルミネーションを紹介している「イルミネーション2021」というサイトがあり、そこから抜粋した画像を幾つかご紹介しておきます。



              写真_イルミネーションガイド2021_札幌赤レンガ庁舎周辺ホワイトイルミネーション


              写真_イルミネーションガイド2021_富山県富岩運河環水公園


              写真_イルミネーションガイド2021_福岡県北九州市門司レトロ地区

自宅ではどうも……という方は「うつのみやイルミネーション2021」も含め、ご紹介したサイトに掲載されている各所のイルミネーションを順番に見てあるくのが良いかも知れません。

今回のブログを書くにあたり、日本各地のイルミネーションを色々と調べたのですが、日本人ならではの感性でしょうか「わび・さび(侘《び》・寂《び》」とでもいいますか、静寂さの中に奥深い「美」を求める飾り付けが多いと感じます。

名所のイルミネーションを見比べても、全体としてどこか幻想的な風景ですね。

年の瀬も迫った中で、ふと寂しさ感じる日本人だからこその感性とでも表現すれば良いのでしょうか。

これは観光地の有名なイルミネーションに限らず、新興住宅地などを車で走っていて時折みかける、個人宅に飾り付けられたイルミネーションからも同様の感性を感じます。

国が変われば価値観や感性も変わるのは当然ですが、外国映画でよく見かけるハロウィンやクリスマス時期の自宅イルミネーション飾りつけシーンですが、本場ならではの気合を感じます。

参考記事を検索していて見つけたYouTube動画をご紹介しておきます。

なんでも毎年のように趣向を凝らして装飾しており、地元紙も取材にくるほどの名物であるようです。

動画ではゴーストバスターズの曲に合わせて点滅が光り輝き、ハロウィンにちなんでカボチャのお化けを模したジャック・オ・ランタンが歌っています。


ここまでくるとマネしようにも、予算や時間・準備も相応ですからもはや一般家庭の装飾レベルを超えているような気もしますが(そもそもご近所迷惑ですね)

夜間帯ですので、ご近所へ及ぼす影響も考慮する必要があるイルミネーション装飾ではありますが、おうち時間が長くなった今だからこそチャレンジしてみるのもいいかもしれませんね。

イルミネーションを行うため庭付き一戸建て購入を検討している皆様、宇都宮市内で豊富な物件を取り揃えている弊社に、お気軽にご連絡ください。



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2021年11月23日火曜日

【不動産に関する人の死亡情報ガイドラインとは!?】投資物件が事故物件になったら!被害は保証人に請求できるのか!?

人の「死」に関するガイドラインが策定され、売買や賃貸物件がいわゆる事故物件となった場合の『告知』に関してある程度の基準が示されました。




ガイドラインでは、私たち不動産業者は売主や貸主(所有者)にたいして

「告知を正確におこなわなければ民事上の責任を問われる可能性がある」ことを説明し、正確に物件状況報告書等を記載してもらえば、調査は適正であるとされました。

売買・賃貸によらず、「自然死や日常生活において当然に予想される不慮の事故」についての「死」は基本的に告知が不要とされました。

それ以外の自殺などに関して賃貸住宅において(売買は除く)3年経過後を目安として告知が不要とされるなど、事案発生からの経過期間についても判断基準が示されました。



さて、このガイドラインにより私たち不動産業者は「事故物件」であっても取り扱いがしやすくなったのですが、例えば賃貸住宅が事故物件となった場合、一定期間の家賃支払い不要や値引きなど、いずれの方法を選択しても予定していた家賃収入は減少します。

ウッドショックによる資材価格の高騰により新築住宅は値を上げていますが、連動するように中古住宅市場も値を上げています。

これを投資の機会と捉え、個人においても運用のしやすいワンルームや分譲マンションを購入して賃貸運用する方が増加しています。


当たり前の話ではありますが、賃貸運用の不動産投資は入居者がいて初めて収支計画が成り立ちます。

投資に失敗する多くは収支計画の甘さが原因とされますが、不可抗力による事故物件の発生は通常、予測し難いとしていわれています。

ただし現実となれば、入居者が見つからない状態が長期間続く可能性が高く、入居者を見つけるために先ほど説明した家賃の値下げなど何らかのプレミアをつけて募集する必要がでます。

この時点で当初計画した収支計画には狂いが生じている訳ですね。

資金が潤沢な方は現金で投資用不動産を購入されますが、そうではない方は「投資用のマンションを3件持っている」いるなどと言っても、多くが不動産担保ローンなどを利用しています。

ローンであるから、収支と関係なく月々の返済が必要です。


私たち不動産業者は弁護士ではありませんので、保証人への損害賠償請求事件を扱うことはできませんが、類似する判例を提示して、裁判ではどれくらいの請求が認められているかをアドバイスする程度までならできます(もちろん提訴する場合には、提携士業をご紹介しますが)

今回はあくまで目安として参考にできる判例と、それらから導き出した目安を解説します。


【賃借人が殺害され室内に血が飛び散った状態の賃貸マンションにおける判例】

 賃貸人が原状回復費用と家賃減額による遺失利益を請求しましたが、裁判所は「殺人による被害者に善管注意義務の違反は認められない」として、室内の汚損も故意・過失がないと判決しました。

 この判決では特殊清掃費用や原状回復費用のほか、遺失利益も認められず、それらの実質的な負担はすべて賃貸人とされました。

 殺人事件の被害者に故意・過失が存在しないことは理解できますが、被害者の方には気の毒ではあるものの、実質的な被害を負担する賃貸人はやるせないでしょう。


【賃貸マンションの室内で賃借人が知人を刺殺、その後、自らが飛び降り自殺した判例】

 前項と同じく殺人に関しての裁判ですが、今回は被害者ではなく加害者のケースです。

 この場合は賃借人に善管注意義務違反があるとされ、遺失利益を賃料減額分約179万円と算定して、連帯保証人にたいし損害賠償の支払いを命じています。


【借り上げ社宅で社員が自殺したことによる判例】

 東京地判平成131129日の判決ですが、借り上げ社宅であった賃貸用アパートにおける社員の自殺により、事案発生後10年程度は賃料の減額を実施しなければならないと賃貸人が主張し、その計算に基づく損害賠償を請求しましたが、裁判所は事案経過後2年程度で心理的瑕疵は希釈するとして、2年間分の賃料差額(約44万円)の支払いのみを認めました。


【ワンルームマンションにおける自殺による判例】

東京地裁の平成19810日では、単身ワンルーム物件内における自殺は、世間の耳目をあつめた特段の事由もなく、またワンルームマンションという居住形態は相隣関係も相当程度に希薄であるとして事案発生から1年間は賃料全額、及び以降2年分については賃料の半額が相当であるとして計約132万円を、自殺した者の相続人及び連帯保証人にたいして支払いを命じています。


【学生メインのマンションにおいて、募集ピークを考慮した判例】

東京地裁で平成23127日に判決された単身用、とくに学生をメインの入居者としている賃貸マンションの自殺事案では、賃料減少額の計算をおこなうにあたって入居期間の目安である2年間を一区切りとして算出し、さらに学生が部屋を探すピークが3月であるとして5か月間を足した29カ月を減額賃料計算の根拠としました。


以上のように5例ほど判例をご紹介しましたが、皆さんはどう受け取られるでしょうか?

お亡くなりになった方や事件に会われた方は気の毒です。

ですが、それにより金銭的な被害を受ける物件所有者にたいしての損失補填としては、個人的にではありますが非常に少ないといった感じを受けます。

とくに家賃収入によりローン支払いを計画していた方であれば、その多くは赤字になること予想され、実際にこのようなことが原因で返済ができず任意売却相談を受けることがあります。

裁判判例は多数、存在しますがそれらを精査していくと下記のような傾向が見て取れます。



1.死因が自然死である場合、家賃減額等の遺失利益や原状回復費用の支払いが認められる可能性は著しく低い。

※遺体の状況等により原状回復費用の一部が認められる可能性はある

 2.自殺や他殺における原状回復費用において、容認されるのは事案発生により損傷などの影響を受けた特定の場所に限定される可能性が高い。

 ※お祓いや供養の費用は請求として認められる可能性が高い。

 3.自殺や他殺を原因とする事案発生後からの家賃減額請求において、遺失利益として3年間が妥当である(確認できた判例での最長期間でも4年間)

 ※3年の期間内においても建物形態や主とされる入居者属性により、減額率は考慮される可能性が高い。

 ※請求できる遺失利益は、事案発生後から12年にたいしては従前家賃の1/2が目安となり、それ以降は1/4程度とされる可能性が高い。

 4.嫌悪感の度合いとして判例では「通常人の」もしくは「社会通念上」との文言が散見されることから、世間の耳目の程度、つまり大々的にニュースで報道されたかどうかにより家賃減額の判断基準が分かれると推察される。

5.原状回復費用については当該行為後の室内状況と死因の因果関係が認められるかにより判断が分かれる。

 ※首つり・リストカット・睡眠薬の服用などの自殺方法と室内状況が個別に判断され、社会通念上、著しい損傷等がないかぎり否決される可能性が高い。

 6.自然死や自殺などの死亡原因によらず、室内にのこる「異臭」については認められる可能性が高い。

 ※原因の除去に関してはクロス交換やカーペット交換・特殊清掃費用などに留まり、従前居住者の生活感を消すためが理由であるクロス交換等の費用が認められる可能性は著しく低い。

いかがでしょうか?

上記はあくまでも目安ではありますが、裁判に提訴しても所有者が思うほどに原状回復費用や多額の逸失利益は認められないのが多くの判例です。

弊社では顧問弁護士もおりますので、同様のケースで提訴したいというご相談があれば専門士業をご紹介することも可能ですが、裁判をおこなえば弁護士費用などの費用が増加することになります。

裁判により損害賠償額などが増加する可能性は否定できませんが、それに要する時間や経費のことを考えれば、折衷案を模索して早期に解決し、新たな入居者を募集して収支を健全化するために尽力する方が得策ではないでしょうか?


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2021年11月18日木曜日

【新しい街の大動脈!LRT鬼怒川橋梁完成!!】開通までもうすぐの新交通システム!せっかくなので鬼怒川の由来を調べてみたら!?

2021年も残すところ僅かとなった11月13日の下野新聞_SOONで、2023年3月開業のLRTで宇都宮市と芳賀町を結ぶLRT鬼怒川橋梁の完成記事が掲載され、あわせて動画も公開されていました。





鬼怒川橋りょう完成 宇都宮、LRT開業へ着々 報道陣に公開【動画】【下野新聞】





鬼怒川橋梁は、鬼怒川の右岸に位置する下平出町と、左岸にある竹下町を結んでおり橋の長さは643mあり現在はレールの敷設工事の最中のようです。


もっとも高い位置で地表から15mと報道されていますので、それなりの景観を楽しめそうです。


街の懸念であった鬼怒川超えの渋滞に、新たな大動脈ができたことで循環が良くなることは間違いありません!!


宇都宮市の鬼怒川より東側への回遊が良くなることで経済が活性化して、街全体に大きなメリットが出ることになるでしょう。


開発が始まる前までは新交通システムに反対していたような方々も、街の発展を見れば『作って良かった!』と実感すると思います。


あまりにもマスコミ各社が『コンクリートから人へ!』??みたいな抽象的で目的も曖昧なスローガンを唱え続けた結果、日本は世界の成長から一人だけ置いてけぼりになっていた現実を直視しなければならないでしょう。


こういった定期的な開発投資は街の維持&発展には必要不可欠なのです。


街の景観も一変して、地域のブランド力の向上もすることになるでしょう!



いい機会なので、鬼怒川について調べてみたら興味深い内容が・・!!


宇都宮市民であれば親しみのある鬼怒川ですが、栃木県と群馬県との境にある鬼怒沼を水源としており、本川流路延長は177㎞あり、その後、茨城県守谷市のあたりで利根川に合流します。


全流域面積は1,1761k㎡にも及びますから、なかなかのものです。


資料によると1000年前の鬼怒川は水源が日光の山奥であったらしく、鬼怒川河道を南下してから、つくばみらい市(旧_谷和原村)細代を東流して杉下で小貝川と合流して南東に流れ、竜ケ崎市を抜けてから利根川に合流していたようです。


鬼怒川と小貝川を分離したのは、徳川家康の時代まで遡ります。


工事を行ったのは、江戸幕府の代官頭であった伊奈忠次であると歴史の記録されており、鬼怒川と小貝川の間を流れていた豊田川・大川の水位が下がったため当時、周辺にあった沼地が減少してきたことから一帯を新田開発して、一大農業生産地にしようとの計画が根底にあったようです。


実際に沼地を形成していた谷原領・大川領の一帯が、河川分離と併せて新田開発されました。



このような歴史を持つ鬼怒川ですが、皆さんもご存じの通り近年では2015年の関東・東北豪雨により茨城県の常総市や下妻市などで床下浸水3,385件を記録したほか、宇都宮市においては1949年(昭和24年)のキティ台風の影響を受け浸水面積4,500haの甚大な被害が記録されています。

これも水源上流域に間山が連なっていることから、降雨による影響を受けやすい特徴によるものですが、ダムによる降水調整が機能している分には洪水規模が低減がされています。

河川名称が鬼が怒る川とされていますから、このような河川氾濫のイメージも重なり、なんとも厳めしいイメージが他府県の方にはあるようですが、もとは毛野国(栃木県・群馬県の一帯を称した古地名)を流れる川として「毛野川」と呼ばれていたようです。

『常陸国風土記』や『続日本記(768年)』には「毛野川」と記載された記録が残り、江戸時代の古地図では「衣川」と記載されています。

明治時代に編纂された『日本地誌提要』では「絹川」と記載されていますが、明治以降に編纂されたとする『古事類苑』で初めて現在の鬼怒川」の名前が登場しています。

国土交通省による河川の歴史を見ると鬼怒川」の名称は明治9年頃(明治初期)から使用されていると記載されていますが、古文書や記録を順に紐解いても、確証にいたる古文書は存在していないようで、あくまで一説として明治初期であるとの考え方が主流であるとの表現が正解のようです。

明治時代には「絹川」「衣川」鬼怒川」が、古文書や地図により異なった表記が見受けられることから、個人的には明治後期から大正初期なのではないかと思っています(もちろん、仮説ですが)

このような郷土に馴染みのある河川名称の歴史を追っていくのも、なかなかに面白いものです。

いずれにしても現在は鬼怒川」で定着しているのですから、話を進めていきましょう。

鬼怒川」の名称を高めているのは、上流に位置する「華厳の滝」に代表される日光、そして鬼怒川温泉郷でしょう。



渓谷美の極みとも言われている鬼怒川の美しさを堪能しながら、40分間にも及び川下りをおこなう「鬼怒川ライン下り」は、もはや説明の必要もないでしょう。

鬼怒川温泉山麓駅から丸山山頂までの標高300mをつなぐロープウェイも有名ですし、また温泉街と楯岩の約140mを結ぶ「鬼怒楯岩大吊橋」も、観光客の喜ぶスポットです。

鬼怒川に縁のあるイベントランキングや人気スポットなどを見ると、ご紹介した鬼怒川温泉や日光の「龍王峡の紅葉」や「武射祭」などが上位にランキングされ、県内行事であるとはいえ宇都宮市民としては多少、寂しい気持ちもします。

宇都宮市でも鬼怒川に隣接する「飛山城史公園」の各種イベントや今年は中止されてしまいましたが宇都宮市道場宿緑地で開催される「うつのみや花火大会」なんかは、大勢の人で盛り上がる宇都宮市ならではの鬼怒川イベントなのですが……


やはり中流部に位置するといった微妙な位置関係が少なからず影響しているのかとも思ってしまいますが、それならではの利点が豊富な生態系です。

中流部である大谷川合流地点から茨城県筑西市川島付近は網状流路による礫河原が形成されていますが、それによりカワラノギクやカワラニガナなど礫河特有の植物があるほか、カワラバッタの生息も確認されています。

また中州ではコアジサシ・イルカチドリ等の営巣も確認されており、水生動物としてホトケドジョウやアユ、サケの遡上により確認された多くの産卵床があるとされています。

良くも悪くも郷土と共に歩んだ歴史を持つ鬼怒川。

2023年に開業されるLRTで鬼怒川橋梁を渡りながら、そんな歴史に思いを馳せる日がくるのももうじきです。



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2021年11月13日土曜日

【宇都宮に『大明神』設置!無病息災を黄ぶなに祈願!】その他の縁起物を調べてみたら!?

下野新聞SOONに、宇都宮に伝わる疫病退散の縁起物をテーマにした「黄ぶな大明神」が、馬場通り4丁目のうつのみや表参道スクエアに設置されたとの記事が掲載されていました。


黄ぶなに願いを 宇都宮に「大明神」設置 (下野新聞) 


宇都宮市民であれば馴染み深い「きぶな」ですが、ご存じの通り宇都宮市の郷土玩具です。



写真_中川政七商店張り子人形



「その昔、天然痘が流行していた時代に、黄色いフナが田川で釣れはじめ、病人がそのフナを食したところ病気が完治した」との伝説が由来ですが、そもそも黄色いフナは狙い定めて釣れるものではありませんから、縁起物の張り子として正月に軒下に吊るしたり神棚に備えることにより無病息災を願ったものです。


現在ではストラップや、キーホルダー・こいのぼりなどに派生しているのはよくご存じの通りです。


コロナ流行後は無病息災にあやかりたいとSNSを中心に広がりを見せ、様々な関連情報が話題にもなりました。


このような無病息災に関しての民間伝承は日本全国に沢山ありますが、ご当地以外には知られていないことが多いようです。


実際に宇都宮以外の他府県の方に聞くと、ご当地キャラだと勘違いされることもあります。


良い機会ですので、このような無病息災に関しての伝承がどの程度あるのか調べてみました。


実際に調べてみると、このような分野は学問として「民俗学」に該当し、公開されている論文などを片端から検索したのですが、日本全国の伝承をすべて研究しているものは見受けられませんでした。


もっと狭い範囲、たとえば青森の「なまはげ」伝承研究や、一地方における伝承に関しての起源に関する研究などは数多く見つけられるのですが、全体となるとなかなか……


そこで目先を変えて、


魚に由来する縁起物で調べてみました。


●ブリ

成長によって名前が変わる出世魚として有名です。


●タイ

「めでたい」との洒落にあやかるほか、赤い色が縁起が良いと考えられることから、祝いの席の必需品として王道の魚です。


また七福神の恵比須様が手に抱えている姿をご存じかと思います。


●エビ

「腰が曲がるまで長生きできるように」との意味合いから、エビも縁起物とされています。


またタイと同じく、「赤い色」が縁起物として重宝されます。


●マグロ

歴史は古くないようですが、高級食材としてのイメージからか、祝いの場で供されるようです。


●烏賊(イカ)

刺身と言うよりは、スルメが祝いの席で用いられます。


結納でも使用され、その際には「寿留女」と当て字されます。


地鎮祭や上棟式などの際に三宝(または三方)で供える品にも、スルメが含まれています。


ちなみに、神道式の地鎮祭で「三つの幸」として供えるのは、海の幸(尾頭付きのタイ・渇きモノとしてスルメ)・山の幸(果物)・野の幸(野菜)です。


その他にはお神酒・塩・米・水が基本です。


地鎮祭は、家を建てることを土地の神様に許可したもらうための儀式で、工事安全・家内繁栄などを祈願するものです。


正式には「とこしずめのまつり」と呼ばれます。


ここからさらに話を広げますと、エビやタイは「赤い色」が古くから縁起が良いとされていると書きましたが、日本においては「紅白」揃いぶみを吉としています。


紅白歌合戦や紅白饅頭のほかにも、入学式などに飾り付ける紅白幕などはご存じの通りです。


ところが、紅白を「吉」とするのは日本独自の文化であるようです。


記事を書くにあたり色々と調べてみるうちに「日本の色彩文化」に関しての研究論文を幾つか読みました。



それらによると「紅(あか)」の訓読みは「くれない」ですが、古くは中国の「呉(くれ)」という地域の特産物であった染料の総称である「藍(あい)」を表す言葉だったそうです。


もとは、色を指す言葉ではなかったようですね。


中国では「赤」を吉兆の色として、中華料理店などでも日本の感覚では派手と思えるほどにこの色を多用します。


中国における「紅白」は、吉の赤と、相反する凶の色として「白」を用いるらしく、紅白は「吉凶」を意味するのだとか。


それが日本に入ってきて、赤・白の双方が吉の色とされているのは、日本独自の風習や感性が影響しているようです。


そういえば日本の国旗である「日の丸」も紅白でした。


もともと「日の丸」は、古代エジプトやギリシャ、インカなどでも形成されていた太陽信仰に端を発しているのですが、国家として政治的体制が整った江戸時代末期に、日本を代表する総船印のデザインとして用いられ、明治に入り一気に大衆に広まったと聞いたことがあります。


高天原(たかまのはら)に君臨する皇室の祖先神で、権威の象徴でもある女神、天照大御神(あまてらすおおみかみ)も、考えて見れば太陽神です。


延歴16(797)年に完成したとされる『続日本記』を紐解くと、大宝元(701)年の朝廷儀式で「日幡・月幡」を用いたとも記録があることから、日の丸が最初に用いられたのは、この時代が最初かも知れません。


話が大分とそれてしまいましたが「黄ぶな」の黄色も、風水学的には「土」の気とされ、喜びや幸せを呼び込む色とされているほか、お金が貯まる色とされています。


さきほど中国においては「白」は「凶」とされていると書きましたが、黄色は中国の国旗である「五星紅旗」にも取り入れられているように、光明を象徴する色とされています。


起源を調べてみると面白い縁起物や色ですが、あまり深く考えずに幸福を願うのが一番かも知れませんね。


暦も11月に入り、コロナ騒動も少しづつ収束に向かい始めています。


2021年も残すところ僅か「黄ぶな大明神」に無病息災を祈願して、住み替えを含めご検討されては如何でしょうか?


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2021年11月8日月曜日

【売れない不動産どうしたらいいの!?】手放せるものなら手放したい!空き地所有者の悩みとは!?

ブログで何度も取り上げている所有者不明地や空き家問題ですが、国土交通省や経産省・財務省などの各省庁が連携して問題解決に取り組んでいます。



特に所有者不明問題は、税務徴収だけにとどまらず、道路や公共施設建設などの公共事業にも影響を与えることも多く、管理者不在の山林などはがけ崩れなどにより、近隣住宅に危険を及ぼす可能性もあることから喫緊の課題とされています。



「空き家」だけを見ても、総務省による住宅・土地統計調査によると年々その数は上昇を続けています。

所有していても固定資産税や維持費も必要だし、「人に貸すなり売却するなり、何らかの手を打てばいいのでは?」と思うかも知れませんが、このうような物件の多くは簡単に『貸せない!』『売れない!』不動産で当人にとってはどう扱えばよいのかわからないのです。

空き地を所有している方へ、国土交通省が「土地問題に関する国民の意識調査」を実施しました。


利用見込みがあり、あえて空き地としているケースや、売却の意思はないけれど所有を継続していくなどの回答が多い中で、おおよそ25.4%が「売れる見込みはないが、手放せるものなら手放したい」と回答しています。

 

つまり「売却したいけど、どうしたら良いか分からない」という相談先も分からず、またどのように相談してよいか分からないなどの理由が存在しているのではないでしょうか?

 

もちろん土地の売却相談を、大手不動産会社などにしているのでしょうが調整地域や無指定地域で、接道要件も満たせずライフラインも確保できていない地域などの売却をおこなうには相応の不動産スキルが必要とされ、どこの不動産業者でも取り扱えるといったものではありません。

 

実際に所有者不明地の分類を見てみると、宅地以外でも農用地や林地の比率が高い傾向が見て取れます。 


そのような土地の場合には、確かに売却困難です。


困難とされる理由は幾つかありますが

 

第一に需要が少ない。

 

また坪単価が安く、条件によっては販売コストの方が高くつくケースもあり、馬脚デキても「赤字」になってしまう。

 

そのような条件では、大手不動産業者は積極的に販売活動をしてくれない。

 

このような不動産を売却するには、隣接地を含め全体を俯瞰して販売計画を組み立てる必要があるのですが、先ほど解説したように相応の不動産知識が必要とされるほか、地元に根付いてい近隣地権者(地主)などとも通じている業者が、圧倒的に頼りになります。


つまり、地元業者だから対応できる物件なのです。

 

売却依頼が豊富にある大手不動産業者などは、手間暇かけてもたいした利益にならない物件は後回し、もしくは放置する傾向があり(もしくは知識を持ち合わせていない)結果的に成約に結び付く可能性が低くなります。

「お任せください。ウチは大手ですから!!」と、媒介契約の締結時には胸を張っていた営業マンが、その後は音沙汰なくなる。


連絡をして様子を聞いても「引き合いがなくて苦戦していますね」と、シラッと言われる。


その結果としての意見が

 

「活用したいがやり方がわからない」

 

「方法が分からない」

 

などになる。


とくに働き口が少ないなどの理由で都心部に若者が流出し、人口が減少し続ける地域の不動産はそのような傾向が高まります。


宇都宮市はコンパクトシティ構想をかかげて、東口駅再開発などを通じてLRTなどの交通インフラ整備も含め、都市・自然・観光を分離して相互に発展させる計画を進めています。


このコンパクトシティ構想を、中山間地域などに落とし込んだのが政府が積極的にすすめる「地域運営組織」の形成です。



このような構想を実現するための足掛かりとして、様々な政策が検討されています。


例えば「小規模不動産特定事業に係る特例」もその一つです。

この制度では、増加する空き家(店舗含む)を利用して地域貢献を目指す投資家の資金を活用して、不動産ストックを再生することを目的としています。

現在、この事業に該当させる許可要件は事業者にとってハードルが高いのが難点ですが、有効に活用できるように見直しが進められています。

また農地についても、農地中間管理機構(農地バンク)が機能すれば、今後10年間で、都心部からの移住者も含めた農地の担い手が機構を通じて集約された一団の農地を借りて、農業に従事することが期待されています。


また森林については「森林経営管理制度」を利用することにより、市町村に管理を委託して、再委託された林業経営者があげた収益の一部を、経営管理受益金として受け取ることができる制度が存在しています。

これ以外にも様々な制度がありますが、極めつけは「ランドバンク」構想です。


地方行政と各士業や金融機関のほか、私たち地元に根差した不動産業者がチームとなり「空き家や空き家」の有効利用を模索し、その実現に向けて活動します。

現在のところ、宇都宮市では具体的なランドバンクのチームは形成されていませんが、非常に似た状態の組織は、地元に根付いた士業や金融機関、そして私たちで形成されています。

地元を愛し、知り尽くしているからこそ出来るご提案は間違いなく存在します。

弊社では、放置土地や空き家の有効活用や売却相談はもちろん、買い取りも積極的におこなっています。

お気軽にご相談ください。 


★荻原功太朗の業務について★

私、荻原功太朗(宅建士・不動産コンサルティングマスター)は資産家の皆様を対象とした、投資物件の限定情報のご紹介、コンサルティング業務を担当致しております。不動産売買のご相談についても、ご指名頂ければ対応させて頂きます。
【私個人へのコンサルティング依頼、ご相談はすべて有料とさせて頂いております。】詳細はこちらにお電話ください→【028-908-0880】

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