【宇都宮に『大明神』設置!無病息災を黄ぶなに祈願!】その他の縁起物を調べてみたら!?

2021年11月13日土曜日

宇都宮市でマイホームを 宇都宮市の不動産と街の動向

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下野新聞SOONに、宇都宮に伝わる疫病退散の縁起物をテーマにした「黄ぶな大明神」が、馬場通り4丁目のうつのみや表参道スクエアに設置されたとの記事が掲載されていました。


黄ぶなに願いを 宇都宮に「大明神」設置 (下野新聞) 


宇都宮市民であれば馴染み深い「きぶな」ですが、ご存じの通り宇都宮市の郷土玩具です。



写真_中川政七商店張り子人形



「その昔、天然痘が流行していた時代に、黄色いフナが田川で釣れはじめ、病人がそのフナを食したところ病気が完治した」との伝説が由来ですが、そもそも黄色いフナは狙い定めて釣れるものではありませんから、縁起物の張り子として正月に軒下に吊るしたり神棚に備えることにより無病息災を願ったものです。


現在ではストラップや、キーホルダー・こいのぼりなどに派生しているのはよくご存じの通りです。


コロナ流行後は無病息災にあやかりたいとSNSを中心に広がりを見せ、様々な関連情報が話題にもなりました。


このような無病息災に関しての民間伝承は日本全国に沢山ありますが、ご当地以外には知られていないことが多いようです。


実際に宇都宮以外の他府県の方に聞くと、ご当地キャラだと勘違いされることもあります。


良い機会ですので、このような無病息災に関しての伝承がどの程度あるのか調べてみました。


実際に調べてみると、このような分野は学問として「民俗学」に該当し、公開されている論文などを片端から検索したのですが、日本全国の伝承をすべて研究しているものは見受けられませんでした。


もっと狭い範囲、たとえば青森の「なまはげ」伝承研究や、一地方における伝承に関しての起源に関する研究などは数多く見つけられるのですが、全体となるとなかなか……


そこで目先を変えて、


魚に由来する縁起物で調べてみました。


●ブリ

成長によって名前が変わる出世魚として有名です。


●タイ

「めでたい」との洒落にあやかるほか、赤い色が縁起が良いと考えられることから、祝いの席の必需品として王道の魚です。


また七福神の恵比須様が手に抱えている姿をご存じかと思います。


●エビ

「腰が曲がるまで長生きできるように」との意味合いから、エビも縁起物とされています。


またタイと同じく、「赤い色」が縁起物として重宝されます。


●マグロ

歴史は古くないようですが、高級食材としてのイメージからか、祝いの場で供されるようです。


●烏賊(イカ)

刺身と言うよりは、スルメが祝いの席で用いられます。


結納でも使用され、その際には「寿留女」と当て字されます。


地鎮祭や上棟式などの際に三宝(または三方)で供える品にも、スルメが含まれています。


ちなみに、神道式の地鎮祭で「三つの幸」として供えるのは、海の幸(尾頭付きのタイ・渇きモノとしてスルメ)・山の幸(果物)・野の幸(野菜)です。


その他にはお神酒・塩・米・水が基本です。


地鎮祭は、家を建てることを土地の神様に許可したもらうための儀式で、工事安全・家内繁栄などを祈願するものです。


正式には「とこしずめのまつり」と呼ばれます。


ここからさらに話を広げますと、エビやタイは「赤い色」が古くから縁起が良いとされていると書きましたが、日本においては「紅白」揃いぶみを吉としています。


紅白歌合戦や紅白饅頭のほかにも、入学式などに飾り付ける紅白幕などはご存じの通りです。


ところが、紅白を「吉」とするのは日本独自の文化であるようです。


記事を書くにあたり色々と調べてみるうちに「日本の色彩文化」に関しての研究論文を幾つか読みました。



それらによると「紅(あか)」の訓読みは「くれない」ですが、古くは中国の「呉(くれ)」という地域の特産物であった染料の総称である「藍(あい)」を表す言葉だったそうです。


もとは、色を指す言葉ではなかったようですね。


中国では「赤」を吉兆の色として、中華料理店などでも日本の感覚では派手と思えるほどにこの色を多用します。


中国における「紅白」は、吉の赤と、相反する凶の色として「白」を用いるらしく、紅白は「吉凶」を意味するのだとか。


それが日本に入ってきて、赤・白の双方が吉の色とされているのは、日本独自の風習や感性が影響しているようです。


そういえば日本の国旗である「日の丸」も紅白でした。


もともと「日の丸」は、古代エジプトやギリシャ、インカなどでも形成されていた太陽信仰に端を発しているのですが、国家として政治的体制が整った江戸時代末期に、日本を代表する総船印のデザインとして用いられ、明治に入り一気に大衆に広まったと聞いたことがあります。


高天原(たかまのはら)に君臨する皇室の祖先神で、権威の象徴でもある女神、天照大御神(あまてらすおおみかみ)も、考えて見れば太陽神です。


延歴16(797)年に完成したとされる『続日本記』を紐解くと、大宝元(701)年の朝廷儀式で「日幡・月幡」を用いたとも記録があることから、日の丸が最初に用いられたのは、この時代が最初かも知れません。


話が大分とそれてしまいましたが「黄ぶな」の黄色も、風水学的には「土」の気とされ、喜びや幸せを呼び込む色とされているほか、お金が貯まる色とされています。


さきほど中国においては「白」は「凶」とされていると書きましたが、黄色は中国の国旗である「五星紅旗」にも取り入れられているように、光明を象徴する色とされています。


起源を調べてみると面白い縁起物や色ですが、あまり深く考えずに幸福を願うのが一番かも知れませんね。


暦も11月に入り、コロナ騒動も少しづつ収束に向かい始めています。


2021年も残すところ僅か「黄ぶな大明神」に無病息災を祈願して、住み替えを含めご検討されては如何でしょうか?


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