以前から、LRT沿線の市街化調整区域(一般の不動産開発が行えない指定区域)の規制緩和をこのブログで話題にしていましたが、ついに宇都宮市からビッグニュースが😳
宇都宮市は、市が主導する新産業団地の整備に向けて2つの候補地を選定したと発表しました!
選定された場所は、市東部の平出工業団地の東側にあたるLRT沿線の約70ヘクタールの「宇都宮工業団地東地区」と、市南部のインターパークの新四号バイパスの東側にある約36ヘクタールの「インターパーク東地区」(いずれも仮称)の2つを選定しました!
災害の少なさや東京圏へのアクセスのよさから、宇都宮市を中心に栃木県南部に工場立地を検討する企業は増えています。
2030年代前半の分譲開始を目標に、地権者との交渉を進めるとのことです。
現在、宇都宮市内には8つの産業拠点がありますが、いずれも現状ほぼ空きがありません。
事業者の工場立地の要望に応えられない状況が続いており、新産業団地の整備が急務となっていました。
2候補地とも新4号沿いに位置する好立地です。
詳しく2つの立地の概要を見てみると!
インターパーク東地区
インターパーク東地区は、インターパークFKDの新四号バイパスをはさんだ東側のエリアに指定されました。
東西に長い36ヘクタール(東京ドーム約7.5分ほど)もの広大な敷地面積になります。
北関東自動車道のインターチェンジに近接する交通の要所であり、首都圏へのアクセスが良好なこのエリアは企業ニーズの非常に高い立地です。
コロナ禍の影響で、生活スタイルの一変とEC移行が一気に進行した影響で既存物販に勢いはなく、地価は横ばい傾向で苦戦が続いているインターパークエリアですが、新たな産業誘致が進み、不動産開発が始まるとこのエリアも再び活気を取り戻していくことが予想されます。
新規の開発投資が行われるエリアの地価は、投資の好循環が起こりやすく、地価も上昇していく傾向が強いので今後の動向に注目したいです。
宇都宮工業団地東地区
なんと言っても今回の発表の目玉がこちらの「宇都宮工業団地東地区」です!
平出工業団地の東側、新4号バイパス沿いの約70ヘクタール(東京ドーム約15個分)ほどの広大な敷地が指定されました。
地図を見ればわかるようにベルモールの敷地と比較しても、その広大さがわかると思います。
LRT平石停留所に隣接し、現在開発中の東部総合公園の北側になります。
LRTを利用した通勤にも対応できるエリアとなるだけに、職と住を公共交通機関でつなげ、脱マイカーでも快適に暮らせるシティライフの可能性を広げ、街の魅力を大きく高める開発になることでしょう。
現状、このエリアは農業以外での利用が厳しく制限される農業振興地域の農用地区域に指定されています。
つまり、都市計画上では、もともとまったく都市開発の予定がなかった場所だけに、大きな変更になります。
産業団地の整備で対象地の地価は?
二束三文だった農地が、産業団地の整備地に指定されたことで、いきなり億超えの資産になることは間違いありません。
公共開発が絡むとよくあることですが、先祖から受け継いだ田畑が大金に化けることなり、地主さんたちにとってはインパクトは大きいでしょう。
地価が上がるということは、それだけ大きな投資資金がそのエリアに投入されることになり、地域の発展が急速に進むことを意味します。
産業団地が整備されることで、新たな企業が進出し、多くの雇用が街に生まれ、市の税収安定や人口増にもつながります。
地権者の方々にうまく開発のコンセプトを説明をし、できる限り早期に竣工してほしいものです。
平出工業団地の東側はもともと農業用地としての縛りが強い規制エリアのため、農地転用の手続きに時間がかかることが予想されています。
規制の緩いインターパーク東地区の方が早期に分譲開始される見込みとなるでしょう。
気になるLRT沿線の規制緩和
LRT沿線には今回の新産業団地に指定されたエリア以外にも、停留所近くにに未開発の広大な土地がたくさん残されています。
いずれも都市計画で市街化調整区域に指定されているので、現状では住宅を含め不動産開発が行えないエリアになります。
宇都宮市はコンパクトシティ化を進めるにあたり、沿線未開発エリアの活用が大きな課題になります。
特に平石〜飛山城跡の間の停留所付近は住宅地として開発の要望が非常に大きいです!
停留所近くが未開発のままでは、宝の持ち腐れになりますからね。
宇都宮市としても沿線に住民をできるだけ集約させていきたいと考えていることから、どこかのタイミングで規制緩和に踏み切ると予想しています。
いずれにしても、今回の新産業団地の指定でLRT沿線の不動産開発は、更に活況を呈していくことは確実です。
LRT沿線の未利用地は宝の山です。
今後どうなっていくのか期待したいですね😊
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