【若い女性の首都圏流出が深刻な栃木県!】男余りランキングはなんと◯位!選ばれない地方の問題とは!?

2024年3月2日土曜日

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不動産に携わる者として、地域人口の動向は常に気を配っております。

日本全体としてはすでに、2011年から12年連続で人口は減り始めています!

しかし、全国均一に人口が減っているわけでもなく、首都圏の一極集中傾向が年々顕著になっています。

コロナ禍中に、一旦、首都圏への流入がストップしましたが、コロナ禍が明けると、また元通りに首都東京に全国から人が集中する傾向が強まっています。

栃木県は若い女性の流出が大きな問題に!

人口を維持し、地域に活気を維持するには若い女性の定着率が非常に重要です。

若い女性が多ければ多いほど、人口減の影響を受けにくくなります。

しかし、、残念なことに栃木県は都道府県別の男余り県ランキングで全国2位になってしまっています😢

男余りランキングとは、結婚適齢期の20代〜30代の未婚男性と未婚女性の人口差を未婚男性を分母として割り出したもので、要はどれだけ人口比で男性が余っているかを各都道府県別にランキングしたものです。

特に、少し古い2020年のデータですが、男余りランキングがこちらです!

1位 福島県1.40

2位 栃木県1.39

3位 茨城県1.39

4位 富山県1.36

5位 群馬県1.35

データは女性一人に対して、どれだけの男性がいるかを示しています。

つまり、栃木県を含む、5位の群馬県までは35%以上も男性が方が多く、未婚女性が全員結婚したとしても35%は相手がいないということになります💦

総人口で比べれば、寿命の長い女性の人口の方が多くなるのですが、未婚人口だけで比べれば、逆に男の方が430万人も多くなるのです!

そうなる理由は、そもそも出生男女比が女100に対して男105と男の方が多く生まれることに加えて、お見合いのような社会的に結婚お膳立てシステムが崩壊して以降、

離婚再婚を何度も繰り返す時間差一夫多妻男が初婚女と再婚するパターンが多いため、未婚男がその割を食っているからだと想定されています。

ちなみに、逆に男余りの少ないエリアトップは、1位:鹿児島県1.021、2位:福岡県1.024、3位:大阪府1.024、4位:東京都1.031、5位:奈良県1.034、となっています。

なぜ北関東は若い女性が流出してしまうのか?

ランキングトップ5には北関東3県がすべて入っています😢

理由として考えられる主な要因は、高校卒業後の進学と、魅力な職場を求めての移住と考えられます。

また、進化生物学の観点から見れば、若い女性で魅力的な女性であればあるほど、強い(見た目、稼ぎのいい)男性を本能的に求めるため、できるだけ獲得可能性の高い、東京に向かうことも大きく影響しているでしょう。

北関東は東京からの距離が近いため、多くの女性が結婚適齢期に移住してしまう傾向が強いのもしかたないと言えます。

そもそも北関東は、若い女性の流出ランキングで上位に位置しやすいですが、他の地方も同様に首都圏含め、最寄りの大都市に若い女性が吸収されている状況は変わりません。

つまり、地方の若い女性は、総じて東京圏に向かってしまう傾向が続いています。

豊かな地域は男が余りやすい?

興味深いのは若い男性の仕事との関連性です。

2000年のデータでいえば、男余り全国1位はなんと神奈川県でした!

とはいえ、栃木県と茨城県は20年前も同じような比率で、歴史的にも男余り県なのです😅

理由として考えらるのは、若い男性に安定した雇用があるということです。

栃木や茨城には、大手企業の工場が多くあり、特に20代男性が多く流入してきたため、男余り地域になってしまったことも要因のひとつです。

かつての神奈川県も京浜工業地帯として数多くの工場があり、全国から若い男性が多く流入していたことがうかがえます。

傾向として、製造業が盛んな地域ほど、若い男性が地域に残り、移住男性も集まってくることから、男余りになりやすいことになります。

ちなみに、大都市名古屋をかかえる、愛知も1.31と31%も男性が多い、男余りランキング上位に位置しています😳

栃木県のような、大手企業の工場が多いようなエリアは、全国的にも恵まれていて、安定した仕事が多く、移住動機も減り、地域にとどまり、男性移住者も呼び込めているのは事実です。

しかし、若い女性にとっての魅力は少ないのでしょうね💦

地域に活力を与える若い女性をどう取り込むか?

若い女性が多い場所はどこでも活気があります。

そんな場所に男性も勝手に集まってくるのは周知の事実です。

地域に活力を与え、人口を維持するためにも、若い女性をいかに地域にとどまらせ、移住してもらえるかが、これからの地方の鍵となるのは間違いないでしょう。

しかし、現実を見れば、地方が東京の魅力と勝負するのはどう考えても勝ち目がありません。

女性にとって魅力的な要素(仕事や文化・エンタメ)の多くが東京に集中していまいますからね。

また、昔と違って女性の進学率が上昇したため、選択肢の多い、東京圏に若い女性が吸収されてしまうのは仕方のないことでしょう。

残念ながら、地方にできることと言えば、できるだけ流出してしまう女性を減らすよう努力することくらいしかないです。

そのためにできることを考えたら、魅力ある学校を整備したり、若い女性が就業したい職場を創出する企業をバックアップすることくらいでしょうが、東京と競争をするような施策では勝ち目はなく、大きな効果は期待できないでしょう。

地方の男余りの問題は、日本だけでなく世界的に大都市に人が集中する、社会の構造的な問題だともいえます。

地方が活気を維持する道を考えると?

地方から若い女性が東京圏に流出してしまう現象をやわらげるには、各都道府県の県都の魅力を高めるしか今のところ方法はないと思います。

栃木県で言えば、近場の街として宇都宮市の魅力を高め、県内各所の若い女性をできるだけ都市に集め、県全体とし流出を防ぐしかないでしょう

その点、宇都宮市は全国でも注目を集めているLRT整備のような、若い世代を惹きつけるインフラ投資を行っていて、大きく評価されていると思います。

都会の魅力のひとつに、マイカーがなくても快適に暮らせることがあります。

残念なことに、地方都市のほとんどはマイカーなしでは生活が成り立ちません。

特に、北関東はマイカー依存度が極端に高いため、交通弱者の年少者や高齢者にとっては住みにくい街でした。

一方東京は、網の目のように公共交通機関が整備されているのにも関わらず、新路線の建築が常に行われています。

つまり、大都市は大規模なインフラ投資が絶えず行われ、それに呼応して民間の不動産投資を呼び込み、経済の好循環が続いています。

一方、地方の多くは、インフラへの投資が先細り、過疎化が進んでいます。

地方の活力を維持するためにも、各都道府県の県都に宇都宮市のLRT新設のような街の構造を一変させる、大規模なインフラ投資を行い、若い世代の定着を図ることが不可欠です。

若者を放出させないためにも必要な地方都市のインフラ整備

過去に「コンクリートから人へ」というかけ声で、インフラへの投資が批判されたことがありますが、大きな誤りで地方の衰退を加速させてしまいました。

重要なのは、「コンクリートとも人も」です。

どちらも大切な要素で、街の活気を維持するには欠かせない施策です。

昨今問題になる、シルバー民主主義では、自分たちの目先の福祉予算に過度に固執してしまい、近視眼的な発想が席巻し、公共インフラへの投資を反対する傾向が強いです。

宇都宮市のLRTに反対していた方々も、その多くは高齢者でした💦

若い世代が魅力を感じる都市を維持するためには、都市開発として公共交通を中心とした大規模なインフラへの継続的な投資は欠かせません。

結果的に、若い世代が街に定着することで、シルバー世代には安定した福祉サービスが提供されることになります。

逆に若者がどんどん流出している地方では、福祉サービスの提供が困難になります。

そう考えると、都市開発のターゲットとして最重要なのは結婚適齢期の若い女性であり、そこを意識した施策やプロモーションを行うのが効率的と言えるでしょう。

若い世代が魅力を感じる都市になるには、SNS映えするようなスポットが沢山ある街なることに尽きます!

LRTが開通し、SNS上にたくさんの写真が上がっていたことを見れば、若者世代がいかに欲していたインフラだったかがよくわかります。

インフラへの投資だけでなく、魅力的なお店の誘致等、民間投資を促すための施策も欠かせません!

いずれにしても、東京と勝負しては勝ち目がないので、宇都宮市独自の魅力をいかに開発し、プロモーションできるかが栃木県から若者を流出させないことの鍵になるでしょう。

 

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