インフレが加速しています!
スーパーに行くとビックリ価格がつづいていますよね😅
総務省が発表した1月の消費者物価指数(CPI、2020年=100)は変動の大きい生鮮食品を除く総合が109.8となり、前年同月と比べて3.2%上昇し、3カ月連続で伸び率が拡大しました。
みなさんの生活実感に近い生鮮食品も含む総合指数は4.0%上昇し、2年ぶりに4%台となりました!
生活費需品のインフレは低所得層ほど影響が大きく、世界中で貧富の格差が拡大し、マーケットは大きく2極化を始めています。
建築コストの急上昇で、不動産開発の中心も好調な富裕層向けのマーケットに集約しつつあります。
今回は、少し踏み込んだテーマで、「拡大する貧富の格差」という現実と、地方都市である宇都宮市における富裕層向け不動産開発の可能性について考えてみます。
日本社会における貧富の格差拡大
まず前提として、日本社会における貧富の格差は確実に拡大しています。
総務省の「家計調査」によれば、所得上位10%と下位10%の格差は年々拡大傾向にあります。
また、日銀の資産調査でも、資産保有の二極化が進んでいることが明らかになっています。
この現象は決して東京や大阪といった大都市だけの問題ではなく、地方都市でも確実に波及しています。
また、先進国の中間層が没落する一方、入れ替わりのように、新興国から新たな中間層・富裕層が生まれ始めました。
このような、格差拡大という現実は、不動産市場にも大きな影響を与え始めています。
宇都宮市の不動産マーケット、現状分析と可能性
宇都宮市は2023年にLRTの東側整備が完了し、マイカーに依存しなくともシティライフを楽しめる住環境が広域で整備され、インフラも充実してきました。
東京駅から東北新幹線で最短48分というアクセスの良さを誇り、「東京圏」とも言える通勤圏内にありながら、住宅地の平均地価は東京23区内の約1/10〜1/20程度という驚くべき価格差があります。
具体的には、宇都宮市中心部の住宅地でも1平方メートルあたり10〜15万円程度であるのに対し、東京都心部では同等の立地で1平方メートルあたり200万円を超えることも珍しくありません。
商業地においても同様の価格差が存在します。
このような「東京との近接性」と「地価の安さ」だけでなく、地方都市として必要なインフラとエンターテインメントが整ったアドバンテージは、不動産開発において大きな可能性を秘めています。
急速なインフレと金利上昇により、実需中心の中間層向けの住宅開発に急ブレーキが掛かり始めています。
それに変わる新たな富裕層向け不動産開発が好調なのと対象的です。
宇都宮市における富裕層向け不動産開発の具体的展望
宇都宮市で富裕層向け不動産開発を考える際、具体的にどのような物件が期待できるでしょうか。
市場の特性と富裕層のニーズを踏まえると、以下のような開発が有望と考えられます。
JR宇都宮駅周辺の再開発エリアでは、高級マンション需要が高まっています。
特にJR宇都宮駅周辺の再開発地区では、すでに90㎡超の大型住戸を備えたタワーマンション「アトラスタワー宇都宮」の建設が進み、販売状況も好調です。
こうした物件は地元の富裕層だけでなく、首都圏の富裕層や都心に通勤する高所得層にとって魅力的なオプションとなっています。
また、宇都宮市郊外の自然豊かなエリアでは、富裕層のセカンドハウスとして、広大な敷地を持つ高級一戸建てにも需要が見込めます。
東京では考えられない200坪以上の敷地に、プライバシーと快適さを兼ね備えた邸宅を提供することで、ゆとりある住環境を求める富裕層の需要に応えることができるでしょう。
さらに、宇都宮市近郊には複数の高級ゴルフ場が点在しており、その周辺エリアでの別荘開発も有望です。
首都圏エリアの富裕層にとっては軽井沢や那須といった定番の別荘地よりもアクセスが良く、都市としてのエンターテインメントも楽しめる宇都宮ならではの魅力があります。
もう一つ見逃せないのが、歴史的建造物の再生プロジェクトです。
大谷石の蔵や伝統的な町家など、宇都宮市内には歴史的価値のある建造物が点在しています。
これらを最新設備と融合させた高級物件へとコンバージョンすることで、歴史的価値と現代的な快適さを両立した独自性の高い住環境を提供できます。
伝統的な風情と本物の価値を大切にする富裕層にとって、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
また、歴史的価値のある物件は、外国人富裕層にとって非常に評価が高いので、インバウンド向け投資としても有望な案件になります。
富裕層向け物件開発における差別化戦略
宇都宮市での富裕層向け不動産開発で成功するためには、単に「高級」というだけでなく、明確な差別化戦略が必要になります。
なかでも、「東京では得られない空間的ゆとり」を前面に出す戦略が効果的でしょう。
宇都宮市では東京の3〜5倍の面積を同じ予算で提供できるため、広々としたリビングや充実した付帯設備(ホームジム、シアタールーム、ワインセラー、など)を標準装備することで、東京の高級物件との差別化が可能です。
特にコロナ禍を経て、住空間の重要性が再認識されている現在、この「ゆとり」は大きな魅力となります。
また、「地域素材と最先端設備の融合」も差別化のポイントになります。
例えば、大谷石などの地元素材を内装に取り入れながら、最新のスマートホーム設備を完備するといった手法です。
地域性と先進性を両立させることで、他にはない住環境を創出できます。
さらに、「自然との共生」を重視した開発コンセプトも差別化になります。
宇都宮市内外の豊かな自然環境を活かし、たとえば鬼怒川の眺望を最大限に取り入れた設計や、自然に囲まれたプライベートガーデンや薪ストーブの設置など、都会では実現できない自然との一体感を提供することで、新たな需要を創出できるはずです。
富裕層向け不動産投資の市場動向と展望
近年の宇都宮市の不動産市場には、新たな動きが見られます。
特に注目すべきは、地価高騰が著しい首都圏からの移住者の増加です。
リモートワークの定着により、東京の大企業に勤めながらも、首都圏では手に入らない住環境を求めて、宇都宮市に居住するというライフスタイルを選ぶ人々が増えています。
また、最近の円安を背景に、宇都宮市内の物件にも外国人投資家から問い合わせが増加傾向にあります。
特に中国や台湾などアジア圏の富裕層投資家が、日本の地方都市の不動産に関心を示すケースが増えています。
彼らにとって、東京よりも割安で、かつ安定した資産価値が期待できる宇都宮市の高級物件は、投資対象として魅力的に映るようです。
不動産投資の視点から見ると、宇都宮市の富裕層向け物件は「値上がり期待」と「安定した家賃収入」の両面で魅力があります。
現状では東京と比較して割安な価格帯であるため、長期的な資産価値の上昇が期待できます。
さらに、地元の大企業役員や医師などの安定した賃貸需要も見込めるため、投資リターンのバランスが良い点も魅力と言えるでしょう。
富裕層向け不動産開発の課題と展望
宇都宮市で富裕層向け不動産開発を企画検討するにあたり、最大の課題は、高級物件に対する「需要の見極め」でしょう。
富裕層向け物件は一般物件と比較して市場が限定的なため、宇都宮市ならではの「プレミアムライフスタイル」をいかに確立できるかが鍵となります。
現状では、地元にゆかりのある方以外、富裕層が定住のため宇都宮市に物件を購入することはあまり期待できません。
しかし、セカンドハウスとして、投資物件として、宇都宮市内の優良物件(住居に限らず事業用物件も含)を所有したいと考える富裕層のマーケットは確実に存在します。
特に、中国人を中心としたアジアの投資家から、インフラが整備された日本の地方都市の不動産は、割安に見え、投資対象として注目度を高めています。
日本では、外国人が不動産を所有するのに規制がほぼない状態なので、円安を背景に、購入意欲が高まっています。
また、現在の東京との価格差は、長期的な値上がり余地を示唆しており、10年、20年といった長期スパンでの開発・投資視点も必要になるでしょう。
終わりに
宇都宮市における富裕層向け不動産開発は、現時点では挑戦的なテーマかもしれません。
しかし、首都圏の不動産価格は年々過熱感を増しており、地方都市にも受け皿を探しに動き出しています。
重要なのは、単に「高級」というだけでなく、地元富裕層とそれ以外の富裕層の双方に響く価値を提案ができるかどうかになります。
西口駅前で再開発中の、ハイグレードタワーマンション「アトラスタワー宇都宮」が販売好調で早々に完売したのをみると、富裕層にマッチした案件の足の速さを感じます。
過去ログ→【続報!JR宇都宮駅西口まで徒歩1分の再開発タワマン!?】気になる価格と間取りをチェックしてみたら・・!?
宇都宮市ならではの価値を見極め、それを最大限に活かした開発を行うことができれば、高額物件でもあっという間に完売します。
また、海外から日本国内の不動産購入意欲は高まるばかりの情勢です。
貧富の格差拡大という社会現象の中で、富裕層向け不動産市場は、これから宇都宮市内でも数少ない成長が期待できる開発案件になります。
その流れの中で、宇都宮市内の不動産開発がどのような発展を遂げていくか、地元の開発業者の一人として、投資家の一人として、注目していきたいと思います。
皆さまの参考になれば幸いです🙌
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