コロナ禍が終わりを迎えましたが、この3年間で生活スタイルは大きく激変しました。
なかでも、リモートワークの急速な普及に伴い、住まいに対する考えも変革の時を迎えています。
今までは、対面当たり前だった仕事のスタイルが、ネットでのオンラインミーティングが当たり前になり、コストや環境面からもできるだけ出張を減らす方向に企業サイドも動いています。
一方で、国としても今回にコロナ禍で進んだデジタル化の流れを促進するように、通勤をできるだけ減らし、リモートワークを推進することを後押ししています。
この時代の変化に若者達はうまく対応し、新しい多拠点居住への関心が高まっています!
リモートワークによる働き方が進む中で「ワーケーション」という働き方が注目を集めています。
ワーケーションとは「ワーク(働く)」と「バケーション(休暇)」を組み合わせた造語で、リゾート地などで休暇を取りながら働くワークスタイルを指すします。
2020年7月末、菅義偉官房長官(当時)が観光戦略実行推進会議で「新しい旅行や働き方のスタイルとして、政府としても普及に取り組んでいきたい」とワーケーションの普及を促進する考えを示したことで、一気に脚光を浴びるようになりました。
自宅とは別に、地方などに生活の拠点を構える「多拠点居住」が注目を集め、新しい住まいのサービスが普及し始めています。
なかでも、全国100拠点に定額住み放題のサービスをするADDressでは、コロナ禍前に比べ会員数が3倍に増加しました!
「以前はフリーランスや自営業、IT企業勤務の30~40代が中心でしたが、現在は20~30代のミレニアル世代の会社員が全体の半分を占めているとのことで、時代の変化に敏感な若者たちが新たな生活スタイルを模索しています。
会員の4割は女性だということも驚きです!
ADDressの物件は別荘や古民家をシェアハウス風に改装した家具・家電付き一軒家が中心です。
会員は個室が利用でき、仕事をしたい時は個室以外にコリビングが利用できます。
料金は月額9800円(税別)からと、期間は年契約が基本だが中途解約も可能です。
水道光熱費、Wi-Fi・共益費込み、初期費用も不要なので、気軽に多拠点居住が始められる画期的なサービスです!
日本では人口減少に伴い、地方で空き家問題が深刻になってきています。
そんなか、ワーケーションの普及に向け、空き家を有効利用する取り組みも注目を集めています。
全国でも空き家率が高い和歌山県では、白浜市にある空き家をリノベーションし、住まいのサブスクリプションサービスとして先程ご紹介した「ADDress(アドレス)」等に物件情報を提供し、短期の移住体験、ワーケーションや観光での滞在、ノマドワーカーやアドレスホッパーなど幅広いニーズに対応し、注目を集めています。
栃木県も全国トップ10入りするほどの空き家率があるとされいるので、活用方法として新しいサービスを利用する試みを真剣に考えるべきでしょう。
移住希望先ランキングでなんと!栃木県は3位に急上昇中なので、多様な住まいのスタイルやコワーキングスペースを提供することも急務の課題となっています。
→移住希望先ランキングで栃木県3位 過去最高、前年9位から大幅アップ(下野新聞)
昨今、多くの企業で働き方改革が推進され、新しい働き方が導入されています。
ワーケーションも注目の働き方の一つです。
ワーケーションは、社員のモチベーションと企業の生産性を向上させるだけではなく、人事採用にも良い効果が期待できます。
一方、ワーケーションに向かない社員がいるのも事実です。
働き方が多様化するこれからの時代、企業は社員に対して多くの選択肢を用意する必要があります。
ワーケーションもその一つです。まだまだ経験した人が少ないのが実情ですが、国が後押ししていることもあり、今後も伸びていくことが予想されます。
まだまだ、対応している物件が少ないことから、空き家の有効利用の方法として選択肢として大きなビジネスチャンスがあるとみています。
★荻原功太朗の業務について★
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