日光は短い紅葉シーズンに特化した滞在PRをするべき!?
幸い、ラグジュアリーな宿泊施設は充実してきてますから、あとはいかに日光の魅力を伝えるか、そしてコンテンツを地域全体として開発し栃木県内全体として観光客の皆様に満足してもらうかにかかっていると思います。
長期滞在型の観光地として魅力を上げていくには、ただそこにいるだけで癒やされるような環境づくりが不可欠です。
日光には貴重な国立公園があり、紅葉の季節には素晴らしい景色が楽しめます。
戦場ヶ原でのハイキングでは、標高1,390〜1,400メートルに位置する高層湿原ならではの四季折々の雄大な自然を堪能できます。
春の「戦場ヶ原」では、芽吹き始めた草花を楽しむことができます。
冬の永い眠りから目覚め、一斉に芽吹き始めた草花を眺めながら散策すれば、日常の忙しさに疲れた心もリフレッシュできます。
夏の「戦場ヶ原」は、青々とした草木に囲まれ一年の内で最も活気に溢れています。
市街地に比べ気温が上がりにくい涼しい場所であるため、心地よい風を感じることができます。
秋には、地面一帯に生えた草が一斉に色づきます。
黄色や赤に色づいた草に湿原が染められた景色は圧巻です!
草が色づく草紅葉は「戦場ヶ原」では、9月下旬から10月上旬にかけて楽しむことができます。一生に一度は見て欲しい絶景のひとつです!
冬の「戦場ヶ原」は、一面雪に覆われます。
地面を覆い尽くす積もった真っ白い雪の中を、冬枯れの木々が立ち並ぶ幻想的な景色をスノートレッキングできます!
「戦場ヶ原」付近にある「三本松茶屋レストハウス」でスノーシューを借りることができます。
更に夜の「戦場ヶ原」は、関東で最も綺麗な星空が見れると有名です。標高約1,400メートルに位置する空気が澄んだ場所で、驚くほどたくさんの星を眺めることができます。
貴重な自然資源の魅力はどんな人工物にも代えがたい魅力があるのです。
高層湿原ならではの四季折々の雄大な自然をどう楽しめるように提案するかも課題でしょう。
しかし、、ニセコにしても2018年度外国人宿泊延べ数は、グリーンシーズンを主とする上期(4月〜9月)が5万7143人に対して、スキーシーズンを含む下期(10月〜3月)は16万51 人と、夏と比べ3倍近い集客があることがわかる。
通年リゾートにこだわって欲張り、全方位的な細かすぎる観光コンテンツを展開すれば、幕の内弁当化して埋没してしまうだけでしょう。
貴重な自然資源をPRするのであれば、日光の自然が最大の見どころとなる紅葉の絶景に絞ってとんがった希少性をウリにすることが重要ではないでしょうか。
今回リッツが提案したヘリコプターで紅葉が楽しめる宿泊プランがいい例で、短い貴重な1ヶ月を堪能できる体験コンテンツに特化すべきだと思います。
また食に関しても課題は多いです。
湯葉や蕎麦など特定の品目で食のコンテンツ開発はある程度成果はあると思いますが、富裕層向けのレストラン等の外食コンテンツはまだまだ開発余地が大いにあると思います。
おしゃれなカフェも那須エリアに比べるとまだまだ数が少ないので、飲食ビジネスの開発余地は大いにあるとみていますし、お店も少ないのでチャンスが大きいとでしょう。
世界にはベジタリアンやビーガン(動物性食品を食べない)富裕層が数多くいることもあり、山間地の日光との相性がいいです。
魅力的な季節の山の幸を使ったベジタリアン向けの高付加価値料理なんかウリにしたら面白いと個人的にはみています。
自然も食の魅力も季節的には『秋』に集約されるので当面は、『秋は贅沢しに日光へ』と世界から長期滞在を誘客することで、エリア全体の魅力が必然的に高まるはずです。
日光の紅葉シーズンに世界中から富裕層が長期滞在するようになれば、自ずと絶景エリアの不動産の別荘需要なども上がることになるでしょう。
なにせ富裕層と呼ばれるような方々は世界にたくさん家を所有し、ベストシーズンな場所を転々と移動するほど忙しいでしょうから、まずは徹底的に『旬』を提供することで、観光地として世界的なブランド力を上げるべきだと思います。
長々と、お付き合い頂きありがとうございます。
ニセコの大成功をみて、日本中に次々と富裕層を誘客するための開発競争がまき起こっております。
日光市も世界遺産という、圧倒的に有利なコンテンツ武器に、投資を呼ぶこむことに成功しました。
より良い投資循環を継続させるためにも、日光市と栃木県の観光ブランド戦略は不可欠です。
とんがった魅力として日光における最高の『旬』を売り込むことで、ブランド力が増し富裕層を引きつけ、地域の経済が安定して成長していくことになるでしょう。
安定的な富裕層の誘客に成功できれば、自ずと一般の観光客の誘致効果にも波及することになり、別荘需要や店舗需要なども増し、地域の活性化につながり不動産価値も上昇が見込めます。
日光周辺は富裕層向けの飲食店が少ないことから、飲食店投資に関してもチャンスは大きいでしょう。
不動産開発の続く日光を含む栃木県内の観光地ブランド力アップに期待したいです。
★荻原功太朗の業務について★
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