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栃木県の観光地が世界に名だたるリゾートとして誘客を増やせるのか!?
そして、ズバリ不動産価値の上昇は見込めるのか?
結論から申し上げると、これから日光市の一部エリアに限りますが、地価が上昇する可能性は大いにあると考えています。
2016年に日本政府が策定した『明日の日本を支える観光ビジョン』に端を発し、環境省が『国立公園満喫プロジェクト』を始めました。
世界水準のナショナルパークを目指し、インバウンドを含めた観光への利用を推進するこのプロジェクトでは、令和元年度より「先進的インバウンドプロジェクト支援事業」を行っています。
同事業は、国立公園における自然環境の保全にも寄与する持続可能な収益モデルを築くため、アドバイザーの派遣や事業費の支援を行う。
日本の観光地おける品質と価格の両面においてコンテンツの高付加価値化は喫緊の課題であり、先進的な事例を支援することで、全国に34カ所ある国立公園へ波及させる狙いもあるようです。
これからインバウンドの富裕層を獲得するにあたりキーワードとなるのが、
『ラグジュアリー』
『アクティビティ』
の2つの要素になると考えます。
そして、これらのキーワードをふまえ、いかにリピーターや滞在時間を増やしてもらうのがカギとなります。
日光市は、日光国立公園だけでなく、世界遺産でもある日光東照宮もかかえていますが、残念なことにこれまでは国内旅行者ならびに日帰りインバウンド客が主体となっていました。
もともと奥日光の入り口に位置する中禅寺湖畔は、歴史的に富裕層向けの避暑地として高いポテンシャルを持っていました。
2020年には世界に名だたる『ザ・リッツカールトン日光』が開業したこともあり一気に地域としてブランド価値が向上したことは記憶に新しいところです。
前回ご紹介した、リゾートトラストが開発中の高級会員制リゾート「サンクチュアリコート日光 ジャパニーズモダンリゾート」や日光ホテルズ㈱が運営するこちらも全室スィートルームの「日光西町倶楽部(くらぶ)あらとうと」も2017年に開業し活況を呈しています。
キーワードなる『ラグジュアリー』の要素としての宿泊施設が充実し、サービス面でもリッツカールトン日光がヘリコプターで東京ヘリポートからホテル送迎する富裕層向けの魅力あるコンテンツも提案されています!(*_*)
上空から秋の日光を満喫!ヘリコプターで行くザ・リッツ・カールトン日光宿泊プランを限定発売!(PRTIMES)
ラグジュアリーをターゲットにした商品開発やコンテンツの造成によって、欧米を中心とした富裕層を呼び込むことが期待されています。
羽田空港と在来線である宇都宮線を結ぶ「JR羽田アクセス線」が2029年に開業予定することもあり、将来的に栃木県までの空港アクセスも大いに改善される予定もあり、富裕層以外の旅客の誘客増加も見込めます。
日帰り客がメインだった観光地から、長期滞在をしてもらえるリゾートとしての付加価値をエリア全体として構築していくことが架台となります。
そのためのキーワードが2つ目の『アクティビティ』です。
ニセコがここまで富裕層を引きつけているのが世界的な雪質のスノーエリアであることです。
雪を体験できない世界の国々の人にとってこの経験は何よりも代えがたい時間を過ごせる貴重な価値となります。
他にも、北海道ならではグルメを活かした、レストランや温泉施設など多彩な魅力で富裕層を引きつけています。
ニセコが富裕層を引きつけるのは、巨大な施設や歴史的建造物があるわけではなく、ただ貴重な自然が体験できることに価値があるわけです。
一方、日光のアクティビティとしてもっとも大きいのは世界遺産としての東照宮の観光になるでしょう。
しかし、、世界遺産になる貴重な建造物があるためというわけではないですが、、、
日光市にある貴重な自然の魅力とそれをうまく活用したアクティビティを海外の富裕層にプロモーションできてない部分に課題があると感じます。
東照宮を観光するだけなら、日帰りで十分と思われてもしかたありません。。(^_^;)
箱物に頼らない、ソフトコンテンツをいかに開発するかが今後の課題となるでしょう。
そこで私からの提案としては、、
★荻原功太朗の業務について★
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