外国人富裕層をメインターゲットにした誘客を目指し、日光市が舵を切っています!
3回にわたり日光市の観光開発の流れと今後を考察してみたいと思います。
世界遺産と名だたる日光東照宮と、雄大な国立公園をも有する日光市。
そんな日光市に新たな大型高級リゾートホテルの再開発が始まっています!
日光の大型高級リゾートホテル、会員権の販売開始 価格は744万~3476万円(下野新聞)
ホテルを開発しているのは、会員制リゾートホテル大手の『リゾートトラスト』。
今年1月に閉館となった、旧『かご岩温泉旅館』跡地を再開発し、日光市の鬼怒川を一望できる絶景地に完全会員制の大型高級リゾートホテル「サンクチュアリコート日光 ジャパニーズモダンリゾート」を建設します。
総事業費はなんと!巨額の355億円!
ちなみに宇都宮市で2023年に開通するLRT整備の予算規模が684億円ですから、いかに巨額の民間投資かがわかります。
ホテルは2026年2月の開業を目指すとのことです!
富裕層向けとゆうこともあり客室はすべてスイートルーム!
さらにスィートルームにも、「ロイヤルスイート」(平均約117平方メートル)、「ラグジュアリースイート」(約88平方メートル)、「クラブスイート」(約73平方メートル)の3種があるようです。(*_*)
全室に絶景を楽しめる温泉ビューバスを完備するとのことで、素晴らしい時間を過ごせる施設になりそうです。
私もぜひとも滞在してみたいとこですが・・・
会員にならないと宿泊できないホテルです。
会員権の価格は744万円〜3476万円とのことなので、、
庶民には高嶺の花です。(^_^;)
とはいえ、
栃木県内の経済を考えた視点で見ると、巨額の開発投資が行われ、これから世界の富裕層が集まる場所として県北の観光地が栄えることは非常に意義深いことです!
長期的な雇用の促進や、栃木県全体のブランド力と魅力アップに貢献して頂けるとことになるでしょう。
日本各地で海外の富裕層をターゲットにした観光地の再開発ブームが起こっています!
とくに有名なのが北海道のニセコでしょう。
サラサラの雪質に魅せられたオーストラリア人が世界に紹介したことから、外国人に人気のスキーリゾートとなりました。
2000年代以降、外資による外国人のためのコンドミニアムや高級ホテルのオープンが相次ぎ、今ではすっかり海外の富裕層向けリゾート地と化しています。
その結果、なんとニセコは全国約32万地点の標準宅地における地価の上昇率が6年連続全国1位となりました!
全国平均上昇率が1.6%に対して、ニセコリゾートの中心地である「ひらふ坂」にある俱知安町山田の上昇率はなんと50.0%!!
2014年の1㎡当たりの評価額5万円から、2020年には72万円と14.4倍に跳ね上がっています。
とはいえ、日本中でも再開発が行われ地価が上昇している場所は限定されていて、多くの観光地は衰退の一途をたどっているのが厳しい現実です。
県内も各地に温泉を有数する観光地やホテルがありますが、魅力ある観光資源やインフラの整備された場所のみに再開発が集中する流れは加速するとみています。
日光市は世界遺産と国立公園を有し、首都東京に隣接した立地から地の利もあり、今後の観光産業の成長が大いに期待されます。
今後、日光市は関東のニセコとして不動産価値が上昇していくのでしょうか?
では、今後期待される地価の動向や日光市に足りないと感じている観光コンテンツについて考察してみます。
★荻原功太朗の業務について★
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