【失敗しないマイホーム選び!】新築と中古どちらがいいの!?

2022年5月25日水曜日

宇都宮市でマイホームを 不動産ビジネスあれこれ

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マイホームを購入するにあたり、新築住宅が良いのか、それとも中古か。


私達、不動産業者によくされる質問なのですが、実際のところ「答え」はなく、人それぞれ何を重視するのかによってどちらが良いのかが変わります。


「答えになってない?」


そうなんです。

答えようがないのです。


ハウスメーカーなど、新築住宅の建築を主業としているところであれば

「絶対に新築住宅です!。それも弊社のように断熱性能は…それに税制優遇も」と、いかに自社の建物が他社とは違い素晴らしいかを熱く語るでしょう。


一般のお客様も「本当は新築が良いのだけれど、予算の都合もあるので仕方なく」と言った感じが見え隠れしますから、日本においては「新築信奉」が根強いのは間違いないのかも知れません。


公益社団法人不動産流通推進センターによる最新の「不動産業統計集」をみても、賃貸から持ち家への住み替え先希望先は「新築住宅」が53.9%と圧倒的多数です。


最初から中古住宅を希望している世帯は、全体のわずか15%に過ぎません。





ですが、その後の新築を希望する理由についての質問では


「新築だから……」という回答が多く、そうなると新築なら大きさやデザイン・場所的なものも含めて「何でも良いの?」と思ってしまいます。

もちろんそんなことはありません。

購入するのであれば様々なことを検討しますが、何も分からない最初の段階では「購入するならやっぱり新築がねぇ……」という心理が大きいと感じています。

一概にはいえませんが、古いより新しいに越したことはありません。

お風呂やキッチンも最新式の住設機器であれば豊富な機能がついていたり、何よりも初めて使うのは自分であると思えばウレしさもひとしおでしょう。

けれど長期化するコロナ禍の影響やウクライナ侵攻により原油高の影響もあり、建築部材は値が上がり、木材はもとより鉄・コンクリートなどあらゆるものが値上がりしています。

よく新築の場合には「住宅ローン控除が利用できる」から有利だと話す営業マンもいますが、一定要件を満たせば中古住宅でも利用することができますし、そもそも収めた所得税が還付金の上限です。

値上がりを続ける新築住宅を有利とするほどの理由にはなりません。

実際に資材の値上がりや、税制優遇率の減少も影響しているのでしょうか。

これまではすでに自宅を持っている方に、一定割合で存在していた住み替えは減少し、リフォームをして最後まで暮らすという永住思考へ変化しています。



















できれば住み替えたいという方が一定は存在していますが、半数以上がリフォームを中心として考えている現状が見受けられます。


不動産関連の有識者の間では早い段階からスクラップ&ビルドという、木造住宅は20~30年で価値が無くなり建て替えをしなければならないと言う考え方には批判的でしたが、部材の高騰や先行きの見えない不動産価格の高騰により、「新築信奉」という考え方に疑問を持つ方が増加しているということでしょうか。


このように考えてみれば「新築が良いのかそれとも中古か」という質問自体がいかがなものだろうと言う気がしてきませんか?



家は確かに財産という側面もありますが、それは売却をして初めてのことであって住んでいる間は価格など関係ありません。


それよりも家族にとって快適な暮らしができるのか、交通の利便性や間取り、庭の有無や日当たり風通し、そのような要素のほうがはるかに大切ではないでしょうか。


長い年月で不動産価格は変動します。


高止まりのバブルのような時期もあれば、底値の状態が長く続くこともありますがそのような状態に一喜一憂してもしょうがありません。


それよりも自分たち家族にとって価格や立地など諸条件を満たしている物件であれば、それが一番の物件なのでしょう。


長年、不動産業をおこなっていると、プロの目からみて最適だと思われる住宅なのに決断できず、その決断が出来なかった理由も「もっと良い物件があるのでは……」というものです。


確かにそのような物件に巡り合うかもしれませんし、無理かもしれません。


可能性としては後者でしょう。


妥協という訳ではありませんが、100%条件に合う物件と巡り合うことはまずありません。


私達、不動産業業者もお客様に「100%満足いただける物件紹介」をするのが理想ですから、詳細にご要望をうかがってその条件に合う物件の紹介をしますが、その時に心がけるのが「理想と現実のバランス」です。


予算に際限がない場合には、時間がかかっても100%に近いご要望の物件をご紹介できる自信はありますが、実際には皆さん予算に上限があり、その範囲内で無理をせず購入できる物件に落ち着きます。


「無理をしない物件選び」とは、つまるところ絶対に妥協できない部分と、ある程度ガマンできるところは目をつぶることですから、結局のところ折り合いをつけるための作業です。


そのためにも気になる物件があれば積極的に内見(実際に住宅を見る)をして、築年数や物件の状態、価格とのバランスを理解することが大切です。


新築が希望だからといって、中古には目もくれないといった方も多いのですが個人的にはオススメしていません。


中古住宅にも、売主さんのこだわりや住宅にたいする愛情がこめられた素晴らしい家が数多くあり、立地や周辺環境、建物デザインや形状など、新築よりもはるかにピッタリの住宅に出会うことがあります。


これは「縁」の要素も多分にありますが、ある程度、内見して住宅を見る目が養われれば自分たち家族にとっての優先順位がおのずから理解できると思います。


結局のところ、資産性を重視するのかそれとも家族の快適性なのか、勤務先や学校までの距離や利便性を重視するのか優先順位は人それぞれです。


そのような考え方で結果として新築住宅を選んだ、もしくは中古住宅を選んだのであれば購入してからの「後悔」することはなうなるのでないでしょうか?


★荻原功太朗の業務について★

私、荻原功太朗(宅建士・不動産コンサルティングマスター)は資産家の皆様を対象とした、投資物件の限定情報のご紹介、コンサルティング業務を担当致しております。不動産売買のご相談についても、ご指名頂ければ対応させて頂きます。
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宅建士・不動産コンサルティングマスター。株式会社サンプランの荻原功太朗が運営。日々の不動産業務や宇都宮市の動向に関するブログ。

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