沈静化しないコロナ騒動ですが、新型コロナウイルスの変異型である「オミクロン株」の急激な広まりにより日本中に再び「まん延防止処置等重点処置」が適用されました。
日本において最初の感染者が確認されたのが2020年1月15日でしたから、すでに2年を経過したことになります。
当時から専門家が危惧していた通り、感染者数が低調に推移して少しだけ安堵したら、すぐに変異株が広がりをみせています。
外出時のマスク着用は、日常の風景として定着しました。
また店舗や公共施設などでも検温による発熱者の入場制限や、入口付近に常備される消毒スプレーのボトル設置も同様です。
コロナが広がりを見せた当初は2年を目途に封じ込みを成功させるという政府からの発表を信頼し、時短営業や休業要請などに積極的な姿勢で協力していた飲食店も、回を重ねるごとに疲弊しています。
医療従事者やその他関係者による、たえまない努力もむなしく先を見通せない状況です。
常に緊張を強いられる関係者の方々には頭の下がる思いですが、私たちも可能な限り努力してコロナの封じ込めに協力したいものです。
自己防衛は当然のことながら、蔓延防止のために協力できることは積極的に実施して、一日も早く昔を取り戻したいものです。
ただ、非科学的なマスクの過剰着用(外や誰もいない場所)、過剰な消毒(人の仲間となる菌も殺してしまう)などの負の側面も徐々にわかってきています。
今まで様々な対策を続けても感染が拡大していることから、これまでのやり方に疑問を持つ方も増えてきています。
特に未就学児の小さな子どもへのマスク強要などはマイナスでしかないと思います!
健康上の理由でワクチンを打てない方も多い中、社会を分断するような過剰な全体主義の流れが進み、人々が戦争へと向かうような恐怖を思わせる感覚すら感じます。
多様性を認める懐の深さがなければ、どこかの独裁政権の国と何も変わらなくなってしまいます!
このような時代ですから私たちのライフスタイルも大きく変化を余儀なくされました。
その中でも不要不急の外出が自粛され、在宅時間が長くなったことも大きな変化の一つです。
それに伴い賃貸・売買によらず物件の間取り選択基準や、新築時も含めリフォームなどで選ばれる住設機器も変化しました。
変化した理由は、衛生観念の上昇と在宅快適性の高まりです。
そこで今回は、ウィズコロナにより変化した人気の間取りや設備機器について解説します。
まず注文住宅はもちろん建売住宅においても外から帰宅した場合に、ウイルスを持ち込まないための「ゾーニング」に変化が表れました。
ゾーニングとは室内区分の区分けや配置、そして動線などを考えるための方法です。
「間取り配置」と理解して差し支えありません。
傾向としてウイルスを家族の集まるリビングや、キッチンなどに持ち込まないために玄関を入ってすぐに手洗い・うがいができるようユーティリティー(洗面所)が設置されることが多くなりました。
またリビングを経由せずに直接2階へ上がれる動線も、増加傾向にあります。
余談ですが、従来は帰宅後に必ず家族の顔を見てから2階に上がるリビング階段が主流でした。
建売住宅や既築住宅(中古住宅)であればすでに階段位置は決まっていますので好みで選べば良いのですが、新築注文住宅など自由に間取りを配置できる場合には充分に検討する必要があります。
階段位置の変更などは大規模なリフォーム工事なくして変更できない部分ですので、気に入らないからと簡単に変更ができるものではありません。
玄関から直接2階にあがれる階段配置は衛生観念上において「確かに……」と納得できますが、家族間のコミュニケーションや防犯上(誰が2階に上がったのか確認できない)のことを考えれば脆弱性も指摘されますから有用性も含めて検討されることをお勧めします。
ゾーニングに話を戻しますが傾向として衛生上、家族のくつろぎ空間とそうではない空間を、直接的には交差させず行き来できる間取りが増加しているということです。
また既築でゾーン分けが難しい場合には、玄関脇に手洗いスペースを設けるなどのリフォーム工事も増加しています。
また靴や上着・衣類や鞄などにウイルスが付着している可能性もあることから、それらを室内に持ち込まないため、家族全員が共有で使用する「シューズクロゼット」を玄関脇に配置する間取りが人気を高めています。
同様にシューズクローゼットからキッチンへの動線途中にパントリーを設置した間取りも人気です。
パントリーとは食料品や日用品をストックするための「備蓄庫」ですが、不要不急の外出回数を減らすため食料品等のまとめ買い志向の増加しました。
帰宅してコートなどはシューズクローゼットにかけ、ユーティリティーで手洗いうがいをおこない、パントリーに購入してきた物品をストックする。
そのような動線配置としてキッチンの隣にパントリーを配置しておけば、リビングに立ち入ることなく作業することができます。
面積の問題はありますがパントリー内にカウンターを設け(もしくはスペース)ちょっとしたワークスペースやアイロン台として使用できるよう、工夫をこらした間取りも人気があります。
また新築住宅はもちろん賃貸住宅でも比較的新しい建物で採用率が跳ね上がったのが、ワークスペースです。
コロナ禍以降、新しい働き方としてのテレワークは、その認知度も企業の採用率も高まりました。
仕事に限らずオンライン飲み会やちょっとした近況連絡まで、Zoomなどのオンラインツール利用が飛躍的に増加しました。
専用スペースが自宅にない方が家中を徘徊して回り「オンライン難民」なる言葉が生まれるほどです。
いかがでしたか?
状況に併せて変化する間取りや人気が上昇した設備機器の一部をご紹介しましたが、実際にはまだまだあります。
マンション・中古住宅も含めてご相談いただければ、ご家族のライフスタイルに合わせて様々な提案をすることができます。
どうそお気軽にご相談ください。
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