先日のブログでも紹介しましたが宇都宮市は日本経済新聞社などが調査して順位付けする「共働き子育てしやすい街ランキング」で上位入賞の常連ですが、先日発表された2021年結果でも総合編で2位に選ばれました。
総合2位でも立派なのですが、やはり宇都宮には1位になって欲しいほしいものです・ω・
ですが2020年に引き続き1位である千葉県松戸市(2019年は2位)がなかなか手強く、僅か評価2点の僅差ではありますが、今回のブログではその違いを独自に検証してみたいと思います。
ちなみにランキングは全国160自治体について
●保育所・学童保育の入りやすさ
●保育の質
●子育て支援サービスの充実度
上記3点を総合的に評価して配点されます。
松戸市は首都圏の自治体としては珍しく、すでに保育所の定員に余裕がある状態です(これは宇都宮市も同様です)
ですが2024年までに全年齢クラスの利用枠を2020年度対比で1.5倍まで拡充する計画をおこなっているらしいのです。
さらに病児・病後児童保育施設の定員も充実しており、体調の悪い子供をタクシーで送迎するサービスも導入しています(タクシー送迎サービスは斬新です)
このように充実した内容を質的に向上させるためガイドラインやマネジメント研修のほか、時間・報酬面で劣悪だと言われがちな保育士の待遇や労働環境改善に取り組んでいるとのことです。
宇都宮市も認可保育所定員には余裕がありますし保育園の園庭保有率も95%に達していますので、保育所等の補充については費用対効果も勘案すると微妙なところです。
質的に向上させるためにガイドラインやマネジメント研修に関しては、すでに実施しされています。
宇都宮市における支援の最大の特徴は、手厚い子育て世代への経済的支援制度です。
具体的には高校生までの医療費を独自に無償化している点や、ファミリーサポートセンター・病児保育の利用料助成で、ここまで手厚い支援は私の知る限り類を見ません。
また第三子以降の保育料も独自に無償にしていますから、断トツです。
では松戸市のすぐれている点は……と考えると「送迎」の点しか思い浮かびません。
このように個人的に分析して「悦」にいっていたら、さすがは宇都宮市きっちりとその対策を講じていました。
ネタ元は下記宇都宮新聞_SOONの掲載記事です。
「送迎保育」7月開始 JR駅周辺 人口増に対応 宇都宮市(下野新聞)
JR宇都宮駅周辺で高まる保育ニーズに対応するため、駅東口近くに「送迎保育ステーション」を7月にも開設するらしいのです。
先を見ましょう。
利用対象は3~5歳。
「ふむふむ」
保護者から子どもを預かった後、それぞれの保育施設へ送迎する。
「なるほど」
0~2歳児の小規模保育施設も併設し、兄弟での利用も可能とする。
「素晴らしい!」
余談になりますが、ご存じのように東口駅前再開発に呼応して駅東口近隣は相次ぐ新築マンションラッシュです。
免震構造のタワーマンションなど宇都宮駅東口再開発に呼応するよう建築が開始されています。
新築マンションはコロナ禍による資材高騰の影響もあり価格が高騰しています(これは宇都宮市に限った状況ではないですが)それならばと、手頃な中古マンションを探せばこれまた値を上げている状態です。
もっとも築年数によっては、まだまだお手頃価格の物件も豊富に存在しています。
話がそれましたが、このようなマンション購入層の多くは子育て世代です。
ですから宇都宮駅東口近隣(駅利用者含む)の子育て世代率が一気に上昇しているのですね。
それに伴い保育施設の利用者も急増しますから、さすがに駅東口近隣の現行保育施設だけではキャパシティーオーバーとなります。
とはいえ開発ラッシュに沸く駅東口で新たに土地収用して保育施設を建築するという計画には無理があります。
そこで送迎保育の出番です。
この送迎保育は同駅発着の電車や新幹線、そして2023年開業予定の次世代型路面電車(LRT)で通勤する保護者の利用を想定しているそうです。
送迎保育ステーションは駅東口から徒歩5分、最寄りのLRT停留場から徒歩2分の東宿郷2丁目のマンション内に設置されます。
保護者は朝夕に子どもをステーションへ送迎して、保育施設までの送迎は保育士が付き添い送迎バスで行います。
送迎範囲はバスで20分圏内。
定員は約30人……(人数的には微妙ですね。競争率が上がりそうです)
送迎の対象とならない2歳以下は、20人程度の小規模保育を同所で実施するとのこと。
同課の担当者からは「駅周辺は、徒歩で行ける保育施設の要望が多かった。東京圏に通勤する保護者のニーズにも応えたい」とコメントされていますが、確かにコロナ禍以降、都心から離れ東京圏へ通勤する方も増加しています。
宇都宮市全体としての待機児童が少ないとはいえ、東口駅周辺の保育施設は私の知る限り数が足りていません。
とはいえ東口近隣であらたに保育施設の設置はハードルが高いので、せめて送迎保育の範囲を広げられないものでしょうか?
その点を何とかすれば「共働き子育てしやすい街ランキング」で念願の一位を奪取できるでしょうし、共働き世帯の移住が促進すると思うのですが……
最後になりますが、先日ブログでも紹介した宇都宮移住促進支援PR動画ですが「子育て編」以外に「女性編」と「終活面接編」があるのはご存じでしょうか?
「子育て編」は2022年1月7日から公開されている最新バージョンですが「女性編」と「終活面接編」の2本は昨年の12月20日から公開されています。
どちらの冒頭も吸血鬼ブラドの「宇都宮餃子PR」から始まり、宇都宮の魅力を解説してくれる面白動画ですが3部作なんですね。
個人的に大好きな動画なので、是非とも「石文化編」や「LRT編」「スマートシティ編」なども作成して欲しいと切望しています。
これだけ移住や子育て支援に力をいれている宇都宮市ですから、私たち宇都宮に根付く民間企業も全国に向け、積極的にPRしていきたいと思っています。
★荻原功太朗の業務について★
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