今年は宇都宮市のLRTが開業して、初めての「宮まつり」でした!
ここ5、6年ほど「宮まつり」に行ってなかったので、LRT開業後の人の流れを探索するのも兼ねて、友達とウロウロしてみることに。
私だけではないでしょうが、、この街にこんなに多くの子供や若者達がいるんだと、驚かされる人、人、人の群れです。
「宮まつり」は、東北などの夏祭りと比べて、特筆して目玉となるものはありません。
はっきり言ってしまえば、「宮まつり」とは、地元民が街の都心を歩行者天国にし、大騒ぎして楽しむための、非常にローカル色が強い祭りです。
街の郊外に、ショッピングセンターが乱立するまでは、中心市街地は祭りの日ほどではなくても、いつも、人、人、人、でにぎわっていましたが、今となっては、年に2日間、「宮まつり」の日だけ、都心が都会化する特別な日となってしまいました😅
私が、小学生だった(1980年代)宇都宮市の都心は、いつも、ワクワク、ドキドキであふれていました。
しかし、今となっては、宇都宮市の顔となる聖地に位置する、旧宇都宮パルコ跡地は、空きビルの状態で長年放置され、再開発の目処が立っていません💦
中心市街地を訪れるたび、街の象徴的でもある聖地の衰退を見て、悲しい気持ちになります😭
なんとか、中心市街地の活気復活を願う人の想いも「宮まつり」には込められていると感じます!
LRT開通で変わった意識変化と、駅前のにぎわい
LRTが開通して、約一年。
この一年で、JR宇都宮駅周辺に滞留する人の流れが、日々増えていくのを実感します。
JR宇都宮駅東口に再開発された商業施設、「ウツノミヤテラス」は、開業当初は空きテナントもぽつぽつありましたが、需要のある飲食店舗で徐々に埋まり、東口駅前に活気が生まれています。
今までマイカー依存し、郊外へ向かわせる街の枠組みが、LRTが開通したことで、人の流れを変え、都心へと人を導くようになっています。
LRT開発に否定的だった、「クルマ社会」崇拝者の方々も脱帽するほどの、大成功の結果が如実となり、移動手段に対する意識も確実に変化してきました。
そして、今回のような巨大な人の流れを生むイベントで、LRTは本領を発揮していました。
普段マイカー移動しかしないような方々も、「宮まつり」の日は子供といっしょに、公共交通を利用してに、都心に繰り出す。
マイカー依存思考から脱却し、ケースバイケースでマイカーを使い分ける意識が芽生えているのは確実です。
それだけ、移動の選択肢が増えて、街は豊かになったというこです。
若年世代の交通弱者に革命を起こしたLRT
日本は少子高齢化が進行し、どうしてもシルバー民主主義が横行してしまう背景もあり、高齢者が喜ぶ政策に偏ってしまいがちなので、若者世代への配慮が明らかに欠けていると思います。
公共交通の整備が不十分な地方都市では、交通弱者の幼児から高校生までの子どもたちやマイカーを保有しない若者は、特にそのしわ寄せを受けていてい、自由な移動は制限され、親族などのマイカー移動に依存するのが当たり前でした。
マイカーがないと、移動の自由を制限される、地方での生活こそが、若者が大都会に惹かれ、成人すると街から離れしまう、ひとつの重要な要素であるのは、間違いないでしょう。
私も高校生のときに、大都会でのスマートな電車通学に憧れながら、土砂降りの日にカッパを着て、汗だくになりながら通学したのを思い出します😅
「宮まつり」にしても小学校高学年くらいになれば、友達同士で遊びに行きたいと思っても、家庭の事情で送迎してもらえず、行けなかった子ども達も沢山いたはずです。
それが、LRTが開通したことで、確実に変わりました。
特に公共交通が街の西側ほど充実していなかった、駅東の交通弱者の若者たちにとって、LRTの開通は、都心へのアクセスを格段に便利にしました。
LRT開通後、初の「宮まつり」ではその効果をまざまざと拝見できました!
今までは、まつり会場の近くまで、送迎してもらっていた子どもたちも、友達と最寄りの停留所で待ち合わせして、自分たちだけで、LRTを使って「宮まつり」会場まで向かうなんてことが、当たり前に。
街として、交通弱者の若者たちが、誰かに頼らなくても、自分たちの判断だけで自由に移動できるようになったことは、非常に価値あることです。
宇都宮市のLRTは人々の移動を促進し、街の経済だけでなく、人々の幸福度の向上にも貢献しているでしょう。
「宮まつり」に来ている若者たちの顔見れば、LRT効果がよくわかります。
LRT効果で、祭りのにぎわいが街の東側にも流れている
交通弱者の若者達にとって、LRTはかけがえのない日常の足になりました。
そして、LRT開通後の宇都宮駅東口は凄まじい勢いで進化しています。
特に、東口駅前に設けられた、交流広場は人々のコミニュケーションを円滑化させる、大きな効果を発揮しています!
学生たちが交流広場の階段にすわりながら、楽しそうに過ごしている夕方の景色は日常になりました。
今まで、「宮まつり」のにぎわいが街の東側まで伝わっている印象はなく、せいぜいJR宇都宮駅の西口駅前止まりでした。
それが今回、LRT開通後の「宮まつり」に行ってみて、祭りのにぎわいが、明らかに東側にも伝わっていました!
長年、宇都宮市に暮らしている方ならわかるように、宮まつりの日も、東口の駅前は送迎の車が往来するくらいで、閑散としていました。
それが写真のように、今やまったくの別の景色に様変わりしています。
若者たちが駅前の広場で楽しそうに談笑する風景は、なんとも活気があって微笑ましいものです😊
これこそが今の日本で求められている、街の魅力そのものではないでしょうか。
LRTは街の笑顔も運んでいます!
高齢になったら、人の大勢集まるお祭りやイベントごとに参加することはまれでしょう。
一方、祭りやイベントの主役は若者たちはですから、彼ら彼女らにとって、スムーズな移動を可能にする公共交通ができたことは、生活に大きなプラスの変化をもたらしています。
特にマイカーを利用できない、高校生までの若い世代にとって、移動の自由が確保されたことは、革命的とも言える変化だと思います。
若者視点でのインフラの整備にはどうしても消極的になってしまうのが、行き過ぎた少子高齢化に至っている我が国の現状です💦
宇都宮市は全国でも稀に見る、LRT(次世代型路面電車)の75年ぶりの新規開発という、英断を成し遂げました!
全国の多くの若者が注目するのは当然で、日本中で高齢者が喜ぶ政策ばかりが優遇されるなか、珍しく高齢者の多数が反対する政策を実行し、反対者の遇の音も出ないほどの結果も出し、反対していた高齢者の考え方すら変えたからです。
もうすぐ、LRTが開業して1年になりますが、明らかに街全体にプラスの大きな変化、変革をもたらしています。
今回久しぶりに、「宮まつり」を訪れてみて、感じたのは、LRTは単なる鉄道として、単に人を運ぶだけでなく、街に新たな人と人の出会いを生み、笑顔を運ぶ、貴重なインフラになったことです。
LRTが西側延伸し、東西相互で、にぎわいや笑顔が更に行き交うことを、期待したいです🙌
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