宇都宮ブレックスの新アリーナ、開発延期へ!😭
年々人気が上がり、今や街の象徴ともいえるようになった、プロバスケットボールリーグの地元チーム、『宇都宮ブレックス』。
宇都宮ブレックスは、2026年スタートの新カテゴリー「Bリーグ・プレミア(Bプレミア)」入りを目指しています。
Bリーグプレミアとは、2026年に改革が行われ、再編成が予定される現Bリーグ(日本男子プロバスケットボールリーグ)の新たなトップカテゴリです。
そこで問題となっているのが、本拠地「ブレックスアリーナ宇都宮」(宇都宮市体育館)の設備要件です!
Bプレミアムの参入条件として、
本拠のアリーナが5千席以上の客席やVIPルーム、大型モニターなどを備えている
という基準を満たす必要があり、現況の「ブレックスアリーナ」では基準を満たしていません。
もともとバスケットボールの専用スタジアムではなく、宇都宮市の体育館として整備された古い施設だけに、トップチームのホームとしては物足りなく、新リーグに移行の際に、新アリーナを整備することが予定されていました。
過去ログでもお伝えしたように、駅東公園内に新たなアリーナを建設し、26年スタートの新体制に挑む予定でしたが、、
過去ログ→【宇都宮ブレックス新アリーナ候補地決定!?】佐藤市長がLRT沿線のあの場所へ支援を表明!
事態は急転し、、条件を満たす新アリーナの建設が間に合わないと判断し、建設が延期され、既存の「ブレックスアリーナ」を部分改修工事をして、審査のクリアを目指すことになりました😓💦
新アリーナの建設延期は、スポンサー企業とほぼ合意できていた新アリーナ構想が、突然の方針転換により、支援が受けられなくなったことが原因のようです。
新アリーナは宇都宮市から土地を借りて、ブレックスが民設民営で造る計画だったので、スポンサーが付かなければ、計画が頓挫するのも仕方のないことでしょう。
既存の「ブレックスアリーナ」(宇都宮市体育館)改修は宇都宮市も3億円ほど負担して、整備を後押しするということで、とりあえず、2026年までに工事を間に合わせ、トップリーグへの参入には問題ないということのようです。
新アリーナの計画は継続するようだが前途多難か!?
今後も新アリーナ計画は継続し、極力早い時期に建設できるよう全力で取り組んでいくと、社長自らが宣言していますが、、節目の新リーグ移行に間に合わず、既存施設の改修をしてしまう以上、計画が大幅に遅れることになるでしょう💦
すでに、都市計画に反対の市議からは、
「宇都宮市が今回の改修工事で負担する約3億円の費用は決して安価ではない。」
「新アリーナが建設予定地の宇都宮駅東公園に完成すれば、同一機能を持った施設が隣接することになる。」
「候補地からゼロベースで考えるべきだ。」という指摘も挙がっているようです。
計画延期にともない、絶好の再開発タイミングを逸し、反対している面々の勢いは上がり、新アリーナの建設が大きく遠のいたのは間違いありません。
ただ、完全に民設民営の新アリーナであれば、大きなスポンサー次第では、なんとかなるかもしれませんが、それもチームの成績と人気の継続が大きく影響することになるでしょうね。
個人的には、新アリーナへの道は相当険しくなったと思います。
なぜなら、日本国内では、インフレによる資材高騰と、少子高齢化の進行に伴い、ブルーカラー労働者の人手不足が年々深刻化していて、新たなハコモノを造るのは、先になればなるほど困難になるのは間違いないからです😓💦
再開発は延期すればするほど困難に!?
ブレックスの社長自ら、
「今の建築業界の状況を見ても、新アリーナのハードルは高い。」
「建築業界の状況、建築価格の高騰や人員逼迫(ひっぱく)などがプロジェクトを非常に難しいものにしている。」
と、コメントしています。
それだけ今の時代に、新たに大きな開発を行うことが、いかに困難なのかが、よくわかると思います。
円安は一服していますが、世界的なインフレ傾向は継続中なのと、少子高齢化が進み、人手不足はますます深刻になる一方なので、開発の延期はかなりの痛手です。
大義名分のある絶好のタイミング(新リーグ移行による設備要件の更新)を逃したことで、下手をすると、新アリーナ構想そのものが頓挫することも十分に考えられます。
なんとか、新スポンサーを見つけ、早期に新アリーナ開発に着手してほしいですね。
順調に見える宇都宮駅西口の再開発でもコスト増の影響が!?
建築コスト増による、再開発への影響は、ブレックスの新アリーナに限らず、いたるところで顕在化してきています。
現在再開発中のJR宇都宮駅西口、駅前で建築中の再開発マンションは、分譲価格が最高で1億円を超える物件にも関わらず、立地の良さから、販売は好調のようです!
→宇都宮駅西口に「億ション」誕生へ 建設中の複合ビル 問い合わせなど1000件超(下野新聞)
このタワーマンションの建築は、2023年9月に着工し、26年8月に完成予定です。
注目すべきは、総事業費は現在約67億円で、2022年の約58億円から近年の資材高騰のあおりを受けて10億円近く増加したことです!
宇都宮市からのバックアップのある再開発プロジェクトですが、基本は民間事業ですから、建築コストの増加分はどこかで帳尻を合わせる必要に迫られます。
今回のプロジェクトは、コスト増を反映させ、価格を上げたと思われますが、販売が好調のようなので、回収可能でしょうが、今後のプロジェクトはその時の経済情勢に大きく影響されることになります。
すでに公表され、計画されている再開発プロジェクトですら、順調に着工にいたれるかは、開発コストと販売収益をにらんで、採算が合うか次第になります!
これから再開発が予定の、西口駅前のB地区(駅前通り3丁目)は、高層棟:地上30階(地下1階)と低層棟:地上5階の2棟の巨大プロジェクトで、2027年度の本体着工が計画されています。
これだけ大きなプロジェクトなると開発コストも多額になり、建築コスト増の行方や経済状況次第では、計画の変更や、延期、最悪は凍結することも十分に考えられます。
分譲マンションがメインのため、コスト増を販売価格にどれだけ添加できるかが、順調な再開発を左右する見極めになるでしょう。
また、着工にいたるまでにリーマン・ショックのような不況が訪れるようなことがあれば、あっさり計画が延期や凍結されるでしょうから、経済動向にも注目することが必要です。
延期されたプロジェクトの再開は困難を極める!?
近年では、JR宇都宮駅東口の駅前に再開発予定だった、高層ラグジュアリーホテルがコロナ禍の影響で建設延期になってしまいました😢
コロナ禍も明けて、インバウンドも需要も急回復しているのに、未だに土地は手つかずのまま放置されています。
需要が急増しているホテルですら、建築コスト増の影響や、人材の問題で、開発が頓挫しています。
JR東口の駅前再開発はLRTとの相互開発で勢いがあったなか、それでも計画されたすべての建物が完成していないのです。
しかも再開発の目玉であり、シンボルになる予定だった高層ホテルが未完のままなのです。
LRTが開通し、見違えた東口の駅前を見て、再開発がすでに完了していると勘違いしている方も多いことかと思います。
シンボルの高層ホテルがあったら東口駅前の景色は、全く別物になっていたことでしょう。
それだけ、再開発はタイミングがすべてなんです!
20年以上にわたり、この街の不動産開発に携わらせていただいた立場からは、タイミングを逸し、延期された再開発の難しさを痛感しています。
残念ながら延期されたプロジェクトの多くは、頓挫しています。
今となっては、街に当たり前にあるLRTの開業ですら、奇跡の30年越しのプロジェクトでした😅
過去ログ→【どうなる宇都宮市長&栃木県知事選挙!?】政治にほんろうされ続けた、LRT開通までの30年を振りかえると!?
LRTは宇都宮市だけでなく、国や県も関わってきた、公共開発であることから、延期を重ねててもなんとか開業にこぎつけましたが、民間のプロジェクトは東口駅前のホテルのように一度計画が頓挫すると、再開が非常に難しいです。
絶好の開発タイミングを逃してしまった、ブレックスの新アリーナが完成に漕ぎ着けるのは、かなり困難を極めると思います。
新アリーナの完成を左右するのは、宇都宮ブレックスの成績次第(2期連続の優勝等、相当なインパクのある結果)になるかもしれませんね。
新アリーナ再開発が順調に進むためにも、街を盛り上げるためにも、ブレックスの選手の皆さんの奮起を期待し、応援していきたいと思います🙌
★荻原功太朗の業務について★
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