NHKが提供している、全国バス路線廃止マップのデータがショッキングです💦
マップを見れば一目瞭然で、全国で公共交通網が寸断されている深刻な状況がうかがえます😓
地方でもマイカーを利用できる方々は、バス路線や公共交通の維持に興味がないでしょうが、免許を取得できない18歳以下の子供たちや、障害を持った方々、運転が困難になった高齢者には、身近に利用できる公共交通がなくなることは深刻な影響があります。
こちらが栃木県のマップです。
少し古いデータですが、過疎化が進む地域を中心にバス路線の廃止は広範囲に及ぶのがよくわかると思います。
原因は、このブログでも再三お伝えしているように、運転手の深刻な人手不足です。
過去ログ→【宇都宮市のLRT西側延伸、待ったなし!?】バス運転手不足で公共交通の崩壊が始まっている!
バス路線維持の問題は、全国的に深刻さを増しており、近県の千葉県内では今年4月までの半年間になんと、、1900便あまりものバスが減便されています。
→バス運転手“急募” どうする人手不足 短時間1万円の求人も 多様な働き方で人材掘り起こしを 千葉(NHK)
路線バスの問題は地方に限ったことではなく、東京ですら、人手不足に困っています。
→路線バス維持へ「戦後最大の危機」 東京でも運転手足りない 廃止・減便・値上げ相次ぐ(東京新聞)
これからますます、人手不足が深刻化するのは確実で、運転手の賃金を上げたところで、ブルーカラー労働者の取り合いが各業界で起こるだけで、根本的な解決策はありません。
給料を上げただけでは解決できない、日本全体の構造的な問題はここ最近、浮き彫りとなってきており、今まで当たり前だったサービスが受けられなくなる、ニューノーマルな社会へとすでに突入しています。
宇都宮市でもバス路線の維持は限界に・・
宇都宮市内を走る路線バスも例外ではなく、すでに5%あまりものバスが減便されています。
宇都宮市は、LRTを西側に延伸し、バス路線の抜本的な再編を行い、この問題に対応しようと試みています。
すでにLRTが開業している街の東側では、バス路線の再編が行われています。
地域を循環する路線を増やし、LRTの停留所につなぐことで、利便性が向上させる努力をしています。
路線の再編により、目的地まで乗り換えが必要になったことで、不平不満を抱く方もいるでしょうが、すでに時代はニューノーマルに突入していることを理解するべきでしょう!
身近な公共交通が、大幅な減便や廃線にならないだけで、幸せなのです😅
実際に、全国各地で、路線バスの廃止により、通学や通勤、お年寄りの通院や買い物に支障をきたす事例が、続出しています💦
LRT西側延伸までバス路線は維持できるのか!?
宇都宮市はこれからLRTを西側延伸し、東西の交通軸を形成し、ネットワーク型コンパクトシティ構想を進めていますが、LRTの西側開業は早くても2030年代前半の予定です。
バスの運転手に限らず、ブルーカラー人材が日本中で不足するなか、西側延伸が予定通り2030年前半に開業にこぎつけるのは、かなり困難だと思います。
すでに全国各地で、計画されている再開発事業の延期が相次いでいます。
→相次ぐ建築プロジェクトの中止や延期に学ぶ、計画見直しを進める3つの視点(日経クロステック)
東京都江戸川区は建設を計画している新庁舎の工期を延長し、供用開始時期を予定の29年3月から31年1月まで2年ほどずらすと発表。
約303億円を予定していた工事費が、なんと2倍近い、590億円あまりも膨らむことを明らかにしています😮
宇都宮市のLRT西側延伸も巨大プロジェクゆえ、現在想定されている、工事費が大幅に増加してしまうことは避けられず、工期も大幅に遅れることが予想されます。
予定よりも工期が遅れ、早くても2030年代後半くらいの開業と考えると、、
問題となるのは、宇都宮市の西側は、今から10年以上、現状のバス路線をどのように維持するかです💦
宇都宮市の西側も、LRTが開業のタイミングで、大幅なバス路線の再編が予定されています。
しかし、、すでに全国でバス路線の維持は限界を迎え、宇都宮市の西側とて例外ではなく、LRT開業前に、今のバス路線の抜本的な再編が必要になるかもしれません😅
移動の自由を確保するためにもLRTの西側延伸は不可欠
LRTの西側延伸に反対する方々の、「現状のバス路線維持で十分!」との主張は根本から破綻しています。
「乗り換えが不便だから路線バス!」と言っていても、身近な路線バスが大幅な減便や廃線となってしまっては元も子もありません😅💦
責任ある議論をするなら、ニューノーマルな社会を受け入れ、LRTを早期に整備し、目的地まで、乗り換えが必要になっても、宇都宮市内すべての人たちに、移動の自由を確保することが重要ではないでしょうか。
それにしても、LRT西側の開業まで、今から10年あまりの歳月は、あまりにも長いです!
人手不足が年々深刻化することを考えると、LRT開業前に、いずれ宇都宮市のどこかのエリアは、バス路線の廃線を迫られ、移動の自由が失われる人たちが出ることも十分に考えられます。
今後は、バス路線に限らず、同じ宇都宮市内でも、ミクロなエリアごとに、インフラの維持が困難になる地域が出てくることは容易に想像できます。
不動産の資産価値も、インフラの充実度により2極化が更に鮮明になっていくでしょう。
とにかく宇都宮市には、できるだけ早期にLRTの西側延伸を完了させ、交通弱者の移動の自由を損なわないよう、最善をを尽くしてほしいですね🙌
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