【宇都宮市のLRT西側延伸、停留所の配置案が公表される!】中心市街地は脱マイカー&歩いて楽しいウォーカブルシティへ!?

2024年2月6日火曜日

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宇都宮市は今月、次世代型路面電車(LRT)のJR宇都宮駅西側延伸について、2030年代前半の開業を目指す県教育会館(駒生1丁目)までの整備区間(約5km)の停留場配置案を公表しました!


JR宇都宮駅西口のロータリー部分ほか、東武宇都宮駅前など12カ所の停留場を現状では想定しているもようです。


軌道建設に必要な国への特許申請は、駅西側の再開発と歩調を合わせ一体的に進めるため、当初の「2024年中」を先延ばしし、「25年度中」を目指す方針です。


特許申請の延長で開業予定時期がずれ込むのかと心配しましたが、、宇都宮市は「より丁寧に意見交換を行っていくことで、申請後の施工スピードを速められると考えている」と述べ、開業時期に影響がないことを強調しましたので、一安心です。


想定されている12の停留所とは?



宇都宮駅東口停留場から、JR線の2階部分を横断し、西口駅前の停留所を含めた教育会館前までに12カ所の停留場を配置予定です。


JR宇都宮駅西口と東武宇都宮駅前と桜通り十文字の3箇所には、路線バス等と乗り換えがスムーズに行えるトランジットセンターの機能を設ける方針で、これらの案を基に市民や事業者、関係機関との協議を深めていくとのこと。


西側の停留場はいずれも仮称で配置イメージとして提示され、今後名称が変わることもあるようです。


先日も過去ログで書きましたが、県美術館は移転予定なので、美術館前の名称は変わるかもしれません。


【コンパクトシティ化に逆行する県立図書館&美術館の移転!?】ちぐはぐな宇都宮市と栃木県の相違とは!?


宇都宮市としては、LRT沿線沿いに公共機関を集約させたいあらわれから、仮名称を【美術館前】にしたのかもしれませんね。


あらためて、栃木県の美術館移転は国と宇都宮市が推進するコンパクトシティ化と逆行する再開発だけに、県の議会には再考を切に願いたいものです。


中心市街地の大通りは車排除のトランジットモール化へ!



今回の発表で一番の目玉は、大通りを歩行者中心のウォーカブルシティへの大胆な転換を画策していることです。


「人中心のウオーカブルなまちづくり」を前提として、海外の都市を例に、大通りの道路空間を、自動車の通行を制限して歩行者と公共交通を優先する「トランジットモール化」すると表明しました!


これは素晴らしい構想です!


宇都宮LRT 車両増備・トランジットモール化を表明(日本経済新聞)


LRTが普及しているヨーロッパの都市のように、オープンでスマートな都市空間が創出できます。


こんなワクワクするイケてる街に是非してほしいですね😊


そもそも中心市街地の衰退はマイカーが普及してから起こったこと。


人々の移動手段がマイカーに依存するのに伴い、街は郊外化、スポンジ化してしまい、都心は衰退し、活気を失ってしまいました。


実はこれは日本に限ったことでなく、海外でも同様でした。


車中心の政策からいち早く転換したのがヨーロッパの各都市です。


街の中心部から車を迂回させて、歩行者優先の都市再生で活気を取り戻しています。



せっかくLRTで街の東西を結んでも、今まで通りに中心市街地へのアクセスをマイカー依存させたら、周辺にちょこちょこと100円パーキングが点在してしまい、再開発を促す効果が薄れてしまいます。


LRTの西側延伸を期に、大通りを歩行者天国にすることで、都心の概念は大きく変わることになります。


目指すは脱マイカー、「自動車がなくても住みやすい街」「居心地のよい街」への移行です。


大通りを歩行者天国にし、緑化して再整備したら、歩きたい場所、画になる場所として、全国から人を集める魅力ある空間に変貌すること間違いありません!



今は、スマートなモビリティも数多く登場しているので、電動キックボードなんか随所に配置してワクワク移動できる工夫もしてほしいですね。


中心市街地そのものから自動車を排除するこで、LRTの信号待ちの影響も軽減される効果も大きいと思います。


LRTの都心部運行における移動時間の短縮と、定時運行へ好影響なことも大通りの車排除の大きなメリットになります。


国も後押しするウォーカブルなコンパクトシティ!



国交省も「居心地が良く歩きたくなるまちなか」をテーマにウォーカブルシティへの再開発を後押ししていくもようです。


そのため、LRT開発と同様に国から予算のバックアップも大いに期待できるのが、このウォーカブルシティ化のポイントです。


宇都宮市は全国の地方都市の再開発モデルケースとなるような施策を行っていますし、LRTの開通で全国的の注目を集めていますから、まちづくりの旬を逃すことなくスピード感を持って再開発を進めてもらいたいですね。


ま、このあたりは佐藤市長も強調しているので、期待したいです!




大通り歩行者天国、トランジットモール化の課題とは?


一見いいことづくめのウォーカブルシティ構想ですが、課題もあります。


現在でも、交通量の多い大通りから車排除するということは、既存車の迂回路を用意する必要があります。


LRTの西側延伸に合わせて、周辺の迂回路の整備もスピード感を持って行う必要に迫られるでしょう。


また、自動車の逃げ場や誘導路の設計を入念にしたとしても、まちがいなく周辺の生活道路は迂回ルートとして、車の往来が増えることで周辺住民の負担になる可能性は高いです。


しかし、デメリットに勝る大きな再開発メリットがあるのは間違いないですから、後は宇都宮市民の意識改革によるところが大きいでしょう。


結局のところ、中心市街地に人の往来を増やすには、LRTで東西をつなぐだけでは力不足です。



中心市街地を脱マイカー、ウォーカブルシティ化に大胆にかじを切って、街全体に大きな意識改革を迫るくらいのインパクトがないと、いつまでもコンパクトシティ構想そのものが進まないとみています。


個人的には大通りから車を排除することで、周辺に点在する100円パーキングに不動産開発の大きな後押し効果が出ると思います。


また、街全体を徒歩で回遊する人を増やすことで、夜の街として飲み屋街化してしまったオリオン通りやユニオン通りにも明るい時間に人を呼び込める効果が期待できるでしょう。


宇都宮市民の多くはLRTが先行して開通した東口の変貌ぶりを見て、公共交通が街に与える正のインパクトを実感し住民の意識改革が大きく進んだことは間違いありません。



インスタ映えするようなイケてる街は、人もお金も集まりやすいのです。


LRTが開通したことで、街全体の風景が一変し、スマート化しました!


LRTは見た目もスマートでSNS映えすることから、ネットで想像以上に拡散しました。


今は主要マスコミより、SNS等のネットの力が絶大です!



歩いて楽しいウォーカブルシティとして、宇都宮市の中心市街地が生まれ変わり、街のいたるところでみんなが『映える写真』を取りまくるようになれば、自ずと人が集まり活気あふれる街になるでしょう。


JR宇都宮駅西口の再開発と共に、大通りのトランジットモール化は非常に楽しみでワクワクします😊


街の開発に携わるものとして、未来の中心市街地が『ときめく宇都宮』に近づけるよう貢献できれば幸いです。


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