国交省が後押ししていることもあり、宇都宮市はLRTを東西の交通軸として整備し、コンパクトシティ化を促進することを表明しています。
そんななか、栃木県立図書館と美術館の移転再開発計画が持ち上がっています。
→栃木県体育館跡地に県立の「美術館・図書館・文書館」3施設一体整備 検討委員会が了承(とちテレ)
候補地となっているのは、宇都宮市中戸祭1丁目にある県体育館の跡地です。
LRTの西側整備区間は大通り沿いなのに、徒歩ではとてもアクセスできないような立地への移転です。
この立地での再開発では、『公共交通を使って利用して』とは言えないロケーションです😥
この移転は宇都宮市が目指すLRTを軸としたコンパクトシティ化とはかなり矛盾する開発計画にしか見えません。
最寄りの停留所となる桜交差点から徒歩での所要時間を測ってみましたら、、
1.6Kmで徒歩22分!!😭
公共交通の乗り換えはしんどいですから、明らかに『マイカーで来い!』と促すようなロケーション。
車でのアクセスもそれほどいい場所ではないので、なんとも中途半端です。
宇都宮市の目指す街のグランドデザインとは明らかに矛盾する移転再開発になるのは誰の目から見ても明らかでしょう。
ちなみに他の候補地として上がっていたのが、県庁前と県教育会館の土地で、どちらもLRTを大谷まで繋げると想定すると沿線沿いで徒歩でアクセス可能な立地です!
私個人の意見としては、交通弱者が増える一方の将来をかんがみて、多くの市民(老若男女)が利用できる立地を考慮すれば、間違いなく県庁前の土地が一番だと思います!
利用者目線は無視して、『県庁前の土地では高層建物となり、大きな美術作品などを搬入、展示するのに適さない』(県のコメント)と、メンツを重んじる方向性はどうなのでしょうか?
大きな展示物を設置したところで、利用者が少なければそもそも再開発する意味がありません。
県の施設である以上、宇都宮市以外からの方でも気軽に公共交通を使ってアクセスしやすい場所に、再開発するのが時代の流れです。
少子高齢化がますます深刻化し、高齢者の交通事故が社会問題となるなか、公共交通の役割が改めて見直されています。
国も宇都宮市もコンパクトシティ化を促していいるだけに、栃木県の移転計画には疑問を持たざる得ないです。
そもそも県体育館の跡地は、老朽化や耐震性が課題となっている宇都宮中央署の移転先としての報道があっただけに、驚きです。
→県体育館跡地に宇都宮中央署の移転検討 国体後に結論 栃木県警(下野新聞)
警察署は広い駐車場が必要なだけに、妥当な移転計画だと思います!
LRTが開通し、これから西側延伸が行われる予定なのに、、まさか!県体育館跡地が美術館と図書館の移転先候補になるとは😓
多くの市民や県民が声を上げて、この移転場所の変更が行われることに期待したいです🙌
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