全国的にバス運転手の不足が深刻になっています😰
→北海道最大手のバス会社 札幌都市圏の路線再編へ 運転手不足で(NHK)
札幌市では路線維持が困難となり、バスの運転手不足が深刻化する中、12の路線を対象に中心部への乗り入れをやめ、市内の地下鉄の駅までに運行区間を短縮する方針を固めたことが分かりました。
バスの中心部への乗り入れがなくなると利用者は乗り換えが必要になりますが、バス会社では運転手不足が深刻化する中、渋滞も発生する中心部への乗り入れをやめて運転手の乗務時間を短くし、郊外と地下鉄の駅を結ぶ路線を維持・増便したい考えのようです。
つまり、バス路線の維持が困難となり、その分を地下鉄に移動手段の代行をせざる得ない状況です。
開催に賛否両論が分かれる大阪万博でも!
→「万博に人を出す余力ない」会場輸送のバス運転手確保も難航、2024年問題が直撃(産経新聞)
万博を運営する日本国際博覧会協会は、来場者を輸送するシャトルバスの運行に大阪府内のバス会社の協力を仰ぎましたが、各社は運転手不足で自前の路線すら維持できない事態に直面していて、万博に人を出す余力が全くないとのこと😓
来年4月にはさらなる人材難が予想される「2024年問題」も控え、協会は輸送量確保のため全国のバス会社に広げて協力を仰ぐしかない状況です。。
2024年問題とは、来年から労働規制の強化が行われることにより、バス運転手の年間の労働時間の上限が現在の3380時間から3300時間に引き下げられることに起因します。
それにより、現状でも深刻なバス運転手の不足がさらに拍車をかけられ、国を上げてのイベント開催さえ運営が危ぶまれています。
バス運転手の不足は来年度以降、加速度的に深刻に!?
万博の記事にあったように2024年から労働規制の強化が行われることで、すでに運転手不足が深刻な状況なのにこれから更に状況が加速度的に悪化することが予想されています。
残念ですが、バス路線の縮小、本数の減便は避けられない状況です!
早急に代替手段を考えないといけなのは誰の目から見ても明らかです。
細かな網の目のようなバス路線を街の都心までネットワークで繋ぐには、どうしても本数が必要になりますから、考え方を抜本的に替えないと公共交通網が破綻してしまいます。
つまりバス路線は今後、どうあがいても縮小せざる得ないのです。
公共交通を利用して、できるだけ乗換なしで街の中心部まで行きたいのは、利用者の希望であっても、物理的に無理なのです。
びっくりする宇都宮市のLRT反対を主張する人たち!?
全国でバス路線の破綻が深刻になっているのに、宇都宮市ではノンキというか、、
呆れた活動の報道が!
→反対派団体「車の邪魔、路線バスからの乗り換えで不便」 LRT駅西延伸撤回求め、宇都宮市議会に陳情書提出(下野新聞)
まったくもってバス運転手の深刻な不足が理解できていないようです。
全国の大都市圏でさえ、路線の縮小、乗り換えやむなし、の方向性でなんとかバス路線維持を図っている状況が見えていません。
どうやってバス運転手の不足を解消するのでしょうか??
運転手を確保するため、バス運賃2倍以上値上げしてもいいとでも!?
問題解決の具体的な提案が示されない主張では、LRT開発当初からの反対活動を止められないただの政治パフォーマンスだと言われもしょうがないでしょう。
そんな活動をする余裕はもうありませんし、こんなことを報道するよりバス運転手の深刻な不足について報道し、社会問題を認知をさせるべきでしょう。
どうやって、交通弱者へ公共交通の維持を提供できるかを真剣に考えるためにみんな協力する時です。
宇都宮市はLRTを東西の公共交通軸としてバス再編が必須!?
宇都宮市のはLRT開通を期に、駅東地区のバス路線の見直しを行いました。
LRTの停留所の結節点となるトランジットまでバスを運行し、都市の中心部まではLRTを利用して移動してもらう方式です。
最初にお伝えした、札幌市の地下鉄駅へのバス路線変更と同じ考えですね。
幅広い範囲に公共交通を維持するには、こうするしかないの現状です。
宇都宮市のバス路線縮小の問題は駅西側です!
もともと公共交通の脆弱だった宇都宮市の東エリアは、LRT開通とバス路線の再編かなり利便性が上がりました。
しかし、、問題は公共交通をバスに依存する駅西です。
LRTの西側延伸がまだ着工にも至ってない状況で、来年度以降、2024年問題で加速度的にバス運行に支障が出てくることになります。
現状ではLRTのような軸となる公共交通もない状況なので、バスの大幅な減便や路線廃止が避けられません。
そうなると、『乗り換えが嫌!』なんて言っている状況ではなくなり、タクシーしか移動手段がないような交通弱者も多数出てきてしまいます😓
それだけ状況は深刻だということです。
しかも、重要なことは人手不足が深刻なのはバス運転手だけに限らないことです!
建設関連の人材も大幅に不足し、国家イベントである万博建設でさえ支障が出ています。
→大阪万博「やりたくない」 費用高騰に人手不足…ゼネコンから悲鳴(朝日新聞)
この問題が深刻なのは時が経てば経つほど人手不足がより深刻になることです。
昨今はAIブームが話題を席巻し、なんでも技術で解決できると考えがちですが、現実のリアル社会はアナログでAI等の技術で解決できない問題ばかりです。
これからLRTを駅西側延伸し、駅東と同じようにバス路線を再編すればいいと、のんびり延伸計画を進めていると、建設費が想像以上に高騰し、整備計画の大幅な見直しを迫られことになりかねません。
できるだけ早急にLRT西側延伸を着工し、それと同時にバス路線の再編も行わざる得ないのが、公共交通を幅広いエリアに維持するためには不可欠でしょう。
宇都宮市全体を見ると、先行してLRTを軸とした公共交通が整備された駅東エリアの優位性が明らかになっていくでしょう。
地価の動向を見ても状況は鮮明です。
→【栃木県内2023年度、基準地価の動向は!?】宇都宮市では東高西低の流れが続く!?
街のシンボルでもある二荒山神社前のパルコ跡地が長年ほったらかしにされているの何とも切ないですね😭
現状ではLRTの駅西側開通でもないかぎり、大きな動きがなさそうなのが厳しい現実です。
バス路線の縮小が進めば、更に中心市街地は活気を失い、衰退は避けられないでしょう。
住民全体に今後バス路線縮小が不可避な危機的状況を認識してもらい、LRT西側延伸の早急な着工に弾みがつくことを期待したいです。
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