3年余りも続いた、長かったコロナ禍も2類から5類へ移行されたことに伴って、ようやく日常を取り戻しつつある状況に至っています。
日本国内では未だにコロナ恐怖を煽る報道がまだ行われていますが、海外ではコロナはすでに終わった出来事として認知されています。
日本国内の情報と英語圏の情報では全く別の報道がされていることをご存知ない方も多いかと思います。
冷静な判断をできるようにするためにも、ネット等で海外発のニュースからも情報収集することをおすすめします。
2020年以降『Withコロナ』のかけ声と共に、仕事とプライベートでドラスティックな意識改革を迫られ、不動産にいても居住ニーズおよびエリア選択にも大きな変化があり、仕事や生活全般に対する向き合い方も大きく変わりました。
首都圏ではテレワークの定着と居住コストおよび物価の高騰などの影響で居住ニーズは確実に郊外化しました。
2021年には東京23区でまさかのマイナス1万4,828人と年間を通じての転出超過となり、対前年比ではー185.8%という急減を記録し、全国23の政令市および特別区では社会増減の最下位となり、驚きの結果となりました。
コロナ禍の影響で都心からの人口流出に歯止めが掛からない状況が発生していました。
首都圏においてはコロナ禍の長期化によって社会構造が大きく変化し、居住ニーズの郊外化が発生して都心部の賃料が頭打ちになるコロナ前には信じられない状況となっていました。
しかし、、
2023年に入って人流に更なる変化が生まれており、コロナ後の新たな居住ニーズ動向が発生しています。
海外・国内を問わず観光客も各地で急回復しており、コロナ禍では得られなかった自由で開放的な雰囲気に復調し始めています。
2023年に入って、人の流れも逆転し、首都圏に流入する人口も再び増加し始めました!
2022年5月以降8ヶ月連続して転出超過だった東京23区の移動人口は2023年1月以降、明らかな転入超過傾向を示し始めています。
2023年3月の首都圏における転入超過数の内訳を見てみると、東京都が3万9,305人(57.0%)で過半を占めており、次いで神奈川県が1万5,275人(22.1%)、千葉県と埼玉県がそれぞれ6,966人(10.1%)、7,441人(10.8%)となっています。
大学や企業が集中する首都圏への流入が日本全体の8割に達しており、明らかにコロナ前の東京一極集中の流れが回復していることがわかります。
実際に先日こちらのブログでもふれましたが、栃木県内の若者は再び、首都圏へと吸収されている状況です。
過去ログ→【栃木県の人口が35年ぶりに190万人を割る!】宇都宮市への影響は・・・!?
しかし、、面白いのはここからで、コロナ前には考えられない変化が起こっています!
ただし、この転入超過の実態を年齢・世代別に深掘りしてみると、様相が大きく変わってきます。
東京都では20~34歳の若年勤労層が3万7,419人の転入超過を示しているのに対して、35~59歳のファミリー層がマイナス1,619人とわずかながら転出超過となっているのです!
つまり、単身者が新入学・新入社などで数多く流入しているのに対して、35歳以上の主にファミリー層は東京都から転出していることがわかります。
その証拠に、東京都では親世代と一緒に動く0~4歳もマイナス1,210人と転出超過を記録していることから、ファミリー層が住宅価格および賃料の高騰、消費者物価の上昇を受けて、相対的に生活コストが安価な郊外方面に積極的に転出している状況にあります。
ではそのファミリー層はどこに行ったのかいうと、神奈川県で395人、千葉県で740人、埼玉県では最も多い1,151人の転入超過を記録しており、東京都から主に周辺3県に転出している状況です。
移動人口の足元のデータを見ると、首都圏中心部では単身者向け、準近郊・郊外ではファミリー向けの居住ニーズが今後活性化する可能性が高いのが数字からはうかがえます。
首都圏では一部企業でテレワークが定着したことや23区の新築マンションが初の1億円超えとなったことで、宇都宮市には新たな住宅需要が発生するとみています。
首都圏で発売 新築マンション 3月の平均価格 初の1億円超え(NHKニュース)
いくら共働き世帯でも1億円超えの物件を簡単に購入できる方は少数です。
つまり、割安な物件を求めて郊外へと目を向ける首都圏ファミリー層の移住先として、JR宇都宮駅徒歩圏やLRT停留所直結のマンションに一定の需要が出ると見ています!
宇都宮市の新築マンションも値上がりしたとはいえ、販売の中心は3000万円台と東京の3分の1程度です。
新幹線を使えば東京駅まで50分ほどですから、テレワークを利用でき、週に数回しか出社ないないよう層には大きな魅力がある場所になる可能性を秘めています。
LRTが8月に開業し、首都圏在住で車を所有していない層のファミリーにも、マイカーなしでシティライフを楽しまる魅力ある街として大きな注目を集めることになることは間違いないでしょう。
そういった影響も加味して、今後もJR宇都宮駅周辺の不動産と、LRT停留所至近のマンションの資産価値は安定して推移するとみています。
★荻原功太朗の業務について★
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