LRTの試運転も始まり、宇都宮市の東エリアでは街の風景が一変しました。
地元では常に公共交通として、LRTの採算性ばかりが意識されがちで、見えない経済効果が全くといっていいほど無視されています。
未だにLRT運行に否定的な意見の方もいますが、その多くがLRT運行の採算性だけに終止しています。
LRTの採算性を運行面だけで考えるのは浅はかです。
実際には、街のブランド力アップに大きく貢献しているのは開業前の今でもSNSを確認すると一目瞭然でわかります!
そもそも、どこの街も自分の街のPRに必死で、相当予算を使っています。
なぜなら魅力度や知名度の高い場所は、観光客や企業の誘致に圧倒的に有利だからです。
地域の魅力が増すことで、街の住民や観光客が増え、不動産開発が行われ固定資産が増え、企業活動が行われることで、雇用と税収が大幅に増加し、地域の人々の生活が向上します。
昨今は、SNSを通じた口コミでの情報拡散が若者の間では主流です。
シルバー世代はまだまだ既存メディア(テレビ・新聞等)の影響が大きいですが、若い世代のテレビや新聞離れは顕著で、年々既存メディアの影響力は急速に低下しています。
街の財政に負担ばかりかける世代を積極的に受け入れようとする地域は皆無で、どこの街も呼び込みたいの若い世代です!
子供や若者が集まる場所は活気に満ち、人を惹きつけますからね。
だからどこの自治体もゆるキャラブームが起こった時は、多額の予算を使ってキャラを作って、わがまちPRを一生懸命行っていました。
二番煎じでは、結局話題に飽きられて、PR予算は無駄金になり、儲かるのは広告代理店だけというのが悲しい現実です。
宇都宮が餃子の街として、B級グルメブームの火付け役になったのを見て、他の街もあとに続けと動いたところで、なかなか宇都宮餃子ほどの知名度が出ないのがいい例です。
話題が話題を呼びSNSで拡散することで、主流メディアが取り上げるような流れが昨今は顕著になっています。
つまり、話題の出所がSNSとなり、SNSを制した者が情報派遣を制す状況となりつつあります。
だから、どこの自治体も必死に話題性のあるトピックを探してPRするのに必死です。
これは自治体限ったことでなく、一般のビジネスでもSNSの拡散効果は絶大で、飲食店などはいかにキレイに食事やお店の写真を撮ってもらえるかで、売上に大きく影響するので、必死にSNSでの口コミに力を入れてます。
宇都宮市のLRT(次世代型路面電車)は開業前からSNSで話題になってます。
それは餃子の街ブームの時と、同様に『全国初』のゼロから作ったLRTとなるからです。
それと重要なのはLRTが『イケてる!』という点です。
LRTの着工前によく議論されていたのは、なぜバスではダメなのかでした。
バスなら、そのまま道路を走らせるので増便分のコスト負担だけで済みますからね。
実際そのような発想で、マイカー依存をBRT(バス高速輸送システム)を整備している新潟市のようなケースもあります。
しかし、、残念ですが、、はっきり言って、BRTはまったくイケてない😢
だから、当然話題になりにくく、SNSで情報を口コミ発信しようという動機づけもされません。
誰だって、イケてると思うものを見つけたら写真に撮りたいし、SNSで情報拡散したいと思いますからね。
だから、イケてないだけで経済効果は激減してしまうんです!
移動することが目的なんだから開発費が安いに越したことないというのは早計です。
マイカーですら、些細なデザインや性能の差に高額が支払われるの見れば、公共交通もいかに魅力的かが重要だとわかるはずです。
だから、LRTの採算を運行面だけで考えることは、愚かな発想なのです。
実際にLRTが開業されると、LRTに乗ることを目的に数多くの方々が街を訪れることは間違いないでしょう。
『あなたは2連結したバスに乗るために遠くの街に行きたいでしょうか?』
『2連結したバスを友達や知り合いに見せるためにSNSで拡散したいでしょうか?』
多分多くの方は、ほとんど動かないはずです。
だからこそ、みんなが『イケてる!』と思う、魅力があるインフラを整備するのが非常に重要なことなのです。
すでにSNS上の投稿を見れば、街の魅力度が大きく向上したのは一目瞭然です!
開通後にはさらに街が話題になり、SNSでLRTに乗車した写真やコンメントが拡散するのは間違いないでしょう。
SNSでの広がりと共に、主流メディアでの報道もどんどん取り上げられ、プラスの相乗効果が続くことになります。
街のPRにおけるLRTの経済効果は絶大です!
まだまだ関連グッズなんかも少ないので、ビジネスチャンスも大いにあると見ています。
開業前にすでに事業として成功したと言っても過言ではない宇都宮市のLRT。
私も開業後に乗車できることを楽しみにしています🙌
★荻原功太朗の業務について★
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