キヤノンは、半導体製造装置などを生産する宇都宮市清原工業団地所に新工場を建設することを決定し、2025年上期からの操業を計画しています。
世界的に半導体需要が高まる中、生産体制を増強し、年間の生産能力を約2倍に高めるとのことです。
2025年春の稼働を目指し、投資額はなんと・・・
建屋建設や生産設備に500億円超を投じる計画です!
このうち建屋の建設費は約380億円になる見込みです。
LRTの開発費の合計が684億円ですから、いかに巨額の民間投資が行われるかがわかります!
巨額の民間投資が行われることにより宇都宮市の街にとっては大きな経済効果が生まれます。
定期的な税収が増えるほか、街に新たな雇用が生まれ、街の活気と経済への好循環を生む波及効果は甚大です!
どこの地方も喉から手が出るほど欲しい、グローバル企業の大型投資が実現することになります。
この背景には、宇都宮市が決断したLRT(次世代型路面電車)の公共投資が寄与したことは間違いありません。
新工場の場所を確認すると、開通LRTの新駅停留所のすぐ目の前!
地図で確認するとよくわかります。
新工場の目の前がLRT新駅の停留所ですね。(*^^*)
これにより企業はマイカー通勤のための駐車場負担が軽減されたり、従業員の通勤渋滞の不満を解消できることになり、大きなメリットとなります。
キャノンに務める人にとっても、LRT沿線に住むことでマイカーを持たなくとも生活に支障が出ないため、生活コストを大きく削減できる効果があります。
ロケーションを確認すると、新工場の建設候補地として選ぶ際に、LRT開通が大きな貢献をしたことはよくわかると思います。
LRT開発の決定の際には、宇都宮市全体で新たな公共交通機関整備への賛否をめぐる対立があったのは記憶に新しいところです。
しかし、蓋を開けてみれば、駅東口の再開発をはじめ、LRT沿線への分譲マンション開発や商業施設の開発、今回の新工場誘致の成功、などなど公共投資金額を上回る大きな民間投資がすでに行われています!
開通前の現状をみても、LRT開発は街の経済発展に大きな貢献をしていることは間違いありません。
ここ10年ほどで地方都市も予算のあるなしで住民サービスの差が顕著に現れてきました。
当然ですが、予算に余裕のある街は若い世代を引き寄せ、街の活気を維持しています。
逆に、新たな公共投資をできないような地方は過疎化が加速しています。
長期的には、日本全体で人口が急激にへる局面ですので、これからますます地方都市間の格差も広がることになるでしょう。
宇都宮市には来年開通するLRTをうまくPRして、さらなる民間投資を呼び込み、街の活性化につなげてもらえるよう期待したいです。
★荻原功太朗の業務について★
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