「最近、台風による被害が増えていない?」と、地球温暖化による影響も含めて耳にする言葉ですが、実際に例年のデータと比較して上陸する台風の数は増加しているのでしょうか?
2022年の台風は今回のブログ執筆時点(10月11日)で18号まで数えられています。
日本に近づくだけで天候に影響を与える台風ですが、気象庁では台風の発生数と日本に上陸した数を明確に分けてデータを公開しています。
ちなみに上陸とは、台風の中心が北海道、本州、四国、九州の海岸線の達した場合であり、離島や半島を横切る場合には「通過」とされているようです。
上陸すれば、台風の規模にもよりますが少なからぬ影響を全国各地にもたらします。
台風なんて上陸して良いことなど一つもありません。
図を見てお分かりになるとおり、2022年及びそれ以前、過去10年間を振り返ってみても、上陸数が最大であったのは2016年の6個です。
それからすれば、今年も平均といった程度です。
11月に台風が上陸することはごく稀ですから、今年の上陸数は3個となる可能性が濃厚でしょう。
ちなみに気象庁から公開されている1951~2022年までの71年間で、上陸数が最大なのは2004年です。
この年にはなんと10個もの台風が上陸しています。
2004年は太平洋高気圧が例年とことなる異常配置となり、その影響により発生した台風は29個にも達し、うち10個が日本に上陸したのです。
このうち台風23号の被害は特に甚大で、死者95名・住宅床上床下浸水数54,000棟という被害をもたらしました。
宇都宮市でも2019年10月に上陸した台風19号の影響で田川が氾濫し、大きな被害がありました!
→【台風19号で宇都宮駅前の田川が氾濫!大通り周辺に泥水が流れ込む!】中心市街地周辺のハザードマップを確認してみたら!?
どのような規模であっても、上陸すれば少なからず被害をもたらす台風ですが、今年は大型台風14号の上陸が最も勢力が強く、ご存じのように日本各地で猛威を振るい被害をもたらしました。
全体の被害については令和4年9月28日に国土交通省による第11報まで公開されていますが、被害の集計についてはまだまとまっていないようです。
もっとも国管理河川の氾濫だけで76箇所、都道府県管理河川で10水系・14河川とされていますから、それによる被害は甚大なものでしょう。
いうまでもないことですが実際に台風が上陸した場合、優先されるのは人命です。
自分自身とその家族、近親者にご近所の方々、協力して被害に合わないよう対処する必要があります。
そのような意味で日頃から念頭に置きたいのが、台風の影響それぞれの対策です。
以降で、それぞれの対策について解説しましょう。
●強風対策
暴風で飛ばされたものは住宅や人に被害を与える凶器となります。
住宅の外に傘や物干し竿、植木鉢、雑誌、自転車などを置いてある場合には室内にしまえる場合には室内に、そうでない場合には飛ばされないよう固定しておく必要があります。
雨戸やシャッターのない窓は割れたガラスが飛び散るのを防ぐために、あらかじめ飛散防止のフィルムを貼っておくと効果的です。
また台風が接近した際、車での移動中に被害に遭う人が被害にあったり、山や海のレジャーなど外出先で被害に遭う人が相次ぎニュースなどで報道されます。
大切なのは不要不急の外出は控えることでしょう。
●停電の備え
台風による影響で停電が長時間にわたって発生することもあります。
懐中電灯やランタンなどのほかにカセットコンロやガス缶などもイザという時のため備えておきたいものです。
とくにスマートフォンは緊急時の連絡や防災情報の収集に使えるため、災害時も必需品だといえるでしょう。
充電を満タンにして、電池式の充電器なども用意しておきましょう。
また災害の備えとしてポータブル電源などを持っている人は多いのですが、定期的に動作確認をしてイザとなって利用できないなど、慌てないよう注意しましょう。
●河川の氾濫に備える
また河川の氾濫等による「水」に対する備えも大切です。
台風被害のニュース映像でよくみかける道路の冠水ですが、その原因は河川の氾濫だけではありません。
短時間で大雨が降ると下水による処理が追いつかず、家の玄関や駐車場が浸水するおそれがあります。
自宅が低地にある場合、土のうや、ゴミ袋に水を入れた水のうを準備しておけば、一定まで水の浸入を防ぐことができます。
また宇都宮市からの「避難指示」に備え、自宅周辺の避難所の位置は覚えておきましょう。
避難指示が出されてから慌てて確認するようでは危険が高まります。
鬼怒川を始め、利根川水系4河川(田川・釜川・姿川・武子川・江川・新川・赤堀川)の浸水リスクをハザードマップ等で確認しておくことが大切です!
特にこれからマイホームを購入しようとお考えの皆様は、該当物件の災害リスクを知らないでいると、買ってから後悔することになりかねません。
宇都宮市ハバードマップ_宇都宮市ホームページ経由はこちらから
また以前にもブログで紹介したこともありますが、河川の水位などをリアルタイムで確認することができる気象・水害・土砂災害マルチモニタは、観測地点の状態をモニタカメラでリアルタイムに確認することができますから状況に応じいち早く行動できますのでオススメです。
災害が避けられない物であれば、せめて被害を最小限にする必要があり、そのための備えはもちろん、実際の河川氾濫状況などについての最新情報をいちはやく入手することにより、余裕を持って避難行動が行えるようになるでしょう。
不動産業者には、売買契約時の重要事項説明においてハザードマップによる水害リスクについて説明することが義務付けされていますが、あくまでも水害のみです。
災害は水害だけではありません。
土砂崩れや、路面の陥没など様々なものが予測されます。
弊社は宇都宮市内を中心として活動する地元密着の不動産業者として、真に皆様に必要とされる情報を発信し続けております。
不動産に関するあらゆるご相談に対応しておりますので、お気軽にご連絡くださいませ。
★荻原功太朗の業務について★
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