JR宇都宮駅付近から桜通り十文字付近にかけての将来像を示す「都心部まちづくりビジョン」が策定され、公開されました。
宇都宮市の中心市街地及び西部におけるLRT(次世代型路面電車)の延伸を含む開発ビジョンが示されております!
次世代型路面電車(LRT)が宇都宮駅から西側に延伸する計画と、公共交通と一体化して総体的なインフラ活用と連携し、都心部の活性化を進めるとした計画です。
この情報は下記からリンク先から参照できる下野新聞SOONでも紹介されていました。
「都心部ビジョン策定 宇都宮市、LRTを公共交通の基軸に」掲載記事はこちらから
計画は2030年までの達成を目処としていますが、文字数の制限もあるのでしょうが上記の記事だけでビジョンの全容を理解することはできません。
宇都宮市公表の詳細を知りたい皆様は下記リンクより内容をご確認ください。
今回は計画の詳細について解説させていただきます。
まず計画の構想は遡ること3年以上前からでした。
2019年9月に芳賀・宇都宮基幹公共交通検討委員会で構想が生まれました。
構想を実現するためには詳細な計画立案・策定が必要とされますが、そのために検討委員会とは別に「LRTまちづくり部会」が組織されました。
宇都宮市の考える「あるべき未来」を具体的な形にしたビジョンは下記のとおりです。
1.LRTを活用したまちづくり
2.「宇都宮らしさ」をより高める観点
3.地域の成り立ちを踏まえたエリア別の将来像
ですがこれだけでは「どこのエリアがどのように変わるのか」が漠然としており、はっきりと言えば「ピン」ときません。
そこで具体的にあげられたキーワードが「定時制」と「速達性」なのですが、これでも今ひとつわかりません。
このLRT西側延伸を含む最大の目的は、街の東西の壁(JR線の壁)を取り壊し、結合させることに付きます!
特に、昨今街の中心軸はJR宇都宮駅に移動していることもあり、東武宇都宮駅とJR宇都宮駅をつなぐことに非常に大きな価値があります!
この2つの駅の距離はこの街の大きな問題でした。
この2点をスムーズにつなぐことで、市内中心部を移動ストレスを限りなく低くすることが達成できます。
街の経済の中心密度上げ、高効率で活気ある街を構築するためには、LRTの西側延伸は必須の要素になります。
マイカー依存から脱却し、都市型シティライフができる環境を構築することで、若者の移住率向上やニューファミリーを呼び込み長期的な街の発展も期待できます。
通勤においても渋滞し混雑したマイカー移動で車内に閉じ込められ、時間が遅延すれば大変なストレスフルになりますよね。
マイカー依存から脱却し、LRTで移動時間が正確に読めるでストレスフリーに移動できることで通勤の概念も変化します。
海外旅行に行き公共交通機関を利用された経験のある方ならご存知でしょうが、時間に対するルーズさに驚かれたこともあるでしょう。
定刻に列車が発車しないのは日常茶飯事で、当然、到着時間も遅延します。習性で厳格に乗り継ぎの計画なんて立てていてもすぐに頓挫します。
海外における交通機関は「遅れても当たり前」と考え、のんびりと予定を組むことがストレスを感じないための秘訣ですが、それは非日常の海外旅行だからの話であって、日々の仕事など時間に追われる私達の日常がそうであってはいけません。
そのような意味合いにおいても日本の公共交通機関は正確さを尊び、とても優秀です。
時刻表などを確認して移動時間が正確に読めれば読めれば、ストレスの少ない移動が可能になります。
そのために重要なのがアクセスインフラの整備です。
また渋滞などの影響より「定時制」が崩れることのないよう、速達性も視野に入れLRT等の運行計画もを検討しなければなりません。
このようなストレスを感じない移動状態が定着すれば、気軽に外出ができ人の動きが活発化します。
人の動きが活発になれば「活気」が生まれます。
長引くコロナの影響により「不要・不急の外出は控えましょう」と叫ばれており、誰しも罹患などしたくはないから出不精になってしまいます。
これはしごく当然のことですし、やはり人の多い空間への外出は極力控えるべきでしょう。
ですが人が出なければ活気が生まれることはありませんから、二律背反になってしまいます。
なんとも難しい問題ではあるのですが、一進一退を繰り返し第6波にも及ぶコロナは、自己防衛をしつついずれ特効薬なるものが研究者の不断の努力により開発されるまで上手に付きあっていくほかはないのかも知れません。
そのような渦中で外出をする場合、とても有り難いのがこれまでにご紹介した「定時制」と「速達性」です。
つまり最短の時間で効率的に外出の目的を達成することができ、少なからず不特定多数との接触機会を減らすことも可能です。
どのような状態であっても中心部に人並みが戻り活性化されれば、自ずからその「輪」が広がっていきます。
そのような「輪」の広がりは一体としたシティ空間の創出につながり、宇都宮市が目指す多様性のあるまちづくりの起爆剤となるでしょう。
宇都宮市はこのような人の流れによる活性化の状態を
「うごく・つながる・心躍る・みんなで創る」と表現しています。
大切なのは現状を認識しつつ未来を創造すること。
そのような意味合において宇都宮市は、国内においてもトップクラスの先進的視野を持って「あるべき未来の姿」を描いています。
それが具体的にかかげた「10年後のイメージ」です。
トランジットセンターとなる予定の桜道り十文字周辺は多くの若者や学生がいきかう活気溢れるエリアとして「宇都宮発祥の新たな文化が生まれる地域」になります。
東武宇都宮駅周辺は中心商業地の玄関口として、またLRTと鉄道の結節点としての機能を有し駅と商店街の一体化が、より強化されたエリアへと変貌します。
二荒山神社周辺は、神社門前の歴史・文化の薫りを全面に押し出しつつも居心地のよい空間を創出し「賑わい」だけではなく「お・も・て・な・し」の精神が内外から認識されるまちづくりの象徴としてのエリアになります。
そしてJR宇都宮駅西口周辺は人口50万都市である県都の玄関口にふさわしく「都市・水・緑」が調和した、風格のあるエリアへと変貌します。
私どもサンプランはこのように変貌していく「エリアの多様性」を踏まえ、お客様の思い描く「自分に合ったライフスタイル」を丹念にお聞きして、不動産ビジネスを通じて街の発展に貢献していきたいと思っております。
★荻原功太朗の業務について★
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。