宇都宮市の観光名所でもある宝木本町「若竹の杜_若山農場」では、恒例行事としての特設ライトアップ「Bamboo Summer Nights 2021」が、7月から8月29日までの毎週、金・土・日の夜8時まで開催されていました。
その幻想的なライトアップ風景を下記リンク先からご確認いただけます。
若竹の杜ライトアップ_YouTube
さて日本でもなじみ深い「竹」ではありますが、風情のある竹林風景のほか、春先に目を出す食材としてのタケノコ以外にも建築資材として使用されているのはご存じでしょうか?
日本では和風高級旅館や、料亭などにあくまでも外壁装飾として使用されています。
ですが、竹はコンクリートと同等の圧縮強度と、鋼鉄に匹敵するほどの引張強度をもつことから、使用方法によっては建築物の構造躯体になることについて、残念ながらあまり知られていません。
1週間で最大90センチのびるといった成長速度や、中が空洞であるといった性質は剛性の弱さを想像することにもつながり、樹齢を経た力強い木材こそが頑強とされた日本においては、構造躯体として利用が検討されなかったことも原因かも知れません。
また竹はその特性として形状や厚み、節間の長さも不規則で、加工や接合が難しいといった部分も、構造躯体として採用されなかった理由でしょう。
このように日本においては構造躯体として検討されてこなかった「竹」ですが、海外、とくに南アメリカや東南アジアなどでは成長速度や剛性に着目し、加工の煩雑さを解決することにより有効に建築資材として利用するための研究が進められています。
たとえば、パリには竹を専門とする建築事務所「Ibuku」があり、設立者であるエローラ・ハーディ氏は、独自に開発したCAD(コンピュータ設計支援システム)を利用して、竹の不規則性を調整する指物(さしもの)技法によるデザインを提唱し、実際にバリ島ウブドにある高級リゾート地_Bamubu Indah(バンブーインダー)の建築設計を手掛けています。
写真_Tripadvisor掲載ページより
もっとも、現状では南国の気候におけるデザインでのみ使用可能な状態ですから、高温多湿や雪国など、気候特性のある地域で使用できる方法ではありません。
「世界のどの地域においても、竹を建築資材と使用できるように」との志を持ち、アメリカの建築家協会に所属するマグドナルド氏やジョナス・ハウプトマン氏が、テネシー大学のカイリー・シューマン教授の支援を受けて、空洞部分が少なくより強靭な種類の竹を使用することで、接合部の形状加工を容易にし建築資材に使用できる段階まで研究を進めています。
写真_Redshift公開ページより
最終的に彼らが目標としているのは、組み立てや指物技法をどの地域の「竹」を利用しても、臨機応変にパラメトリックデザインして製造加工・建設が現場でおこなえるDIYマシンの開発です。
写真_Redshift公開ページより
日本においては高温多湿や積雪などの地域特性により断熱性能など検討しなければならない点も多くありますが、これらの研究が進むことにより、建材としての竹がカーボンネガティブ建材として活用でき、安価な建築材として使用される日が訪れることが期待できます。
「鑑賞」「食材」に次ぐ、建築資材としての竹の活用です。
世界的な温暖化を防止するため国交省・経産省・環境省の三省連名で、2050年までに二酸化炭素排出量をゼロにするための方針が2021年8月23日に公表されました。
内容を見ればお判りになるかと思いますが、いままでの方針と何も変わっていません。
「住宅性能を引き上げろ」「太陽光発電を搭載しろ」と、義務化をチラつかせて命令するだけで、結果的には新築住宅を建築する顧客がその経費を負担する構図です。
構造躯体である木材の育成から、建築加工、そして廃棄までも含め二酸化炭素排出抑制をする「カーボンマイナス」思想が何も反映されていません。(^_^;)
竹は成長の早さもさることながら、自然育成にも期待できる安価な資源となる可能性を秘めています。
私は観光名所として「若竹の杜_若山農場」を有する宇都宮市だからこそ、全国に先駆け建築資材としての「竹」活用に名乗りを上げられないかと模索しています。
私、荻原功太朗(宅建士・不動産コンサルティングマスター)は資産家の皆様を対象とした、投資物件の限定情報のご紹介、コンサルティング業務を担当致しております。不動産売買のご相談についても、ご指名頂ければ対応させて頂きます。
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