【不動産屋は信用できない!?】クレーム傾向から読み取る、大切なこととは!?

2021年9月18日土曜日

宇都宮市でマイホームを 不動産ビジネスあれこれ 不動産投資・大家さんネタ 不動産売却

t f B! P L

今でこそあまり使われなくなった言葉ですが、昔は不動産業者を「千三つ屋」(せんみつや)などと卑下して呼んでいる時代がありました。





「千の話のうち、本当のことは三つしか言わない」つまりは嘘ばかり吐く連中、ほどの意味です。




現在は不動産に関連する法律も整備され、また契約前に物件の重要事項説明をおこなう宅地建物取引主任者が、弁護士や司法書士と同じ「士業」に格上げされるなど、嘘ばかり吐くような不動産業者はほぼ存在していないと思います。


ですが不動産業者は、現在においても多少なり「色眼鏡」で見られていることも事実です。


これは賃貸や売買を問わず、不動産に関してのトラブルが日常的に発生しているからかも知れません。


日常品の売買でも、性能や使い勝手が「思っていたものと違う」とクレームになることも多いのですが、不動産は高額ですので最初は些細なトラブルであったものが訴訟など大きな問題に発展することもあります。


これは不動産を購入されるほとんどの方は初めてであり、購入の判断基準となる建物の状態・立地・価格など不動産知識がなくても分かることが優先され、目で見て判断することはできないけれど大切な、建築基準法や用途地域・契約不適合など難解な不動産関連の法律や定めついて理解されないままになっていることが原因です。


住み替えなどで2~3回、不動産の売買をされている方もおられますがあくまでも少数派ですし、その程度の回数で、すべて理解できるほど不動産は底が浅くもありません。


そのように大半の方が「初めて」かつ「一生に一回かもしれない高額な買い物」をするのですから、慎重になって当然ですし、そうあるべきです。


私たち不動産業者はそれを理解していますから、難解な不動産用語や関連法などをできる限り分かりやすく説明し、納得をして購入していただけるように心を砕きます。


弊社だけではなく、誠実に業務をおこなっている会社はみな同じ思いで取り組んでいます。


ところが不動産業界全体としてみると、トラブルが絶えないのも事実です。



国土交通省でまとめられている苦情紛争相談件数の推移データによると、平成21年以降、年を追うごとに減少傾向にはなっていますが、来庁相談は氷山の一角であると考えれば潜在化しているトラブルはかなりの数にのぼると推測されます。


取引態様別では、賃貸に関しても平成30年で25.8%あるものの、相談ほとんどを占めるのが媒介契約や代理も含め売買に関しての紛争です。

売買に関しての相談となると、物件的な「瑕疵」、現在では契約不適合と呼ばれる建築物や土地に関しての不具合などが大半を占めているのかと考えがちですが、実際にそうではないようです。

公開されているデータでも、新築戸建てやマンションについては建物の苦情がほとんどありません。

これは政府主導で法整備に努め、また建築会社もコンプライアンスを遵守して質の良い建物を建築するようになったからだと推察されます。



では中古住宅の場合に建物に関して苦情が発生しているのかといえば、必ずしもそうではないようです。



5年間のデータをみても苦情件数のもっとも多いのが「重要事項説明」に関しての苦情です。

それ以降は

●契約の解除(ローン解除含む)
●報酬
●瑕疵
●媒介に伴う書面の交付
●預かり金・申込証拠金の返還等

と続きます。

多少難しい言い回しになりますが「購入を決定づける重要な要素に関しての不告知」が、重要事項説明に関してのトラブル要因です。

賃貸・売買に関わらず、契約締結前には宅地建物取引士により重要事項説明が義務付けられています。

説明を要する事項(内容)は厳格に定められており、説明の省略やごまかしは通用しません。

そこに苦情の温床があるのではと推測されます。

つまり内見時などで営業マンから受けた説明内容が、重要事項説明時に説明された内容とかみ合わない、もしくは「そんな説明は聞いていない」といったことです。

そうなると「聞いて入れば購入をしていなかった」となり、契約の前・後を問わずトラブルに発展します。

インターネットの普及により、知識格差が少なくなった時代とはいえ簡単に埋まらないのがプロとの差です。

悪意を持って不動産業者が知識格差を利用すれば、不動産素人である一般の方が太刀打ちできる道理がありません。

また、悪意がなかったとしても膨大な不動産に関しての説明は、そのすべてを内見時などで伝えきるのは困難であり、つい説明を省略してしまったケースがあるかも知れません。

このようなトラブルを防ぐのに大切なのは3点です。

①納得がいくまで、何度でも説明を求める。
②誠意のある会社(担当者)を選ぶ。
③全ては無理でも、不動産について勉強する。

中古住宅の場合には経年変化により、少なからず劣化している部分があります。

設備機器や住宅自体の不具合などについては売主による告知書が作成され、現状の使用状況について報告がされます。

そのような劣化や損傷部分も含め納得して購入を決断した場合には、トラブルは発生しないものです。

立地や日当たり・建物の状況などもちろん大切ですが、「言った・言っていない」「説明した・聞いていない」といった、必要とされる説明を正しく行っていないことによる苦情が大半を占めているという事実を理解し、信頼できる不動産業者を選んで依頼することにより、安心して不動産の購入ができます。

弊社は宇都宮に根付く不動産業者として、少しでも皆様のお役にたてるよう売買はもとより、不動産買い取りや投資案件など、不動産に関するあらゆる相談に応じています。

どうぞお気軽にご連絡ください。


★荻原功太朗の業務について★

私、荻原功太朗(宅建士・不動産コンサルティングマスター)は資産家の皆様を対象とした、投資物件の限定情報のご紹介、コンサルティング業務を担当致しております。不動産売買のご相談についても、ご指名頂ければ対応させて頂きます。
【私個人へのコンサルティング依頼、ご相談はすべて有料とさせて頂いております。】詳細はこちらにお電話ください→【028-908-0880】

宇都宮の不動産売買のことならお気軽にご相談下さい。
↓ 株式会社サンプラン ↓
↓ 不動産最新情報 ↓


このブログを検索

自己紹介

自分の写真
宅建士・不動産コンサルティングマスター。株式会社サンプランの荻原功太朗が運営。日々の不動産業務や宇都宮市の動向に関するブログ。

人気の投稿

QooQ