2021年1月30日土曜日

【宇都宮市で不動産売却を検討したら媒介契約の種類を考えてみる!?】知らないと損することも!?

住み替えや買い替えなどで不動産売却を検討した場合には、宅地建物取引業者に査定依頼を行い、金額や条件に納得が出来た場合に媒介契約を締結して売り出しを行います。


媒介契約とは「売依頼」と「購入依頼」それぞれの希望者に対して、宅地建物取引業法の定めにより依頼者と宅地建物取引業者が締結しなければならない契約書です。


今回は媒介契約に関して定められたルールを理解することにより、その説明が適切であるか判断をして有利に売却活動が進められるよう、媒介契約の種類や特徴について詳細に説明を行います。


媒介契約には「専属選任媒介契約」「専任媒介契約」「一般媒介契約」の3種類があります。


媒介契約締結時には、宅地建物取引業者はそれぞれの契約内容について説明する義務を負っています。


ぞれぞれの媒介契約の詳細は下記表の通りです。



専属選任媒介契約

専任媒介契約

一般媒介契約

他社へ重複依頼

出来ない

出来ない

出来る

自ら探索した相手との直接契約

出来ない

出来る

出来る

契約有効期間

3か月以内

3か月以内

法令上制限なし(行政指導では、3か月以内とされている)

指定流通機構への登録

媒介契約締結から5日以内

媒介契約締結から7日以内

法令上の登録義務なし(任意での登録は可)

業務処理状況の報告

1週間に1回以上

2週間に1回以上

法令上の報告義務はなし(任意での報告は可)


この3種類については、どれが良いかと言うものではありません。


売却を行う依頼者が契約内容の種類とメリット・デメリットを理解して、判断することになります。


ただし宅地建物取引業者の多くは「専任媒介契約」をすすめてきます。


「専任媒介契約」は、自社が主となって販売活動が行える業者メリットもありますが、依頼者にとってもメリットのある契約内容になっています。



メリットについては大きく分けて3点あります。



1.販売活動の内容が把握できる。


業務処理状況報告書が仲介業者の義務とされていることから、物件販売の活動状況が把握しやすいということです。

販売依頼を行って、業者が広告や販売活動をどのように行っているか気になるところです。

業務処理報告の内容としては下記について報告が行われます。


1.指定流通機構(REINS)への登録日

2.販売情報掲示に関して

3.情報誌等への掲載

4.問い合わせ状況(案内実施状況も含む)

5.交渉経過状況


一般媒介の場合には、複数の業者に依頼が出来ることから一見すると良いように思えますが、報告が義務付けされていないことから販売活動状況の把握が難しく、業者の管理を依頼者自身が行わなければならないと言うデメリットがあります。

また専属専任は専任媒介と近いイメージがありますが、売主が自ら探した購入希望者との直接契約が出来ないことから、融通がきかないと言った特徴があります。



2.熱心な販売活動に期待がもてる。


自社で販売できれば両手数(売主・買主双方)から仲介手数料が入り、自社で販売が出来なくても片手数(売依頼側からの仲介手数料)が期待できますので、積極的に広告宣伝費を使用して販売活動を行っても経費倒れにならない可能性が高くなります。

一般媒介の場合には、積極的に広告宣伝費を行っても他社で売却されたら広告宣伝費などの経費が回収できません。

そのため販売活動にかける予算は消極的にならざる得ないところがあります。


3. 物件登録義務がある。


専任媒介契約の場合にはREINS(レインズ)と呼ばれる不動産登録業者のみが検索・利用できるネットワークに、媒介契約締結後7日以内の登録を義務付けています。


登録することにより、そのエリアで物件を探している他業者と情報を共有することになりますので、集客に期待が出来るようになります。


よく「どの業者に物件を探して貰っても、同じ物件が出てくる」と、言った言葉をお聞きしますが、これは探索業者がREINSを利用して物件検索を行うことによります。


媒介契約の種類によらず契約期間は、3か月以内と定められています。


一般的には契約期間を3か月として締結されますが、双方の合意により1か月や2か月などの期間を定めて媒介契約を締結することが認められています。


また、定められた期間が到来したら契約は終了します。


その時には、双方の話し合いにより再契約して販売活動を継続することができます。


専任媒介契約には、業者にもその販売活動に対して定められているルールが存在しており、業者は信義則に則ってこのルールを遵守しなければなりません。


1.契約の相手方を探索するとともに、相手側との契約条件の調整等を行い契約の成立に向けて積極的に努力する。


2.売買または交換の申し込みがあったときは、遅滞なく報告する。


3.媒介契約締結後7日以内に不動産流通機構に登録をする。また登録後には宅地建物取引業法第506に定められた登録を証する書面を交付する。


4.物件に対しての売買価格や評価額について意見を述べるときは、その根拠を明らかにして説明を行う(根拠を明らかにすると言う趣旨から、口頭だけでの報告では無く書面による根拠の明示が必要です)


5.売買または交換が成立した場合は、宅地建物取引業法第37条に定められた書面(契約内容記載書面)及び第35条に定められた書面(重要事項説明書)に、宅地建物取引士が記名・押印をしたうえで、第35条書面については契約締結前に、第37条書面については契約締結後遅滞なく、それぞれ交付します。


6.インスペクション(建物状況調査報告)の実施に関して内容を説明し、斡旋を求められた場合は斡旋内容を媒介契約書に記載しなければなりません。


上記でご説明をしたように、1社だけで売り依頼を受ける以上は業者にも相応の業務がかかせられます。




メリット・デメリットを含めて考えても個人的には、専任媒介契約をお勧めします。

ただし、依頼業者が誠実に販売活動を実施してくれるという前提です。


残念な話ではありますが、同業者の中には、取り扱い物件数が欲しいという目的で、査定時に相場を度外視して査定金額を提出することにより他社との差別化を図ると言う業者がいます。


これらの内容については、弊社ホームページでも詳しく解説していますのでこちらをご覧ください。


不動産査定の裏話(不動産売却で損しないために)


不動産には相場が存在します。


あたりまえの話ですが、根拠の無い高値物件を購入してくれる買主はいません。


査定金額に一喜一憂するのではなく、適正価格で査定が行われているかの見極めが大切です。


査定依頼を検討した場合には、全国区で事業展開する大手の宅地建物取引業者に目が行きがちですが、実際には地場で密着している業者が、地元における情報収集や実績データに基づく適正価格の査定と言ったノウハウに優れていると言った点があります。


弊社は地域密着で、宇都宮エリアで最高レベルの実績&経験を有しております。


宇都宮エリアの不動産売却・売買のお手伝いをさせて頂いて約20年にわたり、1000件以上の取引実績がございます。


査定はもちろんですが、売却をお急ぎの方に対して積極的に買い取りを行っています。


もうじき2月になります。


例年、これから4月までの移動時期が、不動産が活性化して動く時期になります。


売却をご検討中の方は、是非、お気軽にご連絡ください。


★荻原功太朗の業務について★

私、荻原功太朗(宅建士・不動産コンサルティングマスター)は資産家の皆様を対象とした、投資物件の限定情報のご紹介、コンサルティング業務を担当致しております。不動産売買のご相談についても、ご指名頂ければ対応させて頂きます。
【私個人へのコンサルティング依頼、ご相談はすべて有料とさせて頂いております。】詳細はこちらにお電話ください→【028-908-0880】

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2021年1月25日月曜日

【悲報!宇都宮市のLRT開通が1年遅れる!?】街の将来発展をになう『うつのみやVPLAN』とは!?

先が見えないコロナ騒動では、栃木県も緊急事態宣言の対象に選ばれるなど依然として予断を許さない状況が続いています。

災害に挑み、それを打破していくのは最終的に自分たちの努力によるものかもしれません。

私たち一人一人が、気持ちを新たに立ち向かう勇気を持たなければなりません。


そんな中、新型コロナウイルスの感染拡大による工事、資材調達の遅れなども影響したとされて、宇都宮市のLRT(次世代型路面電車)の開業が1年遅れることになったもようです。(T_T)



LRT開業1年延期 事業費1.4倍、650億円に 宇都宮市、芳賀町(下野新聞)


誰もが想定していなかった異例のウィルス騒動が発生したこととからしかたのないことですが、粛々と開発計画を進めてい欲しいものです。


計画の見積もりが大きくずれ込んだことんついては、詳細な説明が必要になるでしょう。


しかし街全体としては必要な公共投資であることは間違いなく、早期の西側延伸を着工してインフラを最大限に活かせるようにしなければなりません。




ところで皆様は「うつのみやV-PLAN」はご存じでしょうか?



平成253月に改定基本計画がされた第5次宇都宮市総合計画で策定された

「くらしいきいき まちキラキラ つながる人 ★ 夢のみや うつのみや」を実現するために策定されたプランで、第5次宇都宮市総合計画の愛称としているものです。

プラン目標としては下記5つのプランで構成されています。


Vitality_バイタリティ_活力・元気・持続力

Variety_バラエティ_多様性

Value_バリュー_価値

Vividness_ビビッドネス_鮮やかさ・活発さ

Victory_勝利


計画は平成19年に制定され、目標年次は平成34年として計画されました。


元号は変わってしまいましたが、西暦ですと20201年、つまり本年に計画の達成が予定されていたのです。


そこで今回は、この「うつのみやV-PLAN」の概要説明をご紹介することにより、皆様にその達成状況についてお考えいただければと思い解説を行います。


前段として、宇都宮まちづくり活性化への重点課題は以下のように考えられていました。


  1. 子育て支援の充実
  2. 高齢者の生活の質の向上
  3. 安全で安心な生活環境の創出
  4. 環境調和型社会の構築
  5. 総合的な交通体系の確立
  6. 魅力ある拠点の創造
  7. 都市の個性づくりと発信
  8. 次代を築く人材の育成
  9. 産業力の強化
  10. 地域が主体となったまちづくり


この10の重点課題に対し、具体的な行動としての「まちづくり目標」として掲げたのが、下記の表に記載されている4つです。



  1. みんなが幸せに暮らせるまち
  2. みんなに選ばれるまち
  3. 持続的に発展できるまち
  4. ネットワーク型コンパクトシティ


それでは具体的にそれぞれのプロジェクト内容を見て行きましょう。



「みんなが幸せに暮らせるまち」では、子供からお年寄りまで宇都宮市に住むみんなが、笑顔で幸せに暮らせるまちづくりが計画されました。


まずは、子育て支援の拡充による子供たちの「笑顔の輪プロジェクト」


市民の健康づくりを推進して、健康寿命の延伸を図り、高齢期を迎えても住み慣れた宇都宮市で、生きがいや自己実現を果たしながら元気に活躍できる環境を創出する

「健康長寿応援プロジェクト」


自然災害や事故など、日常生活における危険や不安を減らすことにより安全で安心な生活環境を創出する

「安全社会・安心生活 創出プロジェクト」


環境と調和した街の形成をめざす

「環境都市実現プロジェクト」


ネットワーク型コンパクトシティを形成する骨格ともなる交通環境の創出を目指す

「交通体系確立プロジェクト」




「みんなに選ばれるまち」では50万都市にふさわしい情報などが集積され、中心的役割を持つ都市拠点形成を目指しています。


50万都市の中枢機能・交流機能強化活力向上プロジェクト」では人口増加を推進するために、商業地の活性化や、通行量の増加を高める活動を中心に計画されています。


具体的には

JR宇都宮駅周辺地区の整備推進

市街地再開発の推進

中心市街地の賑わいづくり強化

魅力ある都市景観づくりの事業推進

があげられています。


「都市ブランド確立・アピールプロジェクト」では、独自の文化が薫る宇都宮市をブランディング化して全国にアピールし、観光客の誘致など交流人口の拡大を目指しています。



「持続的に発展できるまち」ではおもに人材育成を通じて、住民と街が協力して課題解決が出来る社会の構築を通じて、産業や経済が発展出来るまちづくりを進めています。


「宮っ子スピリット養成プロジェクト」では、おもに未来を担う子供たちに向けての対策です。

小中一環教育などの充実や、教育支援の活動を通じ、特に芸術や伝統文化の継承支援による豊かな心の育成に力を入れています。


「未来産業創造プロジェクト」では、コロナ以降で特に求められているボーダレス化・グローバル化に対して適応できる宇都宮産業の持続的・発展的な活動支援を行っています。


「大好き実践プロジェクト」では「人と人のつながり」や「地域の絆」を育むことにより、宇都宮市民総ぐるみで、まちづくり活動を促進しています。




これまでご紹介した宇都宮市活性化の肝とも言えるのが、都市空間形成方針でもある

「ネットワーク型コンパクトシティ」構想です。


都市拠点・観光拠点・産業拠点・地域拠点を各エリアの特性ごとに発展させ、都市拠点機能を充実させることにより、地域ごとの特性に応じた商業・文化・公的サービスの充実を高めることにより地域の自立を推進します。


JR宇都宮駅東側の次世代型路面電車(LRT)整備事業の事業見通しについての問題は冒頭で記載しましたので割愛しますが、都市拠点インフラ整備はネットワーク型コンパクトシティの実現に向けては必須とも言える事業です。


残念ながら119日には下野新聞で工事予算超過や、20223月開業が2023年見込みへと1年程度ずれ込むなどの報道が発表されました。


予算超過などの計画性に対しての責任は糾弾されるべきところもあるとは思いますが、それを踏まえてLRT事業は、うつのみや活性化のためには必須の計画なのは間違いありません。


街全体としてLRTの効果を最大限に活かすために、中心市街地をはじめ西側へのLRT延伸も早期に実現するべきでしょう。


これまでご紹介したプロジェクトは、様々なアクションが行われているのは皆様、ご存じの通りかと思います。


目標年次の本年、達成状況については判断が難しいところです。


ただし市民と行政が手を取りおこなう様々なプロジェクトは、他府県から見ても進んだ取り組みであり、私たちが後押しすることにより現実に近づくと思います。


弊社としても宇都宮市活性化に向けての活動支援を続けていきたいと思います。


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2021年1月19日火曜日

【コロナで変化する住宅需要!?】宇都宮市の中古マンションでwithコロナ対応プランを考察!?

いまだに終息の見えないコロナ禍によって、日本経済のみならず世界的な景気の先行きに強い不安が残るなかで終わった2020年ですが、今年度も予断を許さない状況が続いています。

令和3114日から発令された栃木県緊急事態宣言は、27日まで継続される予定になっています。


Go Toキャンペーンを含め様々な経済対策が政府・与党によって打ち出され、一時は盛り返すかに見えた経済状況も、Go To中止など、状況により二転三転しています。


現状では先手を打てない政策について、その効果も含めて常に疑問符がついて回りますが、すべては未知の脅威に対する誰かへの責任転嫁の結果論でしかないことも皆が認めるべきでしょう。


どうすることもできないことへの憤りはありとて、これ以上の拡散をふせぐ意味でも、私たちは出来ることを続けていくしかありません。



現在は幅広い経済分野で不透明感が強く、その影響は当然ながら不動産市場にも強く及んでいます。

不動産経済研究所によると昨年10月の首都圏新築マンション発売戸数は前年同月比+67.3%で、戸数としては3,358戸となり2か月連続で増加しました。


契約戸数についても2,363戸で初月契約率は70.4%となっています。


不動産市況では好不調の目安を70%としていることから、単月では回復傾向が見られました。


ただし10月までの累計発売戸数については17,000戸を僅かに上回る程度に留まっており、2001年以降での20年間において新規発売戸数が最も少なかった2019年の31,238戸を大幅に下回る2万戸超に留まることが確実であるとされています。


新築マンションにたいして中古市場は、宅地建物取引業者のネットワークシステムであるレインズ(東日本不動産流通機構)からの情報では、202010月の首都圏中古マンション成約件数は3,636件(前年同月比+31.2%)に達し、急激な回復を示しています。


ただし現在集計の各指標がコロナの影響で乱高下しており、情報を集積するにも感染拡大の第三波によって自粛要請が相次ぎ公表されていることもあり、市況推移が予測出来ない状況が続いています。


今後の市況はコロナの終息状況により大きく左右されると言えますが、不動産業界の中ではテレワークによる働き方の見直しや、暮らし方について人々の意識が大きく変わったことから、住宅の選択方法にも変化が見られ、時代に即した動きを見せた業者が業績を伸ばしています。


現在、もっとも望まれている住宅が書斎・ワークスペースつきの住宅です。

これは分譲・賃貸を問わずに求められる条件となりました。


緊急事態宣言前でもこの動きは見られましたが、終息を見せないコロナにより不要不急の外出を控え、いかに自宅で快適に過ごすかを求めるユーザーが増加していると言えるでしょう。


このような状況下で、


立地の優れた築年数の古いマンションが全国的に脚光を浴びています。



比較的に購入しやすい価格の中古住宅をリフォーム前提で購入しようと言う動きです。


求められているのは狭くても構わないので書斎もしくはワーキングスペースの確保です。





新築市場では、書斎もしくはワークスペースを設置する間取りが増加して人気を集めていますが、新築ならではの価格帯がネックとなっています。




求められる書斎は画像の様な、個室タイプばかりではありません。

コーナースペースを利用して、家具などのレイアウト変更により書斎スペースを確保する工夫も進んでいます。




もっとも、コーナースペースを利用するにも、設置するリビングに余裕がなければ快適な環境が望めません。


新築の注文住宅ですと、図面設計段階から書斎・ワークスペース計画を盛り込めば良いのですが、建売住宅の場合には当初から設置されていなければならず、またリノベーションによりスペースを確保するにしても、新築に手を入れるのはさすがに躊躇します。


中古一戸建住宅もリノベーションしやすいのですが、新たに個室書斎を造作する場合には間仕切り壁の撤去など、躯体バランスを弱めて耐震性を下げる結果になりかねません。


そのような意味では、中古マンションは非常に対応がしやすくなります。

皆様はスケルトン・インフィルと言う言葉をご存じでしょうか?


スケルトン・インフィルとは、Skeletonが建物の構造体を指し、infillが内装・設備を指します。頭文字をとってSI住宅ともいいます。耐久性の高い躯体構造を活かし、耐用年数が比較的短い配管の交換や、ライフスタイルに応じた内装の変更を容易にするものです。


木造在来工法のように通し柱や間柱・管柱・筋交いなど、点で剛性を保つ方法の他、2×4住宅の様に壁面で剛性を保つ住宅もありますが、いずれにしても建物強度の関係から絶対に壊してはいけない柱や壁が存在します。


基本的に分譲マンションは、専有部分の外周壁で建物剛性を保ちますので、間仕切り壁のどこを壊そうが強度に影響が出ることはありません。


ただし厳密な意味でのスケルトン・インフィル対応のマンション以外で水回り(洗面・浴室・トイレ)などの移動を行うと、配管の経路から大掛かりな工事となりますのであまりお勧め出来ませんが、新たに書斎スペースを設けるリフォームには支障が少なくなります。



一例として弊社で取り扱いしている分譲マンションの間取りを参考にして解説しましょう。


こちらの図面は弊社で現在、仲介で取り扱いしております。


宇都宮市泉が丘2丁目のグランドハイツ泉が丘です(価格880万円)



こちらは南側バルコニーのオーソドックスな使いやすい間取りのマンションです。


この間取りから書斎スペースを確保する場合には、南側和室をリフォームすることにより書斎と、奥様用のワークスペースやお子様の学習用のスペースが造作できます。


和室は畳を撤去して、床にカーペットもしくはフロアーを施工します。


全てとまでは言えませんが、一戸建てと比較するとマンションの和室は変更が容易な構造になっています。


廊下とリビングを隔てる建具位置で赤い部分に間仕切り壁を造作します。

その際に壁クロスの張替えも併せて行います。



和室西側に面する引き込み戸をドアに変更したい所ではありますが、建具は比較的高額ですので、予算に応じてそのままでも構いませんし、もちろんドアに変更することも可能です。


工事後のイメージを拡大しますと、下記の図面の様になります。




これで書斎と、ワークスペースが出来上がりました。


建物の間取り表記は、3LDKから2LDK+D(デン_書斎のこと)となります。


間仕切り壁を天井まで施工しますと、どうしても書斎が暗くなってしまう問題があります。


そのような場合には、下記の写真のように間仕切り上部に採光用の造作を行うことで、多少ではありますが光を落とし込むことが可能です。




今回ご紹介した工事案は一例であり、リフォームについてはライフスタイルに合わせて様々にご提案が出来ます。


工事内容により予算も変化しますが、コロナ騒動以降は購入価格の落ち着いた中古住宅を購入して、ライフスタイルに応じたリノベーションやリフォーム工事を行い快適な住環境を構築する動きが増加傾向にあり、特に中古マンション市場が活発化することが予想がされています。



弊社では、お求め安い価格帯での一戸建てやマンションなど豊富に取り扱いしておりますので、どうぞお気軽にご相談下さい。


★荻原功太朗の業務について★

私、荻原功太朗(宅建士・不動産コンサルティングマスター)は資産家の皆様を対象とした、投資物件の限定情報のご紹介、コンサルティング業務を担当致しております。不動産売買のご相談についても、ご指名頂ければ対応させて頂きます。
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