先が見えないコロナ騒動では、栃木県も緊急事態宣言の対象に選ばれるなど依然として予断を許さない状況が続いています。
災害に挑み、それを打破していくのは最終的に自分たちの努力によるものかもしれません。
私たち一人一人が、気持ちを新たに立ち向かう勇気を持たなければなりません。
そんな中、新型コロナウイルスの感染拡大による工事、資材調達の遅れなども影響したとされて、宇都宮市のLRT(次世代型路面電車)の開業が1年遅れることになったもようです。(T_T)
LRT開業1年延期 事業費1.4倍、650億円に 宇都宮市、芳賀町(下野新聞)
誰もが想定していなかった異例のウィルス騒動が発生したこととからしかたのないことですが、粛々と開発計画を進めてい欲しいものです。
計画の見積もりが大きくずれ込んだことんついては、詳細な説明が必要になるでしょう。
しかし街全体としては必要な公共投資であることは間違いなく、早期の西側延伸を着工してインフラを最大限に活かせるようにしなければなりません。
ところで皆様は「うつのみやV-PLAN」はご存じでしょうか?
平成25年3月に改定基本計画がされた第5次宇都宮市総合計画で策定された
「くらしいきいき まちキラキラ つながる人 ★ 夢のみや うつのみや」を実現するために策定されたプランで、第5次宇都宮市総合計画の愛称としているものです。
プラン目標としては下記5つのプランで構成されています。
Vitality_バイタリティ_活力・元気・持続力
Variety_バラエティ_多様性
Value_バリュー_価値
Vividness_ビビッドネス_鮮やかさ・活発さ
Victory_勝利
計画は平成19年に制定され、目標年次は平成34年として計画されました。
元号は変わってしまいましたが、西暦ですと20201年、つまり本年に計画の達成が予定されていたのです。
そこで今回は、この「うつのみやV-PLAN」の概要説明をご紹介することにより、皆様にその達成状況についてお考えいただければと思い解説を行います。
前段として、宇都宮まちづくり活性化への重点課題は以下のように考えられていました。
- 子育て支援の充実
- 高齢者の生活の質の向上
- 安全で安心な生活環境の創出
- 環境調和型社会の構築
- 総合的な交通体系の確立
- 魅力ある拠点の創造
- 都市の個性づくりと発信
- 次代を築く人材の育成
- 産業力の強化
- 地域が主体となったまちづくり
この10の重点課題に対し、具体的な行動としての「まちづくり目標」として掲げたのが、下記の表に記載されている4つです。
- みんなが幸せに暮らせるまち
- みんなに選ばれるまち
- 持続的に発展できるまち
- ネットワーク型コンパクトシティ
それでは具体的にそれぞれのプロジェクト内容を見て行きましょう。
「みんなが幸せに暮らせるまち」では、子供からお年寄りまで宇都宮市に住むみんなが、笑顔で幸せに暮らせるまちづくりが計画されました。
まずは、子育て支援の拡充による子供たちの「笑顔の輪プロジェクト」
市民の健康づくりを推進して、健康寿命の延伸を図り、高齢期を迎えても住み慣れた宇都宮市で、生きがいや自己実現を果たしながら元気に活躍できる環境を創出する
「健康長寿応援プロジェクト」
自然災害や事故など、日常生活における危険や不安を減らすことにより安全で安心な生活環境を創出する
「安全社会・安心生活 創出プロジェクト」
環境と調和した街の形成をめざす
「環境都市実現プロジェクト」
ネットワーク型コンパクトシティを形成する骨格ともなる交通環境の創出を目指す
「交通体系確立プロジェクト」
「みんなに選ばれるまち」では50万都市にふさわしい情報などが集積され、中心的役割を持つ都市拠点形成を目指しています。
「50万都市の中枢機能・交流機能強化活力向上プロジェクト」では人口増加を推進するために、商業地の活性化や、通行量の増加を高める活動を中心に計画されています。
具体的には
JR宇都宮駅周辺地区の整備推進
市街地再開発の推進
中心市街地の賑わいづくり強化
魅力ある都市景観づくりの事業推進
があげられています。
「都市ブランド確立・アピールプロジェクト」では、独自の文化が薫る宇都宮市をブランディング化して全国にアピールし、観光客の誘致など交流人口の拡大を目指しています。
「持続的に発展できるまち」ではおもに人材育成を通じて、住民と街が協力して課題解決が出来る社会の構築を通じて、産業や経済が発展出来るまちづくりを進めています。
「宮っ子スピリット養成プロジェクト」では、おもに未来を担う子供たちに向けての対策です。
小中一環教育などの充実や、教育支援の活動を通じ、特に芸術や伝統文化の継承支援による豊かな心の育成に力を入れています。
「未来産業創造プロジェクト」では、コロナ以降で特に求められているボーダレス化・グローバル化に対して適応できる宇都宮産業の持続的・発展的な活動支援を行っています。
「大好き実践プロジェクト」では「人と人のつながり」や「地域の絆」を育むことにより、宇都宮市民総ぐるみで、まちづくり活動を促進しています。
これまでご紹介した宇都宮市活性化の肝とも言えるのが、都市空間形成方針でもある
「ネットワーク型コンパクトシティ」構想です。
都市拠点・観光拠点・産業拠点・地域拠点を各エリアの特性ごとに発展させ、都市拠点機能を充実させることにより、地域ごとの特性に応じた商業・文化・公的サービスの充実を高めることにより地域の自立を推進します。
JR宇都宮駅東側の次世代型路面電車(LRT)整備事業の事業見通しについての問題は冒頭で記載しましたので割愛しますが、都市拠点インフラ整備はネットワーク型コンパクトシティの実現に向けては必須とも言える事業です。
残念ながら1月19日には下野新聞で工事予算超過や、2022年3月開業が2023年見込みへと1年程度ずれ込むなどの報道が発表されました。
予算超過などの計画性に対しての責任は糾弾されるべきところもあるとは思いますが、それを踏まえてもLRT事業は、うつのみや活性化のためには必須の計画なのは間違いありません。
街全体としてLRTの効果を最大限に活かすために、中心市街地をはじめ西側へのLRT延伸も早期に実現するべきでしょう。
これまでご紹介したプロジェクトは、様々なアクションが行われているのは皆様、ご存じの通りかと思います。
目標年次の本年、達成状況については判断が難しいところです。
ただし市民と行政が手を取りおこなう様々なプロジェクトは、他府県から見ても進んだ取り組みであり、私たちが後押しすることにより現実に近づくと思います。
弊社としても宇都宮市活性化に向けての活動支援を続けていきたいと思います。
★荻原功太朗の業務について★
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