【栃木県内での田舎暮らしは終焉か!?】別荘がお荷物になる悲しい現実とは!?

2018年5月27日日曜日

宇都宮市の不動産と街の動向 不動産ビジネスあれこれ 不動産投資・大家さんネタ 不動産売却

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栃木県内の別荘地に物件を所有していて、処分しようにも売却できない方からのご相談が年々増えております。

5.6年前までは、首都圏の団塊世代くらいの方が、定年後のセカンドライフを過ごすために購入したりする需要がいくらかはあったのですが、、、

ここ、数年でそういった需要が激減してきています。(-_-;)



栃木県北の那須あたりの別荘地は、震災後の風評被害で急速に需要がなくなってしまいました。

那須の手前のJRが分譲してイメージの良い『喜連川』の別荘地でも需要が急減してきています。

ここ最近の市況では、日本でも屈指の別荘地『軽井沢』でも、売れない物件が急増してきているとのことです。


購入して、実際に田舎暮らしをやってみたところで、、、

『やっぱり、都会に帰ろう!』となる方々が多いのが現実です。



かといって、若い世代(20代~40代くらい)にも、別荘地に物件を購入したい需要がほぼありません。

マイホームの購入すらやっとなのに、セカンドハウスを持とうなんて発想もないでしょうしね。

私も、そうですが、わざわざ不便な場所に別荘を買うより、観光地のホテルや旅館にでも泊まった方が快適ですから田舎に不動産を所有しようなんて感覚がありません。


日本はヨーロッパのように長期休暇をとってバカンスするような文化がありませんから、そもそも別荘の利用自体が適さないのかもしれません。

仮に、若い世代に需要があるとしたら、普段は都心に住んで、週末に空気の良い別荘地の邸宅で過ごす。。。(*´ω`*)

みたいな感じでしょうか。

それでも、マイホームを2つ持てる余裕のある方に限られます。

なにせ、購入費用や維持費、税金のことを考えたら、ホテルに泊まるほうが全然安く済みますからね。

維持管理をしていくだけでも面倒で大変です。

しかも別荘地って、税金もすごく高いんですよ。

税金以外にも、温泉の権利なんかあったりするとそこにも費用がかかったりします。


しっかり使い倒せる方なら元が取れるでしょうが、ほとんど使ってなくても、税金や維持管理費だけはしっかり取られます。

モノを持たない、ミニマリストが流行するような時代では、ますますモノからコトへ消費にシフトしていくことになります。

少子高齢化が進む今後は、別荘地の市況はますます悪化していくことになるでしょう。


そもそも、別荘地は高齢者の定住に適してません。

公共交通はありませんので、マイカー移動が必須ですし、最寄りに病院も少なく、買い物の便も悪い。


都会にない、不便な環境を楽しむのが別荘ですからね。


そう考えると、日本人はもともと、自然豊かな不自由な環境を楽しむような贅沢な時間の使い方が苦手なのかもしれません。



ということで、別荘地の物件のほとんどは売却のご相談になりますが、、、

現況では、問い合わせすらほぼありません。。。(^_^;)

2極化している不動産の典型的な【売れない】物件になってしまってます。



これから少子高齢化ますます進むことを考えると、今、損切りできないと本当に出口がなくなってしまうでしょうね。

相続でもらったりしたら大変です。

処分するだけで、お金がかかることになります。

財産だと思ってもらったのに、負債だったということになります。


先日も、別荘地の売れない土地をお持ちの方が、なんと!タダで物件を譲ったケースがありました。

ある意味タダでも、もらってくれる方がいたのはラッキーです。


よく、タダならもらいたいなんて方が結構いたりしますが、そういった方々は現実を理解していません。

自分で利用できなくなったら、お金が出ていくだけのお荷物になることがわかっていないんですよね。


不動産は地域自治体に寄付したり、所有権を放棄できませんから、ババを掴んでしまたら、だれか他にババを引いてくれる人を探すしかありません。

地方自治体も貴重な固定資産税のもとを捨てるわけがありませんからね。


さらに、売却しようにも、買い手のつかない【負動産】は不動産屋も取引を手伝うことはありません。

商売にならなければ、人は動きませんからね。


ということは、所有してしまったら、、、

自分で誰か買い手を見つけられるまで、お金が出ていくだけの終わりなき負債となります。



じゃあ、、何か良い利用法はないのか??

と考えてみますと!!

定住を促すのは難しいので、、、

観光客を狙うしかないでしょうね。

つまり、民泊なんかをやって、物件をみんなでシェアして活用する。


別荘地の中でも、中古住宅に絞って、しかもロケーションの良い物件に絞って、格安で手に入れた物件を、みんなでシェアできるようにすれば、面白いビジネスになるかもしません。

ただし、別荘地で維持管理をやってもらう人を確保するのは容易ではありません。

田舎ほど若者が少ないですから、人の確保で苦労することになるでしょう。


しかし、インバウンドも含め、日本中で観光客が急増していることを考えるとチャンスは大いにあると思います。


民泊なんかで数日だけ別荘に泊まるなら、私も家族と行ってみたいです。


高台なんかで眺めがよかったり、天井高いログハウスや、暖炉があるような、非日常な空間は需要があるでしょうね。


たくましい商売根性の有るような方には、負動産だらけの別荘地でも大きなビジネスチャンスを見いだせると思います。


日本は都市部以外の田舎でも、インフラが整備されている素晴らしい国です。

成長著しいアジアの国々では、大都市は東京と遜色のないくらい発展してます。

しかし、一歩都市を離れると、インフラの整備が追いついてない、経済ギャップがものすごくあります。

その点、日本の田舎には観光客を呼び込めるポテンシャルは充分あると思います。

なにかとネガティブイメージが先行してしまっている民泊ですが、ほとんどの方が利用したこともないし、ホストとして物件を提供したこともない方ばかりでしょう。


来月、6月15日から民泊新法もスタートし、完全に国お墨付きの合法ビジネスとなります。

不動産の活用法のひとつとして、まずはしっかりと情報収集して、冷静にチャンスを判断するのが賢明です。



この辺りの良書を読んで民泊ビジネスそのものを、イメージでなく、しっかり理解するのをオススメします。



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私、荻原功太朗(宅建士・不動産コンサルティングマスター)は資産家の皆様を対象とした、投資物件の限定情報のご紹介、コンサルティング業務を担当致しております。不動産売買のご相談についても、ご指名頂ければ対応させて頂きます。
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