石破自民と公明の与党が衆院選で大敗を喫しました💦
任期を待たず解散総選挙に打って出ての大敗は、石破首相としては、まさかの展開だったでしょう。
それだけ与党には想像以上の逆風が吹いていたことになります。
インフレによる生活苦のツケが回って来たのが主な敗因だと思います。
テレビでは、裏金問題が原因だと言うナンセンスな解説を聞くことが多かったですが、そんなもので政治が動きません。
国民は他人の裏金より、自分の懐にあるお金を気にしています。
それもそのはず、エンゲル係数(家計の消費支出にしめる食料費の比率)は、42年ぶりの高水準となっていて、誰もが物価高による生活難を実感しているはずだからです!
→エンゲル係数、42年ぶりの高水準 家計支出の28%に(日本経済新聞)
SNSでは、選挙前からインフレによる生活苦で、与党には大きな逆風が吹いていました。
特に、現役世代は、給与が上がっても、増税と社会保険料の負担増で、手取り額がほとんど増えていません😭💧
若年層の圧倒的な支持を得た「国民民主党」が大躍進!
今回の選挙では、立憲民主党と国民民主党が大幅に議席を増やしました。
しかし、、40代以下の若年層には立憲はまったく人気がないですね😅💦
60代以上の高齢者の方々は、自民と立憲に支持が2分していて、他の野党は人気がないのとは、対照的です。
今回の選挙で、立憲の増加率は51%、国民民主の増加率はなんと300%です!
若年層の猛烈な後押しを受けた、国民民主党が大勝利を収めた選挙でした。
栃木一区では自民、船田氏が辛くも勝利!
2位の立憲、板津氏との差は僅かで、野党が候補者を1本化していたら、負けていましたね💦
自民、船田氏は、15年前、2009年の政権交代時の落選とはならなかったものの、辛勝でした。
宇都宮市のLRT西側延伸を後押ししている、有力な国会議員の方ですから、個人的に応援していたので、なんとか勝利できたことにホッとしています😅
もしここで、立憲の新人候補が勝つことにでもなっていたら、LRTの西側延伸は絶望的な延期となっていたことでしょう。
宇都宮市の2区を含む、栃木二区では、LRT開発に猛反対していた、かつての知事、立憲の福田氏が今回も当選しています。
これまで宇都宮市のLRT開発は長年にわたり政争の具として扱われており、今回、政権与党が惨敗したことによって、今後予定されているLRTの西側延伸や、宇都宮市の再開発計画に大きな影響があることは間違いないでしょう!
過去ログ→【どうなる宇都宮市長&栃木県知事選挙!?】政治にほんろうされ続けた、LRT開通までの30年を振りかえると!?
国政混迷で宇都宮の都市開発にはマイナスの影響か
宇都宮市が推し進めるネットワーク型コンパクトシティ構想を推進する上で、国からの支援は欠かせません。
すでに開業しているLRT東側の整備費の半分は、国からの援助です。
地方の公共インフラ整備は、国からの支援なくしては、何事も進みません。
今回、与党が惨敗し、過半数を下回ったことで、必然的に政策を決めるには今まで野党だったどこかの政党と連立を組む必要に迫られることになります。
今回の選挙で大躍進をとげた国民民主党の玉木雄一郎代表は、与党との連立参加に対しては、否定しています。
→7議席→28議席、躍進の国民民主党 玉木雄一郎代表、与党の連立参加は改めて否定「連立には入らない。そういうことは考えていない」(Yahooニュース)
一方、もうひとつ、キャスティングボート握る日本維新の会も、現与党との連立には否定的です。
→「全国政党化」達成ならず 自公連立入りは否定―維新【24衆院選】(時事ドットコム)
そなると、まさかの自民と立憲の大連立、もしくは、与野党入れ替わりの連立になるのでしょうか・・
どちらにしても、国民民主党と維新の会が、当面、政治のキャスティングボートを握ることになりそうです。
気になる2つの党のマニュフェストをチェックしていみると・・!
日本維新の会が与党入りすると!
日本維新の会のマニュフェストを見ると、地方都市のインフラ整備にはマイナスの影響がありそうです💦
>都市政策 416.
>地方自治体の不必要な公共工事を抑制し、効率的な行政運営を促進するため、公立施設の建て替えや大型公共工事の是非について、第三者委員会等が事業評価を行い、実施自治体が説明責任を負う制度の導入を検討します。あわせて、自治体間の公立施設の共同利用を推進し、地方自治体の財政健全化と広域連携を図ります。
>成長戦略:運輸・交通 239.
>財やサービスの所有から利用への転換を見越し、ライドシェアや民泊普及の障壁となる規制を撤廃し、シェアリングエコノミーを強力に推進します。
関連するマニュフェストを追ってみると、小さな政府を目指す維新らしい内容になっています。
そのため、LRTのような巨額の予算を使った、新たな公共交通の整備よりも、民間主導のライディングシェア等をフル活用して、地方における移動の自由を確保していくような政策を推すようにしか見えません。
維新が与党入りして、キャスティングボートを握るようになることがあれば、LRTの西側延伸は大幅に延期か、最悪、開発凍結になりそうな気配すらします💦
ライディングシェアの規制が撤廃され、利用が普及してしまうと、バスや鉄道を含む地方都市の公共交通は衰退してしまうでしょうね😅
一方、もうひとつのキャスティングボートを握る国民民主党のマニュフェストを見ると・・!
>公共交通政策
>公共交通は、地域住民の自立した日常生活の確保、地域間の交流の促進、環境負荷低減など、社会政策・環境政策などの側面も持ち合わせていることから、維持・確保を図ります。
地方都市のインフラ整備に関してはそれほど目立つような記載はありません。
ライディングシェアに関する記載もないことから、公共交通の整備や維持には前向きであり、地方都市の公共インフラ整備に反対するような姿勢は見せないような印象を受けます。
>高齢者等の移動支援や渋滞の解消などに資する自動運転の実現に向けて、特定条件下における完全自動運転(レベル4)を可能な限り早期に実現します。その実現に向けた道路の高度化と安全な交通社会の推進に取り組みます。
ただ、上記のマニュフェストを見ると、未だ技術の未完成な自動運転車を国策として後押しする考えを表明していることから、LRTのような多額の予算を使って、新たな軌道を整備する公共交通への予算確保に対して、どのような姿勢を示すかは気になるところです。
国政の混迷と、止まらない建築費高騰の影響は!?
いずれにしても、これからしばらくのあいだ国政が混迷することは避けられません。
栃木一区で自民の船田氏が議席を守ったことは、宇都宮市が計画している都市開発を順調に進める上では、良かったですが、過半数割れした自民党が野党になったしまったら、影響力も大いに低下してしまいます。
肝心の国政が安定しないことには、国からの予算頼みである地方都市の公共インフラ整備をスムーズに行うことは困難です。
また、高騰する一方の建築コストの影響もあり、政局が混迷し、時間を浪費すればするほど、必要な予算額も増えることから、地方都市でのインフラ整備計画は延期だけでなく、頓挫する可能性も高くなってしまいます😓
来月に予定されている、栃木県知事選挙と、宇都宮市長選挙で、LRT延伸や街の再開発を後押しする、現職の知事、市長が勝利したとしても、国政の混迷があっては、予定を前倒しし、整備計画を進めたくても難しいでしょう。
個人的には、LRTが早期に西側延伸し、宇都宮市の東西を結ぶ交通軸を整備するとともに、西口駅前と東武宇都宮駅の再開発にまでつなげてほしいと、強く、強く、望んでいますが、、冷静な投資家視点では、そろそろLRT西側延伸が無期限延期になることを想定し、現状の延長線での資産運用を考えておく必要があるかと思っています💦
皆様の参考になれば幸いです🙌
★荻原功太朗の業務について★
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