少子高齢化が急速に進み、宇都宮市でも古い実家を相続するような方々が増えています。
核家族化が進み、実家を相続しても利用する予定もなく、空き家のままにしている方が多々いらっしゃるのが現状です。
『そのうち売却を・・。』なんて考えていても、実家の遺品整理や荷物の片付けが面倒で放置されてしまう方も多いのではないでしょうか。
まして、雨漏りしてそうな古屋だったりしたら、『解体しないと売れないかも??』と、いろいろ心労が多いのも現実です。
実際、古い空き家の実家を売りに出す場合、更地にして売却するか、そのまま売りに出すかは悩ましいところです。
古屋だけでなく、庭木や庭の造作(庭石)なんかもあったりすると、解体費や木の撤去、ゴミの処分費にも結構費用がかかるので、売れるかどうか不安な中、高額な処分費を先行投資するのは少し慎重になるのもうなずけます。
結論から言えば、ニューファミリーが集う人気のあるエリアであれば更地のほうが、より早く売れる可能性が高いですが、、、宇都宮市郊外で、それほどニューファミリーの進出がないエリアでは、古屋付きのまま売る方が有利な状況となっています。
そもそもニューファミリーに人気の区画整理がされたような街区にはまず古い空き家は少ないですから、古家のあるエリアはだいたい郊外に立地し、周辺も同じような年代の建物が集合しているケースがほとんどです。
ですから、現状では古家付きのまま売却に出されることをオススメします!
残念なことに、築年数が20年を超えた戸建ては資産価値がゼロになる(木造住宅の法定耐用年数は22年)と試算されています。
よっぽどこだわった造りの家でもなければ、現実的には土地代−解体費が売却価格となって落ち着いていました。
そのため古家付きで不動産を売り出す場合、更地の想定価格に解体費を差し引いた金額を算出して売出し価格を決めている事例が多かったのですが、昨今流れが変わってきました!
ここ数年で建築価格が大幅に上昇したこともあり、いままではゴミ扱いされていたような古屋への価値評価の見直しが進んでいます。
ここ数年で木材等の建材を含め、建築価格の高騰が著しく、以前は新築物件しか視野に入っていなかった層が、程度の良い中古住宅も含めたマイホームを検討するようになりました。
さらに昨今は、You Tube等の動画コンテンツの普及で、古家をDIYする方も増えています。
そのため、以前では考えられないような、ボロボロのお家でもそのまま直して住みたいような声が急速に増えました。
なかには、捨てるのにお金がかかりそうな不要家具類なんかも欲しがる人もいますからね。
もし、古いお家も中にある不要な家財なんかも、買主さんが使えると思って、買ってくれたら、多額の解体費用やゴミの処分費の大幅な節約になり、結果的に手残りが多くなる可能性が高いです。
ですから、まずは古家付きのまま、なんなら荷物も貴重品だけは整理して、そのままの状態で売りに出してみるのも、全く問題ないでしょう。
しかし、、
注意しなければならないことも1点あります!
古家付きの土地は家の程度にもよりますが、買主さんが見つかるまでに半年以上かかることは珍しくありません。
やはり見た目の印象の悪い物件は足が遅いです。
宇都宮市内で更地のスッキリした土地は、住宅メーカーもお客様にプラン提示もしやすく早く売却が決まるケースが多いです。
ですから、相続等で急いで現金化が必要な場合は、更地にして売りに出すのをおすすめします。
また、急ぎ現金化が必要な場合は、やはり買取りが便利で安心です。
相続税は支払いは、相続の開始があったことを知った日の翌日から10か月目の日 までに現金で納付することが原則になっています。
あれこれ遺品整理などをしていて、数ヶ月が過ぎてから、不動産の整理を考えたときに納付期限まで残り半年を切っているなんてことはよくあります。
そのような場合は、ゆっくり仲介で買主さんを探している場合ではないでしょう。
また、兄弟姉妹で実家を財産分与するような場合も、誰が解体費を先に建て替えるか等でもめたりすると心労が多くなりますから、買取を利用しすぐに現金化し、相続をスッキリ終わらせるほうが、親族間のトラブルを防止する上でも便利です。
まとめると、売却に焦っていないのであれば、まずはそのまま売りに出してみましょう。
古家付き土地で売却できた場合は、多額の解体費用やゴミの処分費を大幅に節約できるかもしれません。
しかし、できるだけ早く現金化をしたい場合は、更地にして売り出すか、買取で売却するのを検討しましょう。
★荻原功太朗の業務について★
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