【マイホームを検討している方にはチャンスか！？】戸建て建売大手４社の在庫が大幅増で・・・！？

ここ２０年ほどで、栃木県内では宇都宮市をはじめ戸建て建売大手が開発する物件が活況を呈しています。

しかし、、ここに来て物価高騰のあおりを受け、販売価格を上昇せざる得なくなっています。

もともと割安な新築戸建てを提供していたことが魅力だっただけに、ここ最近の価格高騰で販売が落ち込み、なんと建売大手４社で在庫が前年比４０%もの大幅増になっています！

建売4社の在庫、前年比4割増　飯田GHDは3000棟圧縮へ（日本経済新聞）

各メーカーの戸建在庫が販売されるまでの日数を示す『指標回転日数』も大幅に増加しています。

この期間が長いほど在庫の消化が遅いことを意味します｡

2016年以降で、最も長い在庫回転日数を記録していることから､建売大手は在庫の消化に苦戦していることがわかります｡

特に､地方都市等の郊外物件の割合が大きい､ケイアイスター(270日)や三栄建築設計(287日)の在庫回転日数は､首都圏の戸建てを販売するオープンハウスG(206日)に比べて長くなっています。

これは､郊外物件に対する需要が減少し､在庫がなかなか消化できない状況を示しています｡

それだけ宇都宮市のような地方都市での建売販売では価格高等の影響が大きいことを示しています。

その結果、消費者の購買意欲の低下し、購入の様子見が広がっているのでしょう。

今まで２５００万円位で買えると思っていた物件が、急に３０００万円に値上がりしたら誰だって購入に慎重になりますからね。

価格高騰による消費者の購買意欲低下は､戸建て住宅市場において大きな課題と言えます｡

なぜ新築戸建て住宅の価格が上昇しているのか？

以下が主な原因です。

・建材費の高騰

・人件費の高騰

・土地価格の上昇

これらの要因が相まって､戸建て住宅の販売価格を押し上げています｡

手取りの給料が増えない中、自分たちにとって手の届く価格帯の住宅が減少し､購買意欲が低下することが起こっています。

特に､若い世代や中間層の家庭は､価格高騰によって新築戸建て住宅の購入が難しくなっているのが現状でしょう。

在庫大幅増で購入チャンス！？

大手建売各社は､一時的に在庫が増えたため､財務の健全化のために､完成してから一定期間が経過した在庫の値下げをする可能性が十分に考えられます！

今年に限り、大手各社は利益率を落としてでも在庫を圧縮する必要に迫られているため、建売を割安で買うチャンスになりそうな局面であることは間違いないでしょう！

ただし､今は90年代バブル崩壊のときのように金利が高い時代ではありません。

各社の財務は健全ですので､デベロッパーが倒産して価格が大幅に値崩れするようなことはないでしょう。

そして、今後も世界的な資源不足は続きますので､建築費は値下がりすることは当面考えられません。

そのため､在庫が適正になれば､再び住宅市場は安定し再び、価格も再上昇することが予想されます。

マイホームを検討していた方は、今年前半は建売を割安で買えるチャンスですから、在庫が積み上がっているうちに情報収集し購入を検討すると良いと思います。

ただ、注意してほしいのは在庫調整と同時に､建築コストの削減や人員整理などが行われると､住宅の品質低下につながる可能性があるということです！

具体的には、現場監督が一人で監理する物件数が増え、1軒1軒に目が行き届かなくなり、施工ミスなどを見落とした状態で､ユーザーに物件が引き渡される可能性を懸念しています｡

新築の建売住宅を購入するときには､多少費用がかかっても、専門家による住宅診断を実施してから購入することをお勧めします！

長期的には、世界的にすべての生活物価がすべからく上昇していることから、住宅価格の値下げも一時的なものになると見ています。

長い間続いたデフレも終わり、生活物資や電気代等の公共料金の値上げも相次いています。

すでに、日本以外の先進国ではインフレが深刻な問題になってきています。

メーカーの都合で在庫調整が迫られてる特別な事情が無ければ、仕入れコストが上昇している以上、住宅の販売価格も値上げさざる得ないのが現状です。

今年は建売を買うには、数年に一度のチャンスの年となりそうなので、うまくこの機会を活かしてみてはいかがでしょうか。

ただし、価格だけに釣られて購入し、粗悪品をつかまされて、後で泣くことにならないよう、専門家の診断を受ける等、慎重に判断することも重要です。