【IT化の進まない不動産業界。。。】IT化が進まないほうが業者にとっては美味しい事情とは!?

2017年12月28日木曜日

不動産ビジネスあれこれ 不動産投資・大家さんネタ

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『功太朗さんの会社って何してるんですか?』と質問されることがあるのですが、、、

私の会社、HSジャパンでは、主に資産家の皆様の不動産コンシェルジュ業務と、ITシステム開発・集客や広告の仕事を行っています。

最近はホームステージングといって、物件に家具やインテリアを入れて、コーディネートして販売したり、賃貸したりする仕事も多くなってきました。





不動産×ITって??なんて思われる方もいるかも知れませんが、

不動産業はそもそも情報産業なのです!


いかに、優良な物件情報をスピーディにつかむかで勝敗が決する!


効率よく、情報を収集して、精査できるかで、収益をあげられるか決まってきます。


そのためのツールとしてITは不可欠です。

人手不足が深刻化するなか、新しいテクノロジーと既存の業務を連携させて、業務効率を向上させるのは経営の至上命題となっています。



不動産の実務を行っているサンプランで使っている、サイトや社内のデータベース、顧客管理システムなどすべて私が設計&開発を行っています。

ITシステムの開発は非常にわかりにくく、オタクと営業コンサルがうまくコラボしないと話を理解するだけでも一苦労。。。(^o^;

その辺をうまく調整するお仕事になります。


しかし、現実は面白いほどズレまくりで、ITテクノロジーを活かせない会社がほとんどです。下の図をご覧ください。



システム開発って、この図がすべてを物語っていますww(-_-;)

常に顧客の要望は満たされずに、不満が残る。


特に、不動産業界を何もわかっていないような、オタクだけで構築された仕組みはほぼ現場で使い物にならない。


ITエンジニアの多くは泥臭い現場営業を想像できなのかもしれない。

今でも不動産業の多くは泥臭い対面営業で成立している部分がほとんどです。


その辺りの事情を理解しないで、IT化が遅れてる不動産業界のビックマーケットを狙って様々なチャレンジを行っている結果、ほとんどのチャレンジが失敗に終わっています。


不動産テックと言われる分野で生き残っている事業のほとんどは不動産業者向けのサービスばかり。

業者以外の一般ユーザー向けで成功する事例は非常に少ない。


はっきり言ってしまえば、不動産テックをするなら、

既存の不動産業者を敵にするようなサービスは成立しないと心得ることが重要。


それだけ、現場の不動産業者が握っている情報は絶大なのです!


いくらAIなんかで不動産業界を攻めようと考えても。。。

肝心のデータが収集できない!


肝心の生データは常に現場の泥臭いところから生まれる。


不動産の生データを大量に保有しているLIFULLやリクルートは圧倒的有利なのですが、彼らのターゲットはあくまで不動産業者。

不動産テックで中抜きビジネスに本腰入れて、不動産業者からの反発を食らったら、生データの取得すらできなくなりビジネスできなくなります。


実際、ヤフーはこれをやらかして不動産業界から総スカンに合いました。


業界の事情を何もしらない、素人がテック、テックとやっても失敗する理由の多くはここにあります。


流行りのAIを不動産業界に導入しているテックベンチャーのほとんども、不動産情報のデータを他社から何の許可も得ず、勝手に引っ張っている。

もし、それができないような状態にされたら、あっさりサービス終了になってしまう。


つまり、肝心なのは不動産の情報元になること。

川上にいるのは常に不動産業者だ。


業者なくして、情報は下に流れないのが現状だ。


ITテクノロジーで業者を中抜きして情報をマッチングさせればと、簡単に考えがちだが、ことはそう単純ではない。


そもそも情報を掘る誰かがいなければ、情報そのものが生まれない。

現状ではその泥臭い仕事をしているのが、現場の不動産業者になる。



とはいえ、、、不動産業界は他業界と比べてもIT化が非常に遅れていのも現実だろう。



そこにはカラクリがあって、

川上で情報を握っている不動産業界は情報の非対称性で儲けているからできるだけ情報を独占したい。


情報元にいる業者ほどIT化を進めることにメリットが感じられない。


できるだけ泥臭い部分を残しておいた方はメリットがあるから、IT化がなかなか進まないのです。


そこの既得権にメスを入れる不動産テックは、すべての不動産業者を敵に回すことになり、今までもことごとく失敗しています。


なにせ、圧倒的な情報を所有していて、コンビニよりも多い店舗を有し、政治力も強い組織。そこにケンカを挑むのはおバカさんのすることです。


今の状況で、不動産テックでチャレンジするなら、業者がやっている泥臭い部分を効率できるサービスを提案することが成功のカギになるでしょうね。



いくらAIが進歩しても、対人間の泥臭いやりとりがなくなるとは考えられません。



そうは言っても、諸行無常。

少しずつ少しずつ効率化されていくのは間違いないです。


シルバーが多数派を占める日本では、残念ながら新しい価値感が受け入れられにくい。


若い世代にはとっても窮屈な社会です。

最近読んだこの本に新しい経済価値のヒントがいっぱい詰まっていた。


テクノロジーが変える新たな経済価値に、日本はどうしても乗り遅れてしまいがちなので残念だ。

若い世代の多い国ほど、急速な勢いで今までの経済の常識が非常識になろうとしている。


シルバー世代が絶大な権力を持っている日本の現状では、どうしてもITテクノロジーへの抵抗が強くなってしまうのはしょうがないことかもしれない。

民泊なんかのネガティブキャンペーンが功を奏していることからもいかに今までの価値観にしがみつきたいかがわかる。


志のある若者の1人(中年ですが。。)として不動産業界の健全な発展を願うばかりです(^o^;


★荻原功太朗の業務について★

私、荻原功太朗(宅建士・不動産コンサルティングマスター)は資産家の皆様を対象とした、投資物件の限定情報のご紹介、コンサルティング業務を担当致しております。不動産売買のご相談についても、ご指名頂ければ対応させて頂きます。
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宅建士・不動産コンサルティングマスター。株式会社サンプランの荻原功太朗が運営。日々の不動産業務や宇都宮市の動向に関するブログ。

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