ヤフーとソニー不動産の新サービスが伸び悩む理由(ダイヤモンドオンライン)
宇都宮市などの地方都市ではまだサービスは始まっていませんが、首都圏をターゲットに新しい試みを行いまいしたが、結果は惨敗と言っていいでしょう。。
成約件数は非公表で実態は不明ということで、その時点でほぼオワコン(終わったコンテンツ)なのでしょう。
なぜ、不動産テックといわれる、ITをつかった既存の枠組みを変える取り組みがことごとく失敗に終わっているのか。。
私が考える原因は簡単です。
売主&買主&仲介業者が3者がウィン・ウィンの仕組みではないからです。
これでは発展は見込めません。
確かに、現行の仕組みには大きな問題も有りますが、それでも年々小さいながら進歩や改善が行われているのは間違いありません。
ドラスティックに物事を変えるのは、すべての関係者が望まないことなのです。。
そもそもこの仕組の問題点は、ヤフーとソニー不動産が情報を独占する仕組み。
『個人売買を手助けする!』と、大義名分のもとに、今ある業者間ネットワークから情報を奪い、ヤフーとソニーで情報を独占しようと設計された試みです。
本当の意味で、個人売買を後押ししたかったのであれば、
中小や個人も含め、すべての不動産業者が参加できる
オープンなプラットフォームを作るべきでしたね。
それをやらずに、真っ向から、既存の業者組織を敵に回すやり方。。
どうなのでしょう。。
その結果がこれ。。
いつもこのブログで書いていますが、独占契約されて喜ぶのは業者だけ。
買主さんと売主さん共に、競争なき、独占契約は常に不利に働きます。
不動産取引には専門性が必要不可欠で、取引に大きなリスクが伴います。
不動産が個人売買に向かいないのは明らかです!
ほとんどのITベンチャーの先駆けはアメリカです。
そのアメリカですら、個人売買はほとんど普及していません。
アメリカでの不動産取引の図解を引用させて頂きます。
(http://www.h2nusa.com/5-%E4%B8%8D%E5%8B%95%E7%94%A3%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%83%88%E5%90%84%E5%B0%82%E9%96%80%E5%AE%B6%E3%81%AE%E5%BD%B9%E5%89%B2%E3%81%A8%E6%B4%BB%E5%8B%95%E7%AF%84%E5%9B%B2/)
すべて分業が行き渡っていて、手数料もしっかり支払われるのが、当たり前となっています。
つまり、お金はしっかり支払うけど、しっかり仕事をしてもらえるので安心。
自己責任文化が根付いているアメリカ人ですら取らないリスクを、日本人が取るのでしょうか。。
今までの、日本の不動産テックが目指していたのは、サービスの向上ではなく、
既存ビジネスを破壊して、中抜きをすることでお金のかからない仕組み作りを目指す試み。
とうことは、
お金がかからない=すべて自分でやる&すべて自己責任
ということになります。
そもそも、日本には自己責任という概念が希薄です!
ここをわきまえない、不動産テックばかりが目立つのが残念です。
最近、huluで視聴できるアメリカのテレビ番組ミリオンダラーリスティングにハマっています♪
不動産エージェントの仕事を楽しく見ることができるドキュメンタリー番組です。
不動産ビジネスの面白さがわかるオススメの番組です♪
この番組からもわかるように、エージェントの仕事は、
利益相反の売主と買主をつなぐ、
『欲望の調整役』
としてなくてはならない存在なのです。
AI(人工知能)がいくら普及したところで、人間の欲望がなくならい限り、
不動産業者が取引を仲介する仕組みは、今後も必要不可欠でしょう。
★荻原功太朗の業務について★
私、荻原功太朗(宅建士・不動産コンサルティングマスター)は資産家の皆様を対象とした、投資物件の限定情報のご紹介、コンサルティング業務を担当致しております。不動産売買のご相談についても、ご指名頂ければ対応させて頂きます。
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