皆様、2021年明けましておめでとうございます。
本日から弊社も業務開始となりました!
少しでも皆様のお役に立つように連載している当ブログを、本年もご愛顧のほどお願い申し上げます。
さて新年1回目となる今回は、おめでたい話題から始めさせて戴きたいと思います。
新年早々の下野新聞でこのような記事が掲載されていました。
「帝京大の衛星、2021年度に“出発” 追加搭載で選定、前倒し JAXAロケット」
画像JAXA_HPより掲載_だいち3号
帝京大理工学部(宇都宮市)の学生らが開発している超小型人工衛星が、当初の2022年度ではなく、2021年度に前倒しで打ち上げられることが31日までに決まりました。
2021年の宇宙航空研究開発機構(JAXA)のイプシロンロケットに追加搭載されます。
小惑星りゅうぐうの砂を地球に持ち帰った探査機「はやぶさ2」で宇宙への関心が高まる中、関係者は「衛星の愛称募集など、栃木県民参加型の『県産衛星』となるよう、盛り上げていきたい」と意気込んでいます。
JAXAは宇宙で実証する技術テーマを公募し、帝京大の衛星は22年度打ち上げのイプシロンロケット「革新的衛星技術実証3号機」に搭載されることが決まっていました。
ですが21年度に打ち上げられる同2号機の公募にも、公募していたことから、昨年12月中旬に追加選定となりました。
JAXAの担当者は
「2号機に搭載する1機分の衛星枠を調整中だった。2号機の開発スケジュールを踏まえ、帝京大を選んだ」と理由を説明しています。
今回の人工衛星「TeikyoSat-4」の開発に携わるのは、学内の宇宙システム研究会と生物研究部の学生たちです。
責任者を務める航空宇宙工学科の河村政昭(かわむらまさあき)准教授(41)は
「どの打ち上げでもチャンスを生かせるよう学生も準備を重ねてきた。(前倒しで)今後の打ち上げに応募できる機会も増える」と前向きです。
何と夢のある話でしょうか。
宇宙関連と言えば、池井戸潤の小説を原作として阿部寛さんほか多彩な出演者が個性的な演技を披露して人気をはくしたドラマ「下町ロケット」が、記憶の新しいところです。
ロケット(ドラマでは帝国重工の打ち上げるロケットのバルブシステム開発ですが)と搭載衛星の違いはありますが、宇宙にはせる夢、そして県産衛星と言う明るい話題は新年にふさわしく明るい話題です。
衛星の愛称も、広く県民から一般公募する計画もあるとのこと。
一体、どのような名前が候補にあがるのでしょか?
日本の人工衛星は、1970年2月11日に内之浦から打ち上げられた「おおすみ」を初として、以降は、たんせい・しんせい・でんぱ、など連綿とひらがな名で名づけられていました。
始めてカタカナが名称として用いられたのは1992年7月24日に打ち上げられた、地球の裏側に存在する最大な磁気圏尾部のプラズマ観測を目的とした「ジオテイル」です。
その後も、みどり・はるか・かけはし・のぞみ・ひりゅう・マイクロラブサットなど様々な名称が用いられています。
現在、地球軌道上の衛星は、約4,400機と言われています。
軌道上の高度が1,000キロメートル以下であれば、一定の昭光条件を満たせば肉眼で見ることも可能と言われています。
衛星軌道など詳細な情報は、今回の記事では掲載されていませんが続報を待ちたいものです。
人工衛星には通信衛星、放送衛星、気象観測衛星、測地衛星、地球観測衛星、科学衛星など、その目的に応じていろいろな種類があります。
衛星の形状も、その用途により搭載機器が異なることから様々です。
画像のような気象観測データや、私たちの生活には欠かせない存在となっているインターネット・GPSなども衛星による恩恵です。
あまり馴染みがないかも知れませんが、JAXAでは収取されたデータを、広く一般公開しています。
例えば、世界の雨分布速報(GSMaP_NOW)
https://sharaku.eorc.jaxa.jp/GSMaP/index_j.htm
画像JAXA_HPより掲載
世界の雨分布リアルタイム(GSMaP_NOW)では複数の地球観測衛星データを利用し、世界の雨分布の状況を作成、可視化して30分毎にリアルタイムで公開しています。
表示領域も緯度・軽度で確認出来るほか、拡大や移動もスムーズでちょっとした気象士気分を味合うことが出来ます。
その他にも「宇宙開発今昔物語」というページを設けており
https://www.jaxa.jp/cover/2020-autumn/index_j.html
雑誌を見るように、定期的にテーマごと日本の宇宙開発に関しての特集記事を見ることが出来ます。
画像JAXA_HPより掲載
私たち不動産業界の人間が多用する、Googleマップの機能であるストリートビューも、その情報は衛星から得られた情報と地上撮影用のGoogle専用車が世界各国の地域を移動しながら撮影した画像で成り立っています。
皆さんも、車の屋根に丸い360度カメラを搭載した車両を見かけたことはないでしょうか?
360°写真に切れ目ができないように、複数のカメラで撮影範囲が少しずつ重なるように写真を撮影し、その写真を「縫い合わせる」作業を行って1つの 360°画像を作成しています。
「継ぎ目」が目立たないように、特殊な画像処理技術を使ってスムーズな画像を作り出しているそうです。
また、撮影車から3つのレーザーを照射し、跳ね返ってくる時間を計測することで、ビルや物体までの距離を計算して3Dモデルを作成していますが、Googleマップ上でユーザーが離れた場所に移動すると、この3Dモデルに基づいて最適なパノラマ画像が表示される仕組みとなっています。
これら画像の処理には数カ月の時間が掛かるため、表示される画像は最新でも数カ月前のものになっている場合が多いようですが、長期的に画像が収集されている場所ならば「タイムマシン」機能を使うことで景色の移り変わりを楽しむことが出来ます。
技術の進歩が私たちの生活をより豊かにしてくれる。
その一端を担う衛星が、宇都宮市の若者達によって造られ宇宙へと飛び立ってゆく。
こういった将来に夢を与える活動が長期的にみて多くの若者を宇都宮市に吸引する力となるのは間違いありません!
街の長期的な発展を考える上でも、このような活動を地域として是非応援したいものです。
この夢あるプロジェクトに関しては、今後とも情報を追い続けて続報をお届けしたいと思っています。
★荻原功太朗の業務について★
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