日本の高齢化率(65歳以上人口の割合)は上昇し続け2036年には33.3%へ、2065年には38.4%に達するとされています!
凄まじい少子高齢化がこれから進むことは確実です。
対応が迫られている問題は多々ありますが、なかでも住まいの問題は大きいでしょう。(*_*)
介護施設がなかなか見つからないといったことだけでなく、元気な高齢者が新たに住む場所を探すことが困難な状況はここ宇都宮市でも起こっています。
なかでも近くに子供などの身寄りのいない一人暮らしの独居老人に立ちはだかる壁は高い。
国の人口問題研究所が2019年4月に発表した将来推計によると、2040年にはなんと!高齢世帯のうち40%(896万世帯)が一人暮らしとなる見込みです!
これからますます増える独居老人に行き場はあるのでしょうか?
ここ数年で、高齢者の家の問題は大きく取りざたされるようになりましたが、実際にはお金がある方は何も心配はありません。
マイホームを買えば誰にも文句を言われること無く、住まいを確保できますからね。
問題なのはマイホームを所有していない独居老人の方なのです!
これからマイホーム持たいない高齢者の賃貸入居者が急増することが予想されていることが問題なのです。
多額の蓄えをしている方ならマイホーム買えば問題解決ですが、年金をもらいながら賃貸物件で細々と暮らそうなどと考えていたら、住まいの確保が難しいのが現象です。
なんで不動産業者も大家さんも独居老人に部屋を貸したがらないと思いますか?
まず1番は、いうまでもなく、独居老人の場合、物件で「亡くなること」です!
独居老人を住まわせて、そして部屋で死なれて、発見が遅れれば事故物件になってしまい、物件価値の低下が避けられません。
昨今はネットで簡単に事故物件が検索できる時代ですからね。。
さらに契約時に事故物件には法的に告知義務があるので、隠すことができないのです(^_^;)
さらに、一人暮らしの高齢者が自宅で死亡することだけではありません!
新しい環境に慣れるのが難しいし、そもそも『頭』が急に元気でなくなったりすると、近隣住人との思わぬトラブルも起きやすいのです。
うちの管理物件でも生活保護を受けていた独居老人の方が入居していた部屋があったのですが、痴呆も入ってきたこともありますが、急に虚言をはいて大声を出すようになり、住民から毎日のように苦情が入る自体がありました。
結局その入居者の方には退去してもらったのですが、トラブル解決までの道のりは大変なものでした。
まず、話し合いに言っても、話しそのものが通じません。。(-_-;)
物件の火災保険を何を勘違いしたのか、、保険金かけられたから殺されるとか??(-_-;)
虚言や妄想がすごいことになり、部屋の吸気口ガムテープだらけになったりと、とにかく何をしでかすかわからない状態だったので、なんとか退去してもらうようにしないと他の入居者が安心して住めない状況でした。
そこで問題なるのが退去してもらうためにも次の住まいの確保をしないといけないということ。
だれも痴呆も入っていて迷惑ばかりかけるような独居老人なんて受け入れようとしませんからね(^_^;)
結局、その方は生活保護を受けていたので市の生活保護の担当者の方に相談して、なんとか退去してもらいましたが、、、
こんなこともあり、独居老人との関わりは非常にリスクなのは現場で実感しました。
もし、生活保護受給者でなければ、様々な退去手続きすべてを大家さん自らが行うことになっていたのでとゾッとします。。。(-_-;)
今は元気なお年寄りもいつ『頭』が元気でなくなるかはわからないのです!
以前、痴呆の入ったお年寄りが料理しているのを忘れてガスを付けっぱなしにしていた話を聞いたことがあり、恐ろしくなりました。。
火事を起こされて、他の入居が亡くなることでもあったら一大事ですからね。
独居老人のリスクを営利目的で運営されている民間の賃貸物件に負わせるのは無理な話です。
高齢者に特化した賃貸物件として『サービス付き高齢者住宅』もありますが、お金に余裕のない方には非現実な選択です。
ババ抜きのババのような存在になってしまった独居老人を受け入れることができるのは公的な機関しかないのが現状です(^_^;)
だから元気な方でも独居老人は不動産屋や大家さんから入居を歓迎されないのです。
独居の高齢者が新規で賃貸住宅を借りるとなると、若者や家族に見向きもされないような古いアパート、マンションなど、大家さんが入居者についてあまり気にしない管理の悪い物件ばかりをご紹介せざるを得ないのが現状です。
残念なことに「老人がいることがリスク」と考える大家さんや住人が少なくないのです。(^_^;)
高額な契約金を支払って老人ホームに入居できる方は老後の心配はいらないでしょう。
しかし、みんながみんなお金に余裕があるわけではありません。
国も高齢者の急増で余裕がなくなり、むしろ今後は、ホームに入居できず劣悪な物件に住まざるを得ない高齢者は増えていくと予想しています。
皆さんの住まいがもし、高齢入居者ばかりで、年に何人も孤独死が発生するような物件だったらどうでしょうか?
引っ越しを考える立場ですか?
お金さえあれば、高額ですが『サービス付き高齢者住宅』や老人ホームに入居することも可能です。
しかし、お金に余裕がなかったり、マイホームがなければ、いつ自分自身が、独居老人だらけのアパートの住人になるかもわからないのです。
息子や娘がいたとしても、面倒を見てもらえる人ばかりではないでしょう。
超高齢化社会という、人類が経験したことがない世界に、我が国がまさに突入したことを改めて感じさせる問題がすでに始まっています。
マイホームか賃貸かの単純な議論に加えて、この老後の住まいの確保が容易ではない状況も考慮して若いうちから計画的に住まいのことを考えておくべきでしょう。
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私、荻原功太朗(宅建士・不動産コンサルティングマスター)は資産家の皆様を対象とした、投資物件の限定情報のご紹介、コンサルティング業務を担当致しております。不動産売買のご相談についても、ご指名頂ければ対応させて頂きます。
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