全国的に都市部において家賃が上昇傾向にあります。
昨今、物価高騰が著しいなか、家賃についても上昇傾向が広がりつつあります。
不動産情報サービスのアットホームによりますと、「全国主要都市の『賃貸マンション・アパート』募集家賃動向」2023年2月の状況では、賃貸マンションで10エリア中8エリアの全面積帯で平均募集家賃が前年同月を上回ったことがわかったようです。
アットホームの10エリアは、首都圏(東京23区、東京都下、神奈川県、埼玉県、千葉県)、札幌市、仙台市、名古屋市、大阪市、福岡市です。
おもに大都市圏の家賃状況となります。
そちらの詳しい概要ですが、賃貸マンションでは、神奈川県・福岡市を除く8エリアにおいて、全面積帯で平均募集家賃が前年同月から上昇しています。
面積帯別の上昇率トップは、30平方メートル以下(シングル向き)で大阪市(前年同月比3.6%上昇、平均家賃6万1,994円)となりました。
30~50平方メートル(カップル向き)では埼玉県(同6.4%上昇、同7万9,263円)、50~70平方メートル(ファミリー向き)も埼玉県(同11.6%上昇、同10万2,475円)でした。
70平方メートル超(大型ファミリー向き)は大阪市(同9.5%上昇、同23万4,879円)です。
もともと割安感のあった大阪市と埼玉県エリアの上昇が目立っています。
また、カップル向き・ファミリー向きの物件では、全10エリアで平均募集家賃が上昇しています。
中でも、東京23区・神奈川県・埼玉県・仙台市・名古屋市・大阪市・福岡市の7エリアは、両タイプともに2015年1月以降の最高値を更新しています!
賃貸アパートについてはどうなのか?
こちらも、カップル向き・ファミリー向きは、全10エリアで平均募集家賃が上昇しています。
上昇率トップ、シングル向では札幌市(同2.3%上昇、同3万3,762円)です。
カップル向きは大阪市(同5.7%上昇、同7万6,433円)、ファミリー向きも大阪市(同12.2%上昇、同11万8,159円)となっています。
気になる宇都宮市の動向は!?
不動産情報大手のライフルホームズの調べによると宇都宮市の家賃相場は以下のような状況です。
大都市圏と比べてもそれほど差のない相場となっています。
東京圏に隣接し、昨今は新幹線通勤も当たり前となっていますからね。
特にJR宇都宮駅徒歩圏の家賃相場は安定して上昇傾向にあると現場で実感してます。
現場での相場観と同様にライフルホームズのデータでは、宇都宮駅の標準的な物件の賃料は直近の3年間で5.95%程度も上昇してます!
宇都宮市でも大都市圏同様の家賃相場の流れとなっているのがわかります。
ではなぜ家賃が上がっているのか?
昨今は物価高騰で生活が苦しくなっているのになぜ家賃まで!?と思う方も多いかと思います。
借りる立場から見れば家賃は安いに越したことありませんが、貸す側の大家さんの視点で見ると家賃を上げざる得ない状況なのです。
大家業も商売ですので、利益を出さないことには成立しません。
物価高騰は生活必需品にとどまらず、建築費やリフォームに使う内装建材、職人さんの手当など多岐に渡ります。
そのためただでさえ利益率の少ない大家業の収益も物価高騰が圧迫しています。
大家さんも家賃を上げたからといって、儲けが増えていないのが現状です。
物価全体が上昇傾向を示す流れが止まらなければ、実需のある宇都宮市のような都市圏では、今後も家賃は上昇していくことになるでしょう。
★荻原功太朗の業務について★
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