静岡県熱海市伊豆山の大規模土石流災害では死者22名のほか行方不明者5名の捜索が執筆時点においても懸命におこなわれています。
多量の雨が降ったという自然派生的要因もありますが、盛土造成工事をおこなった神奈川県小田原市の不動産管理会社(精算済)による、杜撰な工事が根本的な原因とされる新事実が、次々と明るみになってきています。
被災された方により、この不動産管理会社にたいする損害賠償請求の準備が着々と進められていますが、ご存じのように災害と会社の工事による因果関係の立証など、民事おける不動産裁判は長期化する傾向が高く、勝訴しても尊い犠牲者の命が戻るわけではありません。
災害当初から、盛土造成の埋め戻しに伐採林や古タイヤなどのゴミが混入されていたと報道されていましたが、その時点では不動産管理会社の指示によるものか、少しでも利益を得ようとした工事会社の独断によるものかについて判断できるだけの情報がなく、責任の所在も曖昧でした。
日を追うごとに情報が伝えられ、状況証拠により杜撰な工事は不動産管理会社の指示によるものであると考えられています。
報道によると不動産管理会社の代表者は現在71歳ですが、清算済みの会社のほか横浜で別の会社2社で代表を務めており、そのどちらもが無許可造成工事により横浜市から是正指示が出されているとのことです。
一連の報道から杜撰な工事は意図的であり、熱海での工事を指示した不動産管理会社の清算は計画倒産ではないかとの疑いも生じてきます。
昔から不動産業界は悪いイメージがつきまといますが、最近の不動産業者は弊社も含めいたって紳士的です。
ほとんどの不動産業者はコンプライアンスを遵守し、誠実に業務をおこなっています。
ですがごく一部の不心得業者が事件をおこすと、善良な業者までも含めて
「不動産業者はやっぱり信用におけない」といった風潮が高まります。
非常に残念です!
宇都宮市でも皆さんが馴染みのネームがある業者でも平然といまだに売買物件の囲い込みをしているよな動きを散見します。
しかも売主さんの多くはそんな事実を知るよしもないので、表に出ない小さな不正も多々存在するのが現状です。(T_T)
不動産業者に限らずどの業種においても不心得業者は存在しますが、やはり金融・不動産などの会社は、最初から良い印象に欠けているのか、事件が起こった時のイメージがすこぶる悪いものです。
企業は当然に適正な利潤の追求をおこないますし、利益を得ることにより会社の土台を強くし、適正なサービスをお客様に提供できる。
これは真理です。
ですから、個人的に長年努力した知識をもとにおこなうコンサルティングは、間違いなくお客様に有益なアドバイスを提供できるという考えから全て有償とさせて戴いております。
不動産業界でも賛否両論あるコンサルティングフィーですが、長年の実践的な努力と知識拡充により、正しく有益な提案ができるという自負があるからおこなえることです。
不動産業者の多くは「相談無料」が当たり前と考えるのですが、例えば顧問契約も締結していない弁護士や税理士などの士業に、無料で悩んでいる案件を処理できないかと相談できると思われる方もいないでしょう。
所属会派の企画で無料法律相談会などを開催する場合もありますが、それはあくまでも認知度を引き上げ有償相談につなげる手法であり、具体的な相談は当然のごとく有償となります。
これらが当然とされるのは、そのような専門士業の所有する知識なりに、費用対効果が得られるという考えが、社会的に認知されているからでしょう。
よく考えて頂きたいの『タダより高いものはない!』ということです。
無料相談をするということは間違いなく、相談以外のどこかであなたから利益を得なければビジネスが成り立ちません。
そして得てして、素人で情報不足なのをいいことに専門家はあなたに損であるような提案でもうまく誘導して利益を得ようするバイアスが働くことは否めないのです。
ですから、本当に有益であり、必要な情報やノウハウは間違いなく『タダ』で手に入ることがないことをくれぐれも肝に命じておいてください。
熱海の災害理由とされる不動産案件のようなものに、いつのまにかあなた自身が巻き込まれないためにも、些細な必要な支出を渋ってしまい、後々損害を被ることには気をつけなければなりません。
★荻原功太朗の業務について★
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