栃木県の土地価格の基準となる路線価は13年連続で下落しました。(^_^;)
そんなかでも、県内トップ地価を誇る、JR宇都宮駅東口駅前ロータリーだけは3年連続で上昇しました!
一方、宇都宮市以南のJR宇都宮線沿線で上昇地点があった以外は県北、県東の郊外などで下落が続き、二極化が鮮明になっています。
以前からこのブログで口を酸っぱくして言っているように、街は開発投資を行わないと衰退するだけです。
つまり開発投資が行われないと、都市としての機能は解体に向かい急速な過疎化と衰退が進んでしまいます。
宇都宮市の東エリアはLRT開通が決まり、着工が始まってから沿線において、マンションを中心とした不動産開発が活況を呈しています。
開発が開発を生み、街が発展する好循環が続き、地価にも反映されています。
宇都宮駅東口のみ上昇、郊外下落 路線価「二極化」の要因は(下野新聞)
一方、メインの西口エリアも中心市街地の『住む化』でマンション建設は活況を呈していますが、街の顔とも言えるパルコ跡地の再開発がまったく進まない状況で課題も多いです。
東口に比べると、以前県内でもっとも地価の高かった中心市街地は横ばいに近い状況です。
商業地はもともと取引自体が少ないので、地価と実売取引価格に大きな開きがあるのが特徴でもあります。
そんなか、期待されているのが今年8月に宇都宮市の東側エリアで開通するLRTの西側延伸です!
昨年、佐藤栄一宇都宮市長は、JR宇都宮駅西口から駒生1丁目の栃木県教育会館付近までの約5Kmを整備する方針を明らかにしています。
LRT西側2030年代前半開業へ 教育会館まで、概算事業費は400億円 宇都宮市(下野新聞)
駅東エリアと比べて商業的な地盤沈下が懸念されている駅西側が、LRT開通で再び活性化することが期待されます。
中心市街地までLRTが直結すれば、職と住とベルモール付近へのエンタメがマイカー無しでつながり、街のシステムが明らかにバージョンアップされるのは間違い有りません!
これにより経済波及効果は約810億円と試算されています。
更に!大谷観光地付近までは「検討区間とする」とされています。
大谷エリアまでLRTがつながれば街全体がマイカーに依存しないことになり、高齢者や子供の交通弱者にも配慮された安定した基盤を持つ地域になります。
観光収入の増大効果も大いに期待できるでしょう。
2024年中に軌道事業の特許申請を行い、2026年中の着工を目指すもようです。
着工が開始されると、街の西側にも民間投資が促され、東高西低の資金の流れもバランスが取れるようになるでしょう。
日本全体で人口が減少するなか、街のスポンジ化解消は地方都市の大きな課題です。
ますます進む高齢化も踏まえ、マイカーに依存しない誰もが住みやすい都市への整備は急務です。
LRT西側延伸を早期に実現し、街の顔であり地域のシンボルでもある、二荒山神社周辺の活気を取り戻すことに期待してます。
★荻原功太朗の業務について★
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