賃貸住宅においてもペット可物件は増加傾向にあり、分譲マンションなどでは単なる「ペット可物件」からさらに発展させた、「ペット共生型」マンションが人気となっております。
そのようなマンションの多くは足洗い場やグルーミング室を設け、室内設備にも一工夫している場合も多いものです。
注文住宅はもとより分譲戸建においても、このようなペット共生型設備を導入する物件が増加しており、この傾向は在宅勤務や不要不急の外出が制限されたコロナ禍により一段と成長したようです。
そのような流れからでしょうか、私も最近、どのような設備を導入したら良いかとの相談を受けることが多くなりました。
そこで今回は、「あったらウレシイ、お勧めペット設備」についてご紹介します。
1.ペット用フローロング
設備に分類されるかは別として、ワンちゃん猫ちゃんが毎日、元気に走り回る「床」の素材には注意が必要です。
一般的なフローリングは表面が「固く」そして「滑りやすい」のです。
そのためペットの足腰に負担がかかり、脱臼や関節炎・骨折などの具体的な障害のほかにも、自由に動き回れないことによるストレスで体調不良を引き起こすと言われています。
その点、ペット用フローリングは販売メーカーにより下記のような様々な工夫が施されています。
●手のひらがくっつくような触感で滑り止め加工がされているので、走り回っても滑りにくく足腰にも負担がかかりにくい
●傷がつきにくい、目立ちにくい
●水が浸み込みにくく、お掃除しやすい
●防臭効果が施されている
足腰に優しいといった面だけではなく、お手入れのし易すさや「傷」がつきずらいなどの特徴がありますのでオススメです。
2.消臭・抗菌クロス
室内飼いのワンちゃん、猫ちゃんと暮らしている方で「臭い」が気になる方は、ぜひ消臭機能がある壁材をお勧めしています。
最近では消臭機能付きの壁紙(クロス)も多くなりましたが、やはり薄さもあり効果も微妙との意見も多いので、併用してLIXILのエコカラットなどの機能性室内タイルをお勧めしています。
タイル状壁材ですから貼り上がりも写真のように大変おしゃれ。
とはいえクロスと比較すれば高価な商品ですから、全面に施工するのではなく玄関ホールやリビングなどの一部にアクセントとして用いれば、来客時の臭い対策にもなります。
この商品はタイル内にある無数の「孔」が、調湿や防臭効果を生み出す効果をもち、表面が汚れれば水拭きも可能ですからお手入れもラクチンです。
リフォームなどにも対応できる商品ですので、オススメです。
3.ペットドア
ドアを開閉しなくても、自由に室内を行き来できるようにしてあげられる「ペットドア」もオススメです。
サイズ的に中・大型犬は無理ですが、小型犬であれば行き来できるサイズですし、猫ちゃんなら問題なく通れます。
トイレスペースを設けた部屋や冷暖房効果を高めるために閉め切っておきたいお部屋などで採用を検討したらいかがでしょうか?
4.ペット用水栓(外部)
お散歩から帰ってきた時にサッと足を洗ったり、シャンプーをしてあげたり、外に水栓があると何かと便利です。
給湯工事は必要ですがお湯を出すこともできるので、季節によって温水シャワーを利用してペットの体を洗えば、双方がストレスを感じずに気持ちよく利用できるでしょう。
設置場所としては玄関脇のほか、庭やウッドデッキなどへの設置もオススメです。
5.リードフック(外部)
散歩に出かけたり、帰宅して玄関を開ける際のほか、庭で日向ぼっこをさせたりするときにあると便利なのが「リードフック」です。
通販などで後付商品として様々なタイプの商品が販売されていますし、取り付け場所により難易度が上がることもありますが平均的には簡単です。
玄関脇や庭など、必要な箇所に設置すれば活躍してくれます。
いかがですか?
設備と言いながらもちょつと違った内容になってしまったかも知れませんが、リノベーションの相談などにおいても、よく提案させて戴く内容です。
今回、ご紹介した以外にもペットスペースやキャットウォークの配置、夜間の「鳴き声」対策としての防音工事など、新築時やリノベーション工事などの際には一工夫するだけで、人もペットも快適に暮らすことができます。
そこまで大掛かりな工事ではなくても、部分的なリフォームで充分に対応できる商品もあります。
ぜひご検討されてはいかがでしょうか?
★荻原功太朗の業務について★
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