【宇都宮グランドホテルが閉館!!】盛り上がるLRT見学会と対象的な、消えゆく宇都宮の歴史!?

2021年7月19日月曜日

宇都宮市のLRTについて 宇都宮市の不動産と街の動向

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LRT車両見学会が6月26日から開始され、初日には下平出町の車両基地に家族連れを含む120人が参加して、LRT実車を体験したとのこと。




体験見学会は7月18日までの土日のみ開催となっており、人数を制限している関係上、参加定員が720人までに限定し募集していたところ、おおよそ5倍強の4,000人が応募してきたことから当選倍率は5倍になったとのことです。


見学会でも1番人気は、運転席に座っての記念撮影で、通常は立ち入ることが出来ない運転席に座る子供たちの喜ぶ姿が目に浮かぶようです。




宇都宮グランドホテル閉館へ 67年の歴史に幕 コロナ禍、経営継続困難に(下野新聞)



このように新しい取り組みで盛り上がる中、同時期に22代続く「宇都宮グランドホテル」が67年間の歴史に幕を閉じると報道が!!


よくお世話になっていたので、突然の知らせに驚きました(・。・;

閉館理由は、コロナ禍における利用者減少による経営不振とされています。

宇都宮のランドマークでもあった老舗ホテルですので、その庭園の美しさについては皆様もよくご存じかと思います。

宇都宮市の「祖」と呼ばれる関白_道兼の曾孫_藤原宗円をゆかりとして鎌倉時代から続いてきた庭園です。

初代藩主_戸田忠真(たださね)が、宇都宮に転封された享保16年(1731年)に、おおよそ9,000坪の『御山屋敷』と呼ばれた下屋敷を構えましたが、この御山屋敷が宇都宮グランドホテルの基庭になっています。




江戸時代の終焉とともに、約130年に渡って治世してきた宇都宮藩主_戸田氏もこの地を去りますが、薩摩出身で時の陸軍中将である鮫島重雄が宇都宮市に赴任してきた際に、この庭園をいたく気に入り別邸としました。


鮫島氏は日清・日露戦争で数多く功を上げ、明治政府から「男爵」を授爵し、陸軍において大将に任じられますが、余生においてもこの地を愛し、庭園を愛でながら過ごしたと伝えられています。

鮫島男爵は鎌倉時代に縁を持つ庭園を尊重しつつも積極的に手を入れ、京都丹波から「鞍馬石の灯籠」「鞍馬石の井桁(いげた)」を取り寄せ配置し、独自の美的感覚で庭園の造形を昇華させていきます。


現在の宇都宮グランドホテルの庭園でも、この鮫島男爵が施した意匠が随所に残されています。

宇都宮グランドホテルの前身は1954年(昭和29年)に秩父宮妃殿下のお宿として建てられた数寄屋作りの「割烹旅館陽南荘」がその基となっています。

1971年(昭和46年)に宇都宮市で初めての西洋式ホテルとして開業し、割烹旅館陽南荘の時代まで合わせ67年間の歩みの中で、皇室をはじめ国内外の芸賓客を迎える、まさに「宇都宮迎賓館」としての歴史を刻んできました。

コロナ渦における旅行や観光関連産業の打撃は大変なものがありますが、その影響により宇都宮市における一つの歴史が幕を閉じることに寂しさを覚えるとともに、行政一環となって「持続可能な宇都宮市」を創り上げる必要性を強く感じました。


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