新年いかがお過ごしでしょうか?
新年はのんびり読書したりで過ごしておりましたが、、
ネットでニュース記事を検索していたら一般の人たちを洗脳するようなとんでもステマ記事があったのでご紹介します!
↓ それがこちら ↓
マンションを高く売るなら、査定に群がる不動産会社の実情を知ろう(現代ビジネス)
ま、週刊誌の記事なんで真に受ける方も少ないと思いますが、、、
明らかなステマ記事なので読む方は注意が必要です!
この記事の何が問題なのかといえば、『結論ありき』で構成されているからです。
つまり、この記事の締めの部分『「おうちダイレクト」を選んだ決定的理由』に誘導するための文章なので注意が必要です!
記事の内容自体は、業界人の私が読んでもまずまずいい内容が書いてあるなぁ〜との印象でしたが、、、最後の締めがひどすぎです(*_*)
わからない方も多いと思いますので、【おうちダイレクト】について簡単にご説明すると、yahooとSRE不動産(旧ソニー不動産)が組んで仕掛けた、不動産の売却を仲介手数料なしで売り主セルフで行えるように手助けできるプラットフォームです。
しかし、、サービス開始から数年経過しましたが、、
まったくバズることなく、はっきり言ってしまえば完全にオワコンになっているサービスです。
それもそのはず、、
そもそも高額の不動産取引を売主セルフで取引するのは非常にリスキーだからです!
さらに問題なのが、、
このプラットフォームで取引するにあたり、登録して売却活動をするには、ヤフー不動産とSRE不動産(旧ソニー不動産)経由でしか売れないことです。
つまり、すでにオワコンでもあり利用者が少ない場所でしか売れないことになります。
不動産をできるだけ高く売るための条件は非常にシンプルで一つだけです!
それは、できるだけ多くの購入見込み客に、できるだけ早くアクセスすることです!
『なぜこれだけか?』といえば理由が簡単で、不動産の価値は相対的だからです。
簡単に言うと、不動産の価値は人によってバラバラだからです。
例えば、あなたが分譲マンションを所有していて売りたいと考えてみてください。
買い主が一人なら、その人の希望価格でも売り急いでいるなら妥協して売らなければなりません。
一方、買い主がたくさんいれば、買い主ごとに評価はまちまちです。
・Aさんは、売り出し価格より100万円引きなら購入を検討するといい。
・Bさんは200万円引きならすぐに現金で購入するといい。
・Cさんは売り出し価格でローンが通れば購入したいという。
このように多様な選択肢が売主さんにとって有利な状況になるのです。
売主さんがとにかくすぐにキャッシュがほしいような状況なら、多少値引きがあってもBさんに売ればいいし、売り急いでないならCさんのローン審査の結果 を待って、ダメならAさんと交渉すれば良い。
よく考えてほしいのは、不動産の売却時には大抵は価格交渉が入ることを理解しなければならないことです。
購入希望者が少ないということは、売主さんには圧倒的に不利になります!
おうちダイレクトのメリットは売り主さんの仲介手数料無料ですが、、不動産取引において3%以上の値引きで取引されることは日常茶飯事です!
一方、この仕組では買い主さんは全くメリットがありません!
なぜなら、このビジネスを独占しているSRE不動産(旧ソニー不動産)に仲介手数料を支払わなければならないからです。
つまり買い主さんは別に、おうちダイレクトで物件を買おうが、一般の不動産市場で物件を買おうが、何も変わりません(^_^;)
だから、物件の少ない『おうちダイレクト』はオワコンなんです!
買主さんにとっては、売主さんが仲介手数料無料になることはどうでもいいし、誰でもたくさんある選択肢から選びたいですからね。
さらに言えば、仲介手数料無料ゆえにこの取引は売主さんにとって非常に不利になる可能性が高くなるのです!
不動産業者は買い主だけから仲介手数料をもらいますから、交渉の際に当たり前ですがお金をもらう方に有利に話を進めるように画策するバイアスが働き、売り主不利になる可能性が高くなります。
こんなこと言うと身も蓋もないですが、そもそもの制度設計が買い主さん有利に交渉される可能性が高いのでまったくナンセンスなんです。
売り主さんは仲介手数料無料に釣られて利用してみたら、仲介手数料以上に値引きされて取引されたら全く意味がないですからね。
だから、、現状、利用者も伸びずにオワコン化しているのです。
不動産業者は世の中から目の敵にされやすいですが、、よく考えて見て下さい。
今はメルカリやヤフオクで何でも個人間取引が簡単にできる時代ですが、取引手数料はヤフオクで8%、メルカリだと10%が出品者に請求されます。
一方、不動産取引は取引業者に契約の責任を与え、不備があれば損害賠償を請求されるリスクを負い、法定で取引手数料の上限も3%と決められています。
この3%高いと見るか安いとみるかは人それぞれですが、成功報酬でこの手数料は現場で働く不動産業者からはとても過酷な数字なのも事実です。
仕事の着手段階で、お金を請求する弁護士さんなんかは途中で依頼人の気が変わっても元が取れるでしょうが、不動産業者は日々依頼主に裏切られタダ働きさせられることはよくあることなんです。
現場で仕事する立場から本当に売主さんにメリットのある売り方を享受するなら、いつも言っているように『一般媒介契約』複数の不動産業者に依頼するのが一番なんです。
不動産業者は動き損を嫌気して、『専任』で一社独占の契約を迫りますが、よほど売れないそうな物件でなければ複数社に依頼するのが売主さんにとっては現段階では一番メリットが大きいです。
理由は簡単で競争原理が働くからです。
『おうちダイレクト』も結局、売主さんを囲い込んでSRE不動産(旧ソニー不動産)取引を独占し競争原理が働かないから使えないサービスになってるんです。
業者の立場で同業者から怒られそうですが、、、
競争することは業者としては嬉しくないのもの事実です。
成功報酬で仕事する上で、競争が多いことはそれだけ無駄手間が増えることを意味しますからね。
でも、あえて利用者の方の立場で考えれば、業者を競争させえることがメリットでしかないのも事実です。
ただ、今は不動産市場は超2極化が進んでいますから、よほど人気のあるエリアの物件でもなければ、不動産業者も専任でもなければ動いてくれないのも事実です。
だから売主さんはまずは自分の物件についての知識をしっかり持つの重要です。
自分で調べるのは大変でしょうから、複数の不動産業者に相談すればすぐに現場の状況がつかめます。
不動産にまつわるニュース記事の多くがステマ洗脳記事なのですが、一般の方には取引の実績がほとんどない方が多いのでわからないのもしかたありません。
大抵のステマ記事は企業からお金をもらって書いているライターが制作しています。
ステマ記事がどうか判断するのは簡単で大抵は『結論ありき』で書かれています。
不動産取引に正解はありません!
AIを使ったところで取引価格の予想もできませんし、無意味です。
なぜなら、不動産取引のほぼすべてが個々の人々の感情に左右されているからです。
私は、不動産業者は感情の調整役としての面が多々あると日々実感しています。
マスコミのステマ記事が横行している今、何を信じていいかが難しいのだけは確かです(^_^;)
★荻原功太朗の業務について★
私、荻原功太朗(宅建士・不動産コンサルティングマスター)は資産家の皆様を対象とした、投資物件の限定情報のご紹介、コンサルティング業務を担当致しております。不動産売買のご相談についても、ご指名頂ければ対応させて頂きます。
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