JR宇都宮駅西口の再開発事業で、ペデストリアンデッキ南側の「宇都宮駅西口南地区」(約0.2ヘクタール)で再開発準備組合が進めている事業について、宇都宮市が市街地再開発事業として都市計画決定を行いました。
再開発については組合が主導しますが、本年度中にも事業計画を市に申請し、事業認可を得た上で本組合設立を目指しています。
再開発にあたっては有効利用の観点から、都市計画の都市計画決定で「南地区」の高度利用を変更するなど、よりよい街づくりへの足掛かりとしての事業に向けての準備が着々と進められています。
新たに変わる、宇都宮市街地に胸躍る思いがします。
JR宇都宮駅西口地区の再開発事業では、駅前のペデストリアンデッキ南側に位置する「E街区」の事業概要も明らかになっています。
地上20階、複合ビル計画 宇都宮駅西口 24年度完成目指す 再開発、LRTと一体意識(下野新聞)
地下1階、地上20階建て、高さ約80メートルの複合ビルを建設される予定で、宇都宮市が進める次世代型路面電車(LRT)駅西側延伸計画や将来の駅前広場再整備を見据え、一体的な整備が意識されています。
具体的な内容は商業施設やマンションで、災害時の避難所機能も備えるとのこと備える。2024年度の完成を目指すとのことです。
今回は、これまでのJR宇都宮駅周辺の再開発を振り返って見たいと思います。
JR西口の再開発は、西口大通や南地区の他にも、西口第四A~Cの3か所に分け計画されました。
宇都宮駅西口第四A地区第一種市街地再開発事業については宇都宮市駅前通り3丁目5番12号ですが、
【従前】
従前の暗いイメージが再開発により、交流拠点ともなる核施設として14階建てホテルが建築されているのはご存じの通りです。
【現在】
宇都宮駅西口第四B地区第一種市街地再開発事業は宇都宮市駅前通り3丁目6番5号で実施され、こちらも平成22年には工事完了公告が行われ、従前地の面影はすでに残っていません。
【従前】
宇都宮駅西口第四C地区第一種市街地再開発事業は宇都宮市駅前通り3丁目7番1号で実施され、こちらも平成12年には工事完了公告され様変わりしました。この地区では、従前地に古くから住まれている方以外は昔の面影はまったくと言っても見受けられないほど様変わりしています。
【従前】
このように変貌を続ける宇都宮市ですが、地区整備計画の根本にあるのは
「二核二軸の都市機能の明確化」です。
観光地としての歴史的な背景を持つ、東武宇都宮駅周辺部から二荒山周辺までをセンターコアとして、文化的資源や祭事など、全国に誇れる心象風景をより身近にして「都市の歴史」や「市民が育む文化」を周知するエリアとしています。
そして、JR宇都宮を中心とした再開発により都心機能を確保しつつ、都心部が積み重ねてきた歴史や文化を享受しつつ福祉施設やレストラン・カルチャースクールの充実などによりコミュニケーション溢れるまちの再生を行っています。
その「JRコア」と「センターコア」を、手軽に行き来することが出来る手段を構築することにより、不必要な車両の走行を抑制し脱炭素社会への足掛かりを示すと共に「愉しく豊かに暮らせるまち」を達成することが一連の再開発の目的です。
今回、JR駅東側19か所の宇都宮市と芳賀町の沿線住民や識者らでつくる「芳賀・宇都宮LRT(次世代型路面電車)停留場名称検討委員会」は同市内で第4回会合を開き、JR宇都宮駅東側19停留場の名称を「宇都宮駅東口」「清陵高校前」などに選定しました。
これらの名称は停留場のある場所や公共施設、沿線住民のアンケートなどに基づいて決められ、近く提案書を両市町長に提出し、今月内にも両市町が決定される運びとなっています。
コロナ禍における業績不振により、飲食業が撤退するケースが様々なニュースで目にしますが、宇都宮市については「街の再開発」に呼応するように、カフェなどの新規出店が活性化しています。
これらの原因も「街の発展に期待する」意識のあらわれではないでしようか?
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